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Channel: LOVEシアターでつかまえて!
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暇を持て余した吉田神の遊び~『デス・ノート THE MUSICAL』1~2回目観劇

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時間経ちまくりですが……デスノミュージカル観て来ました!


“『デス・ノート THE MUSICAL』~2015年4月15日(水)公演キャスト【マチネ】”

夜神 月 /柿澤 勇人    死神レム  /濱田 めぐみ
L    /小池 徹平    死神リューク/吉田 鋼太郎
弥 海砂 /唯月 ふうか   夜神 総一郎/鹿賀 丈史
夜神 粧裕/前島 亜美

★その他の皆様★
松原 剛志、麻田 キョウヤ、上野 聖太、岡田 誠、木内 健人、坂元 宏旬、辰巳 智秋、俵 和也、遠山 裕介、西野 誠、安福 毅
井上 陽子、今泉 由香、大月 さゆ、小此木 まり、河合 篤子、樺島 麻美、栗山 絵美、森 実友紀、吉田 玲菜
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警視総監の父の元に生まれ、成績優秀な高校生・夜神月。彼はこの世に蔓延る犯罪等の悪行を裁けない現在の法律制度に疑問を感じていた。
ある日、月は不思議な黒いノートを拾う。それは、死神リュークが落としたデスノートで、そこに名前を書かれた者は必ず死ぬという。
彼は、そのノートで犯罪者たちを裁く事を決意し、次々と名前を書いていく。
やがて、世間も犯罪者を裁く見えない者の存在に気付き、“キラ(KIRA)”と呼んで持て囃した。
しかし、黙っていられない警察は、謎の名探偵・Lに協力を仰ぎ、キラの捜査に乗り出すが……
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“『デス・ノート The Musical』~2015年4月27日(月)公演Wキャスト【マチネ】”

夜神 月/浦井 健治


月がWだったので二回観て来ました。

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やって来たのは日生劇場
ロビーにパネルがありました( ̄∀ ̄)
かっきーの日も帰りに撮ろうと思ったらお見送りがあったのでパネルが下げられてしまいました……残念。

でも、パネルメンバー全員のお見送りは本当に漫画のようでした(私は列には並ばなかったけど)。
皆様2.5次元な容姿だわ……。
かっきーは相変わらずお肌ツルツルでした(笑)。

席は1回目が2階F列29番、2回目が2階F列28番。
ほぼ同じ席ですね、センターでした。

で、肝心の舞台は

まぁまぁでした


すいませんく(´□`;)
危惧した通りの結果になったなと思いました。
キャストは良かったし、曲も好きなのはあったんですけどね。
やっぱり、色々と無理はあったかな~

では、レポへ
色々と辛口な感想も飛び出していると思いますが、予めご了承下さいませ。

※ネタバレあり

★全体の感想★

セットは後方に二階建ての骨組のようなセットがあり、それが一番大きかったですかね。
全体的に奥行きや空間を生かしたシンプルなセットでした。全体的に黒っぽいです。
映像が効果的に使われていて、デスノートに名前を書かれた人間が死ぬまでのリミットである“40秒”のカウントダウンが上手く挟み込まれていました。

舞台前に、センターから二分割された宝塚の銀橋みたいな通路ができてました。
開演前に、上手側のその部分にりんごが意味ありげに置かれていました。

原作は、少年ジャンプで連載されていた、大場つぐみ先生作、小畑健先生作画の同名漫画。
実写映画にもなったし、アニメにもなったし、これからドラマ化も控えている言うまでもなく有名原作ですよね。
原作漫画は、難しいので(馬鹿)3巻までしか見ておりません(ミサミサが登場するあたり)。
映画版はLのスピンオフ以外はリアルタイムで劇場で鑑賞済みです。懐かしいですな……(  ̄- ̄)

作曲は、フランク・ワイルドホーン氏、演出は栗山民也サン。ザ・ミュージカルな布陣です。
曲はそこまで耳に残るものはなかったですが、スケール感のある曲やスリリングな曲は如何にもワイルドホーンで良かったです。

で、……以下、辛口な感想が並ぶかと思いますがご容赦下さいませ……


前述の通り、“まぁまぁ”だと感じた理由。
これは、漫画を舞台にするとどうしても避けられないところなので、言っても仕方ないなとは思いつつも、大きく印象が変わっている部分の1つなので一応……

物語の緻密さが著しく削がれている。

というところ。
これは、物事を大きく見せたり、歌で処理をするミュージカルの特性上仕方がないんですよねく(´□`;)
映像な上に、二部作になっている映画ですら、漫画程の緻密さはなかったですもんね。
でも、デスノと言えば着眼点の面白さとか、月の悪魔的なアイディアや策略、Lとの頭脳戦など、細かい部分を面白いと感じていた方も多かろうと思うので、そこを期待した人には感覚的になったストーリーはやや物足りなかったかもしれません。
ただ、大幅に一般向けになっていた映画版と違い、大仰な音楽でハッタリが利いていた分、原作の雰囲気は割と守られていたようにも思います(笑)。

ラストに関して。
私は映画版のラストしか知りませんが、あのラストは映画オリジナルのもので、作り手側の良心が感じられる優しめ?なものになっていました。
今回の舞台のラストで私が感じ取れたのは、“人間というのは実に愚かしい生き物”、“余計な事を考えると自分に返ってくるぞ”、“諸行無常”……ってところでしょうか。
いや、もっと色んなメッセージがあったのかもしれませんが、私の理解力ではこれが限界でした(駄目)。

このラストが個人的には一番しっくりきませんでした(すみません)。
同じ展開でも、そこに至るまでの経緯がもうちょっと違えば、他の受け取り方もあったのだろうと思いますが、何というか押しつけがましいというか……(コラ)。スマートじゃない皮肉さというか……。

人間って愚かだろ!上手くまとめたろ!(ドヤァ←幻聴

みたいな……。
もうちょっと違う描き方はなかったかな~と思いました。
まぁ、どうしても時間的に駆け足になっちゃうので、ここも仕方ないと思うのですけどねく(´□`;)
ただ、これを月やLが主役ではなく、リュークから見た物語だったと解釈すれば、無常観が強いラストも納得できなくはないのかもしれません。

ここは更に私の感覚的な部分ですが……。
漫画原作の割にはキャラがあまり魅力的に感じられなかったのも痛いなと思いました。
こう、如何にも原作に愛情のない人が作ったように見えるというか。
日本の漫画原作の実写化や映画化って、総じてそういうものが多かったりするんですけど、今回も似たようなものを感じました。
あの原作に愛情も何もないと思いますが、作風とは別の部分で、ただただこの原作なら他国にも持っていけるだろうというドライさや大人の事情が垣間見えて、色々と残念な気持ちでした。
少なくとも、映画版は作り手の愛情が感じられたのだけどな……。

これが韓国でウケるかどうかは謎ではありますが、曲は多いので、スターが出て来て歌い上げて歌い合って……という作品も多い韓国ではもしかしたら受け入れられるかもしれません。
ワイルドホーンの曲は声量のある人が次々出て来て歌い上げたらさぞかし迫力があろうと思うので、韓国俳優サンの歌唱力なら力技で日本版とはまた違う面白さになりそう。
さすがに韓国には行けそうもないですが、観てみたいな~( ̄∀ ̄)

キャストはそれぞれ良かったと思いますが、一部歌がイマイチと感じる人がおりました。
ワイルドホーンは歌唱力のありなしがモロに判りますからね(汗)。
あとは純粋にアンサンブルさんの人数が少ないかなと思いました。

色々と辛口な意見もありまして失礼いたしましたく(´□`;)
どうすれば良いものができたか……ではなくて、単に舞台向きの原作ではなかったのではないかと思います。
ドラマ化にしても、舞台化にしても、ちょっと今更感もありましたしね……。

実力派キャスト陣を観るのと、月のWキャストの個性が違って面白かった部分に関しては、観る価値がありました。

では、お次はキャストさん感想へ↓

夜神月●柿澤勇人くん&浦井健治くん
かっきー、最初に観た月はかっきーでした。
かっきーのクールな天才役の代名詞としては、やっぱり『スリル・ミー』のリチャードかなと思いますが、かなり彷彿とさせる部分がありました。
大物ぶってるけど実は小物臭い感じとか、中二病っぽさとか、なかなかのリチャードぶり(笑)。
月って、サイコパスタイプの人だろうと思うので、小物臭さが前面に出ていたかっきーのキャラ設定は、ちょっと如何なものかと思うところはありました(すみません・汗)。
馬鹿っぽいんですよね~。
かっきー本人がお馬鹿っぽいから仕方ない気もするんですけど(とても愛情)。
何をやってもお馬鹿っぽさが付き纏うのは彼の良さともいえるし、ウィークポイントでもあるのかなと(すみません)
ただ、お芝居は一貫していて、一応最初は真面目(他を見下し気味)な学生なんだけど、徐々にノートに憑りつかれて度を越した正義に溺れていくところは上手く演じていました。
自分の事を“新世界の神”とか、勘違いしちゃう人のメンタリティとしては説得力があったと思います。
要は度を越した中二病というか(笑)、判り易くクレイジーというか。
Lのキャラによっては、かっきー月じゃ敵わん感じになりかねないと思うのですが、徹平くんのLの人物像もイマイチはっきりしなかったので何となくバランスはとれていた気はします。
個人的に小物っぽさがかなり印象づいたのはリュークとの対面シーン。
めっちゃ驚いてビビりまくっていて

スゲー小物だ!( ̄□ ̄;)

と思わず心で叫びました(黙って)。
ミサに対する態度は、相当相手を見下している様子であんなに可愛い女の子(しかもアイドル)に好かれても全く興味を示さないとは、本当に健全な男子かよ!とツッコみたくなってしまった(笑)。
って、原作の月もそうなんですけどね。いや、かっきーの月って結構人間っぽかったから普通に興味ありそうに思えたもので( ̄∀ ̄)

ラストの死にざまはかなり無様に描かれていると思いますが、本人は叫びまくっていて結構楽しそうでした(笑)。
そういうラストに至るのだろうなというのも判り易い月でした。

歌に関しては音域もカバーしていて非常に◎でした。声量もありますしね。

私が原作を見て思った頭がいいなーすごいなーという月よりかは、バカっぽい上に偉そうで嫌な奴だな、イケメンだけどという印象が残る月でした(酷い)。
原作の月のイメージで観た人には、ややイメージと違ったかもしれません。


浦井くん、次に観たのは彼でした。
いやー、参りました。本当に上手いです(ボキャ貧)。
原作のイメージを持っている人には、浦井くんの月の方が入り易かったのではないかなと思います。
月は、かっきーが演じていたように幼稚で小物っぽいところもありますが、基本はサイコパスタイプの人なんだろうと思うのですよね。
浦井くんは、最初の学校シーンでは面倒臭い程真面目な生徒である月を印象付けた後、『ジキル&ハイド』のジキル博士のように徐々に度を越した思想(=正義)に飲み込まれていく月を非常に丁寧に演じていて、説得力があります。
頭が良すぎて家族とも少し距離があるように見え、何を考えているか読めず、ところどころ人間味を感じさせないところなんかも、月のサイコパスっぷりを際立たせていました。
リュークにもあまり驚いていなかったですしね。大物です( ̄∀ ̄)←そこ?
テニミュの如くの、Lとのテニス対決シーンでは、普段大人しそうなキャラだけに負けず嫌いぶりが引き立っていて面白かったです。
Lの考察が合っていたっていうのも判り易いですね。
ふうかちゃんのミサがかなり幼かったので、かっきーだったらまだしも浦井くんとじゃ犯罪になるのでは……と心配していましたが杞憂でした。
かっきー月はミサの事を見下していたけど、浦井月は人間とすら思っていない様子で、本当にただの道具としてしか彼女を観ていないのがよく判ります。
その距離感だったら、ミサとの年齢差に違和感が生じることもないので、ここはさすが浦井くんだなぁと感心しきりでした。
ただ、あまりに芝居力が圧倒的すぎて、完全に徹平Lとの実力差が浮き彫りになってしまったというか……(すみません)。
憑依型の芝居をする浦井くんと、キャラを演じている感が否めない徹平くんとでは悪い意味で方向性が違って、ぶつかり合いに欠けるなと思ってしまいました(コラ)。
多分、浦井月には徹平Lは絶対勝てないだろうな……って、最終的にそうだから良いっちゃ良いんですけど、途中までは実力が拮抗していないとラストが面白くないんですよねく(´□`;)
ラストの無様なところは、それまでスマートな部分も見せていただけにインパクトがありました。
掠れ気味の叫び声が、ちょっと藤原くんチックでした(笑)。
最後のLとの会話はやたらと早口でボソボソ喋っていたので、もうちょっと聞こえやすく喋って欲しかったなと……(すいません・汗)。

歌唱に関しては、高音がちょっと苦しかったのが気になりました。
それでも、ちゃんと歌いこなしていたんですけどね。
お芝居は浦井くん、歌唱はかっきーという感じでしょうか。欲を言うなら2人を足して2で割ると原作の月に一番近くなるんじゃないかなと思います。
色々と脚本に足りない部分はありまくりでしたが(オイ)、そこを演技でしっかり補完した浦井くんはやっぱり凄いなと改めて実力を思い知りました。


個人的な好みは浦井くんでしたが、2人とも全然違う月を作り上げていたので、見比べる楽しみがありました。
しかし、月と書いてライトと読ますって、随分なキラキラネームじゃないですかね。
あのお父様から、この名前が出るとは思えないんですが(妹然り)、名前のアイディアはミーハーそうなお母様なんだろうか……。
と、これは、漫画を読んだ時からずっと気になっていたところだったりします(笑)。


L●小池徹平くん
実写のLと言うと、当時まだ人気のなかった松山ケンイチくんが、一躍名を挙げた事でも有名役なのでどうしてもイメージが……と思いましたが、徹平くんは予想以上にちゃんとLでした。
見た目も原作に寄せていたし、Lの数々の不自然な動きも舞台で観るとあまり気になりません。
映画版は、どうしても不自然さがあったので(^^ゞ

ただ……、以下辛口になりますので、好きな方はご容赦下さい……。

ワイルドホーンの歌をちゃんとこなせていたかというと、それは及第点には達していないなという感じでした(すみません)。
彼の楽曲は、音程がとれているだけでは到底歌いこなせるものではなくて、抑揚とか聴かせる技術とか、そういうものがないと一気に曲負けしたつまらん歌になってしまうのですよね。
ロングトーンの美しさなんかも求められると思いますが、そこもただ伸ばしているだけで、聴かせる歌にはなっていなかったかなぁ(コラ)。
徹平くんは、メリリーの時も音程はとれてるけど平坦なところが多くて(あれもまたソンドハイムで難しかったのですが…)、ワイルドホーンを歌いこなすにはまだまだ課題が多いと思います。
ただ、Lのキャラを守りながら感情豊かに歌うというのも難しそうなので、どうすればより良くなったか判りませんが……。
そもそも、声がやっぱりミュージカル向きではないんだよな、仕方ないところなんですけど。
月2人とも歌えるので、歌で勝負できないのはちょっと痛い。

あと、やや小物臭かったかっきーの時は良かったけど、浦井くん相手にはまるで敵わないように見えたのが個人的にはかなり厳しいところでした(すみません・汗)。
前述の通り、歌唱の面もありますが、相対的に見て浦井くんは憑依型のお芝居をしていて、徹平くんはLのキャラを再現する事に終始しているように見えたのも大きな理由の1つではないかなと。
映画版もそうだったんですけど、そこは映像作品だから色々と誤魔化しが効くんですが、舞台だとなかなかそうはいかない。
Lはキャラが濃いし、原作を知っている人も多数いる中、Lのイメージを壊すワケにはいかないし、そうなってしまうのは致し方ないんですが、もうちょっと違うアプローチがないと2人の対決シーンが全く引き立たないのですよね。
この作品に関しては、Lはあっさりやられてしまうので、まぁ良かったといえば良かったのかもしれませんが……。

徹平くんとは別に、脚本段階であまりLが魅力的でないのも問題なのかなとも思います。
Lって、事件解決を楽しんでいる部分もありますが、本来は正義感もあるしチャーミングな人なんですよね。
そういう部分があまりなかったのも残念。
そこでより引き立っちゃうのは、脚本の欠落した部分まで補完した芝居を見せてくれた浦井月との差……。
徹平くんはキャラの再現に関しては健闘していたけど、脚本にない部分まで客席に伝えてくれるほどの芝居はしてくれてはいなかったと思います(本当にすみません)。

個人的には、Lも月同様にダブルにしたら良かったのではないかなーと。
もうちょっと違う人のLが観てみたかった。
徹平くんも決して悪くはないんですけどね。
あと、更に希望としてかっきーのLが観たかったです。
色が白いからLメイク似合うと思うのですよね(そこ?)。
歌唱は不安がないし、小物臭ささえ消せれば……(笑)。

辛口の感想が飛び出しまして、好きな方大変申し訳ございませんく(´□`;)
せめて、もう少しワイルドホーンが歌こなせる歌唱力が習得できていたら、また印象が変わったのかもしれません。


弥海砂●唯月ふうかちゃん&夜神粧裕●前島亜美ちゃん
ふうかちゃん、元々アイドル活動もしていたという事で、アイドル役は合っていたと思います。
でも、皆に好かれるアイドルというよりかは、普通にオタク受けしそうなロリータ顔のアイドルですかね( ̄∀ ̄)
そもそも、原作のミサミサもイマイチ人気のあるアイドル像としてはピンとこなかったので、ふうかちゃんは判り易かったかなと。
ライブシーンは、ダンスはそれなりで、しかも唐突にそんなアイドルコンサートみたいなノリになったので客席は割と引いていたような……(すみません)。
吉田サンのノリで何とか場がもってました。これは、ふうかちゃんと関係ないですけどね。
歌唱はちょっと頼りないかなぁ(すみません)。
特にレコーディングシーンで歌った曲はかなり尺が長く感じられて、ちょっと厳しかったです(汗)。
個人的な見所は、警察に捕えられたシーンで見える二の腕。

筋肉スゲェ(そこ?)

あの可愛らしい顔で、がっつり筋肉がついている腕にギャップ萌えを感じました(笑)。
月に対する想いに関しては、脚本段階でそこまでミサの心情が重要視されているように思えなかったので、これで良かったのかなと。
キャラは大分中二感満載で、何でそんなにレムが彼女に入れ込むのかはちょっと謎でした。
でも、やっぱりこれも原作と同様な部分だと思うのでふうかちゃんの問題じゃないですかね。


亜美ちゃん、SUPER☆GiRLSの子なんですね。名前だけしか知りませんけど……(駄目)。
う~ん、妹ちゃんとしては可愛らしかったと思いますが歌が……。
今回の出演者の中で唯一聴けないレベルの歌唱でした(すみません・汗)。
発声がそもそもミュージカルのものではないし、音程もかなり危うい。
彼女の唯一のソロ部分はそこまでミュージカルっぽいナンバーじゃなかったので、まだ良かったと思いますが……。
さすがにもうちょっと完成させてからじゃないとミュージカル及びワイルドホーン楽曲を歌うのは厳しいと思います。


辛口な感想がありまして、失礼いたしましたく(´□`;)
この2人は、どちらもロリータっぽくてアニメ声で、かなり似通ったキャスティングだったので、どちらかもうちょっと違うタイプの女優サンで観たかったなと思いました。
2人は少しですがデュエットがあるので、どちらも歌に課題ありだったのも残念。


死神レム●濱田めぐみサン
濱田サンはやっぱり高値安定。
原作のレムの容姿は骸骨っぽい見た目ですが、濱田サンは白い衣装を纏いつつも普通に人間っぽい見た目でした。
人間なので当然ですけど(笑)。
感情の起伏に乏しい役柄なので、終始抑えた演技でした。
ミサに対しては、かなり度を越した想いを抱いていていて、あんな絶賛思春期中二病メンヘラ女子のミサ(酷過ぎる)に何であんなに執着するのか気になっていましたが、レムは“愛情”が好きだからなんですね。
だから、月へただただ尽くすミサに執着しているのだなと判って、ちょっとスッキリしました(wiki情報ですが)。
レムはミサの事を純粋だと言いますが、多分一番純粋なのって母性溢れるレムだよな……とちょっと思いました(笑)。

お茶目な面もあり、ミサにくっつくリュークを無言で叩いて守るようにミサを抱きしめるシーンが笑えました。
その後、ファンに追いかけられるミサと一緒にいそいそと走り去る姿も妙に人間らしくて可愛かった( ̄∀ ̄)

濱田サンのソロは文句のない歌唱力で聴かせます。
ミサへの愛情を歌うナンバーですが、他と一線を画する歌声で、多分客席の拍手も一番大きかったんじゃないかなと思います。
うーん、ミサの親でもないのに見事な包容力……。

最終的に、レムはミサを守る為に自分を犠牲にします。
ここの流れももうちょっと詳しく描かれていれば面白かったんですけどね。
濱田サンのお芝居で補完はできますが、もうちょっとレムがミサに対して愛情を抱くまでのプロセスを観たかったなと思いました。


死神リューク●吉田剛太郎サン
今回、一番ビックリしたのが吉田サン。いやー、凄い存在感ですね。
正直、彼が舞台にいると全部持っていくんですよ。
喋ってなくても彼にしか目がいかない。影の主役だと思います。

歌唱はあまり聴いた事がないので、どうなのかな?と思いましたが、これがなかなか上手い。
声が良いんですよね。
音程は多少危うい部分もありましたが、そこは台詞調で上手く処理したりしていて不自然じゃなかったのも◎。
この力技が成り立つのも、吉田サンのキャリアあってこそですね。

舞台の笑わせどころは、大体吉田サンで、ちょっとしたツッコミや動きで笑わせてくれます。
ミサのライブシーンで一生懸命手拍子して息切れしてるのがオッサン臭くてウケました(笑)。
でもその反面、得体の知れない怖さも内包しているんですよね。
それは、月との距離感が上手くいってるからなのかなと思いました。
月とは、一見仲良く?しているように見えるけど、どこか突き放している部分があるというか、いずれ見捨てるだろう事は何となく予測ができました。
まぁそれが判っていても、ラストの展開は割と唐突なんですけどねく(´□`;)

今回の脚本では、舞台で起こったすべての事がリュークの手の内、彼が黒幕という展開になっていましたが(多分原作より、そこがかなり強調されていたと思われる)、吉田サンの存在感と演技力もあり納得せざるをえないですね(笑)。
むしろ、死神界で一番偉いの彼なんじゃね?と思わせるぐらい貫録があったし、悪知恵の働く死神に見えました。素晴らしい。


夜神総一郎●鹿賀丈史サン
デスノがミュージカルにされるに当たって

月父が鹿賀サンで、ミサが平野綾ちゃん(※アニメ版のミサ役)ってオチじゃなかろうな。

と予想していましたが、半分当たりました(笑)。
映画版でも総一郎を演じていた鹿賀サンが今回も登板。ホリプロですもんね。
もし、綾ちゃんが実現していたら、もはや月も宮野真守くん(※アニメ版月役)でよくね?って感じですが( ̄∀ ̄)

それはさておき、鹿賀サンはいつもの鹿賀サンでした(オイ)。
リュークに「かっこいい~」とイジられたり?していましたが、確かにスーツがピシッと決まっていて素敵でした。
さすがのスタイルの良さですね(´∀`人)

映画版程印象的なシーンがないのがちょっと残念。月との絡みももっと観たかった。
でも、最近の鹿賀サンの体調やらを考えると、あれぐらいの出演時間で良かったのかなとも思います。
大きなソロは確か一曲だけ。月への親心を歌うナンバーですが

突如、歌謡曲の世界

という感じでした(オイ)。
いや、そこも鹿賀サンの通常営業ですけどね。


☆その他の方々☆
松原くんは、最初に出て来る教師役と松田役。
パンフにはちゃんと表記されてないのですが、見た目からして松田だろうなと原作を知っている人はすぐ判ったと思います。
でも、途中のナンバーで「子供がいる」という衝撃発言をしていたので、「え、松田だよな……」とかなり困惑しました。
原作の彼は未婚だし、むしろ月の妹の粧裕に熱を上げてたぐらいなので、さすがにその設定変更は予想だにしておりませんでした(笑)。
妻子がいる設定だからなのか、松原くんの松田は原作よりもしっかり者っぽく見えました。
歌唱は言うまでもなく素晴らしい。

安崎サンは、体調不良で私が観た日には既に休演されていたようです。残念。


レポはこんなところで。
辛口になってしまい申し訳ございませんでしたく(´□`;)
予想の範囲内とはいえ、色々と気になったところが多かったもので……。

私は、テニミュ等の2.5次元系ミュージカルは毛嫌いしている方ですが(すみません)、このキャストやレベルの2.5次元ミュージカルなら歓迎しております。
浦井くんやかっきー等の、見慣れたミュー俳優サンが漫画キャラを演じるときめきは、宝塚の2.5次元ミュージカルにも通ずる楽しさがありますしね。
でも、折角やるならもうちょっとミュージカル向きの漫画を選んでくれんかなと思いました(コラ)。
やっぱり、デスノみたいな話はそもそもミュージカル向きじゃないんですよね。
曲も良かったのものがあるだけに、ちょいと残念でした。

では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

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