遥か昔のレポです( ̄∀ ̄)
プリンスと和音サンの再共演というのに惹かれて観て参りました。
“『パッション』~2015年10月29日(木)公演キャスト【ソワレ】” ジョルジオ・バケッティ大尉/井上 芳雄 ロンバルディ軍曹 /藤浦 功一 クララ /和音 美桜 トラッソ中尉 /伊藤 達人 フォスカ /シルビア・グラブ フォスカの父、兵士 /吉永 秀平 リッチ大佐 /福井 貴一 フォスカの母、フォスカの世話係/鈴木 結加里 タンボウッリ軍医 /佐山 陽規 愛人、フォスカの世話係/中村 美貴 リッツォッリ少佐、ルドヴィク伯爵 /原 慎一郎 アウジェンティ /内藤 大希 バッリ中尉 /KENTARO フォスカの世話係、看護婦 /一倉 千夏 兵士/東山 竜彦、谷本 充弘、白石 拓也、小南 竜平、岩橋 大、荒田 至法
しかし、ある日彼は辺境の田舎町への転属を命じられてしまう。そこでリッチ大佐の従姉妹であるフォスカと出会うが、病に冒され、醜い彼女に一目惚れされてしまい、執拗に付き纏われるようになる。
最初は、彼女の病的な愛情を激しく拒絶するジョルジオだったが……。
やって来たのは、新国立劇場 中劇場。
席は1階18列46番。後列のセンター。
席は1階18列46番。後列のセンター。
で、肝心の舞台ですが
凄かった……
面白かったいうより、凄かったの一言に尽きますね。
いや、勿論面白い舞台でもありましたが。
いや、勿論面白い舞台でもありましたが。
では、早速レポへ~
★全体の感想★
セットは3、4段の階段付きの高座があり、それ以外は大道具類でカバー。色も黒が基調でちょっと暗め、全体的にシンプルなセットですね。
主人公含め、登場人物の男性陣のほとんどが兵士だからか、場転には小太鼓やファンファーレなどの音が使われているのが印象的でした。
今回の舞台は、イジニオ・ウーゴ・タルケッティの原作を基にした、1980年のイタリア映画(エットーレ・スコラ監督、日本公開は84年)『パッション・ダモーレ』を原作にしています。
ブロードウェイでミュージカル化されたのは1994年、その年のトニー賞4部門に輝いたとか( ゚Д゚)ホォ←無知
作詞・作曲は、ミュージカル好きにはお馴染みのスティーヴン・ソンドハイム( ̄∀ ̄)
ブロードウェイでミュージカル化されたのは1994年、その年のトニー賞4部門に輝いたとか( ゚Д゚)ホォ←無知
作詞・作曲は、ミュージカル好きにはお馴染みのスティーヴン・ソンドハイム( ̄∀ ̄)
物語は
とにかく醜いヤンデレストーカー女に付き纏われまくるイケメンの受難
みたいな話なんですが(酷い)、最終的に
イケメンが、もはや極限通り越してランニングハイの境地に達して、ヤンデレストーカー女を愛してしまう
という内容でした(更に酷かった)。
私の説明では、上手い事良さが伝わっていないとは思いますが(でしょうね)、でもこれがとてつもなくエキサイティングで仕事終わりの疲れも吹き飛ぶ面白さ。
アドレナリン出まくりで、私までもがランニングハイ状態になっておりました( ̄∀ ̄)
後半はもう泣き笑いというか、全部が滑稽で哀しくて、変に充実感のある観劇後でした。
私の説明では、上手い事良さが伝わっていないとは思いますが(でしょうね)、でもこれがとてつもなくエキサイティングで仕事終わりの疲れも吹き飛ぶ面白さ。
アドレナリン出まくりで、私までもがランニングハイ状態になっておりました( ̄∀ ̄)
後半はもう泣き笑いというか、全部が滑稽で哀しくて、変に充実感のある観劇後でした。
いや、この感想って、本来はこの手の演目の感想としては間違っているような気がするんですけど、私には“エキサイティング”という言葉が一番しっくりくるお芝居でした。
特にフォスカの凄まじい愛情表現は、客席を一気に持っていくぐらいの破壊力がありました。
特にフォスカの凄まじい愛情表現は、客席を一気に持っていくぐらいの破壊力がありました。
この物語は、主にメイン3人の“愛情”が描かれていますが、共通している事って“そこに将来がない”という事だと思うのですよね。
まぁ、少なくともジョルジオはクララといずれ結ばれる気でいたでしょうが、クララは多分旦那サマと別れようとは本当は思っていなかったでしょうし、不倫の逢瀬だから燃え上がっていたという側面もあるでしょうしね。
そして、フォスカは寿命的な意味で先がない。
3人を観ていても、この人達がこの愛情の末にどうなるかが全く見えてこないんですよ。
でも、それって本質で、“刹那的だからこそパッション!”なんじゃないかなと(何?)。
いや、その時限りとか、時間がないとか、その瞬間に全てを賭けるからこそ燃え上がれるというのは大いにあると思うのですよね。
フォスカだって、近々に死ぬ予定もなさそうな健康体だったら、己の人生を悲観こそすれ、ジョルジオに後先考えずにストーキングなんて事もなかったかもしれませんしね。
脚本や、役者陣の演技にどういう意図があるかは分かりませんが、形は違えど、少なくともメイン3人の愛情は確かに“パッション”があったなと思います。
全然演目は違いますけど『RENT』の“No Day but Today(過去もない未来もない今を生きる)”の精神に相通ずるものを感じました(主にフォスカ)。
こんな事考えてるの私だけかもしれませんが・・・・・・(そうですね)。
まぁ、少なくともジョルジオはクララといずれ結ばれる気でいたでしょうが、クララは多分旦那サマと別れようとは本当は思っていなかったでしょうし、不倫の逢瀬だから燃え上がっていたという側面もあるでしょうしね。
そして、フォスカは寿命的な意味で先がない。
3人を観ていても、この人達がこの愛情の末にどうなるかが全く見えてこないんですよ。
でも、それって本質で、“刹那的だからこそパッション!”なんじゃないかなと(何?)。
いや、その時限りとか、時間がないとか、その瞬間に全てを賭けるからこそ燃え上がれるというのは大いにあると思うのですよね。
フォスカだって、近々に死ぬ予定もなさそうな健康体だったら、己の人生を悲観こそすれ、ジョルジオに後先考えずにストーキングなんて事もなかったかもしれませんしね。
脚本や、役者陣の演技にどういう意図があるかは分かりませんが、形は違えど、少なくともメイン3人の愛情は確かに“パッション”があったなと思います。
全然演目は違いますけど『RENT』の“No Day but Today(過去もない未来もない今を生きる)”の精神に相通ずるものを感じました(主にフォスカ)。
こんな事考えてるの私だけかもしれませんが・・・・・・(そうですね)。
キャストは安定した実力で満足。
ソンドハイムの難解な楽曲をそつなく歌いこなし、歌詞の聞き漏らしもほぼなかったのが凄い。
やっぱり、ソンドハイムは歌唱力のある人に歌って欲しいですね(何か言いたげ)。
ソンドハイムの難解な楽曲をそつなく歌いこなし、歌詞の聞き漏らしもほぼなかったのが凄い。
やっぱり、ソンドハイムは歌唱力のある人に歌って欲しいですね(何か言いたげ)。
あまりに壮絶な愛情を目の当たりにしてしまった後の、あの気持ちは筆舌に尽くし難いです。何か良く判らないけど興奮したまま劇場を後にしました。
幾度も観たいような演目ではないですが、もし再演があるならもう一回ぐらい観て、あの興奮の正体を探りたいような気もします(笑)。
とにかく、充実した公演であった事は確かです。
幾度も観たいような演目ではないですが、もし再演があるならもう一回ぐらい観て、あの興奮の正体を探りたいような気もします(笑)。
とにかく、充実した公演であった事は確かです。
お次は、キャストさん感想へ↓
道明寺司(@花より男子)的なくるくるだった気がします
そこはまぁ、どうでもいいところですが(そうですね)。
でも、プリンスって決してイケメンという顔立ちではないのに、雰囲気でちゃんと“美しい青年”を印象付けられるのは凄い力技ですね。今更ですけど(笑)。
でも、プリンスって決してイケメンという顔立ちではないのに、雰囲気でちゃんと“美しい青年”を印象付けられるのは凄い力技ですね。今更ですけど(笑)。
プリンスはソンドハイム作品は初めてだという事だったので、どうなるのかな?と観ていましたが、そつなく歌いこなしているのはさすがだなと思いました。
前述の通り、歌詞がちゃんと聴こえてきたのも◎。
『スウィーニー・トッド』とはえらい違いだわ(すみません)。
和音サンとのデュエットも期待通りでした。
前述の通り、歌詞がちゃんと聴こえてきたのも◎。
『スウィーニー・トッド』とはえらい違いだわ(すみません)。
和音サンとのデュエットも期待通りでした。
クララとのシーンでは夢のように美しいカップルを、フォスカとのシーンではひたすら怯え戸惑い憤る、人間らしさ満載の姿を、そして最後にはランニングハイ(そこを推す)。
この辺りの流れは非常に上手く演じていました。
シルビアさんのお芝居が良かった事もありますが、最後にあんな凄まじいストーカーのフォスカを愛してしまうところに説得力を持たせたのはプリンスの演技のお陰もあるし、主要3人の演技の連携が上手くいっていた証拠なんじゃないかなと思います。
この辺りの流れは非常に上手く演じていました。
シルビアさんのお芝居が良かった事もありますが、最後にあんな凄まじいストーカーのフォスカを愛してしまうところに説得力を持たせたのはプリンスの演技のお陰もあるし、主要3人の演技の連携が上手くいっていた証拠なんじゃないかなと思います。
途中、身体が悪いのにゴキブリのようにしつこいフォスカ(言い方が悪くてすみません)に対して言う正論の数々が本当に正論すぎて、もはやツッコミにすら思えて、途中噴き出す事がありました(多分間違っている)。
かなりズバッと拒絶を口にするんですが、彼女の諦めがあまりに悪いので、よしもと新喜劇の
かなりズバッと拒絶を口にするんですが、彼女の諦めがあまりに悪いので、よしもと新喜劇の
しみけんサンと中川貴志サンのやりとり
を彷彿とさせました(そこ?)。
一応、分からない方に説明しますが、物凄く急がなくてはいけない展開の時、ボケ老人役の中川サンが出て行こうとするのですが、「すぐ行ったるからな!待ってるんやで!」とか言いながらなかなか出て行かず、「早よ行けや!」としみけんサンと取っ組み合いになる・・・・・みたいなやつです(説明長い)
一応、分からない方に説明しますが、物凄く急がなくてはいけない展開の時、ボケ老人役の中川サンが出て行こうとするのですが、「すぐ行ったるからな!待ってるんやで!」とか言いながらなかなか出て行かず、「早よ行けや!」としみけんサンと取っ組み合いになる・・・・・みたいなやつです(説明長い)
興味のある方はどうぞ↓
毎回爆笑しとります。
毎回爆笑しとります。
そんなふうに激しく拒絶する反面、気付けば彼がクララに話す事はフォスカ、手紙の内容もフォスカになっていきます。
ジョルジオとフォスカが再会し、デートしている時の空気感がまた非常に良かった。
明らかにジョルジオはフォスカの事を考えて楽しめずにいるし、クララもまた彼の様子に不穏なものを感じているし、終わりを予感しているようにも思えます。
この2人が前のように燃え上がっていないのは明白で、観ているこちらとしてもこの2人の関係はもう長くないだろう事が分かります。
ジョルジオとフォスカが再会し、デートしている時の空気感がまた非常に良かった。
明らかにジョルジオはフォスカの事を考えて楽しめずにいるし、クララもまた彼の様子に不穏なものを感じているし、終わりを予感しているようにも思えます。
この2人が前のように燃え上がっていないのは明白で、観ているこちらとしてもこの2人の関係はもう長くないだろう事が分かります。
嫌い嫌いも好きのうちじゃないですが、嫌いのパワーって何かのきっかけで好きに転じるのかもしれません。ベクトルが一緒なんでしょうね、愛と憎しみは紙一重も同義語ですね。
“好きの反対は嫌いじゃなくて無関心”というのもよく聞きますが、今回のジョルジオの心の動きを見ていると、それも大いに納得できます。
フォスカに無関心なら話題にすらならないでしょうから。
“好きの反対は嫌いじゃなくて無関心”というのもよく聞きますが、今回のジョルジオの心の動きを見ていると、それも大いに納得できます。
フォスカに無関心なら話題にすらならないでしょうから。
終盤で突然フォスカへの愛に目覚めた(ように見える)ジョルジオですが、それまでの“嫌い(憎しみ)”の積み重ねを観ていると、愛への覚醒はそこまでおかしな事ではなかったように思えます。
……いや、それでも「おい、マジでか」って言いたくなりはするんですけどね(笑)。
クララとの愛が不実でなければ、また結果は違ったかもしれませんが。
……いや、それでも「おい、マジでか」って言いたくなりはするんですけどね(笑)。
クララとの愛が不実でなければ、また結果は違ったかもしれませんが。
最終的に、心を壊してしまったジョルジオですが、あんな壮絶な愛情を受け取ったらそりゃ心壊すし、元の世界に戻れないよね……。
もしかしたら、フォスカに尻子玉抜かれたのかもしれないですな(河童?)……。
もしかしたら、フォスカに尻子玉抜かれたのかもしれないですな(河童?)……。
精神的に磨耗しそうな役柄でしたが、苦悩の表情が多い役はさすがに上手いですよね。
前述の通り、このラストにちゃんと説得力を持たせたプリンスはやっぱり凄い。
前述の通り、このラストにちゃんと説得力を持たせたプリンスはやっぱり凄い。
クララ●和音美桜サン
冒頭のジョルジオとのベッドシーンがかなりギリギリで驚きました。私が観た日は、ベッドから出た後、ガウンがなかなか羽織れずに滑り落ちて、お尻が丸見えになっていて、「キャーッ!!」と思わず心の中で叫んでしまった(笑)。
あれ、前はどうなってるのだろうか……(そこ?)。
いやはや、白肌美肌ですな。眼福です( ̄∀ ̄)
和音サンとプリンスの共演が最大の関心事でしたが、実際ヒロインはフォスカって感じなので、ちょっと残念でした。
考えてみれば、プリンスと和音サンってコンビとして受け入れられている割には、どうもちゃんと結ばれませんよね。死別か心中かっていう(笑)。
今回も不倫関係だし、クララは離婚する気もないので結ばれてるとは言えませんでした。
それでも、プリンスとのデュエットはやっぱり素敵だったし、2人並びは美しくて懐かしかったです。
考えてみれば、プリンスと和音サンってコンビとして受け入れられている割には、どうもちゃんと結ばれませんよね。死別か心中かっていう(笑)。
今回も不倫関係だし、クララは離婚する気もないので結ばれてるとは言えませんでした。
それでも、プリンスとのデュエットはやっぱり素敵だったし、2人並びは美しくて懐かしかったです。
美しいクララは、醜いフォスカと対比される存在としての役割も果たしています。
醜くそれ故に愛し方を知らないフォスカは人並みの愛もなかなか手に入れる事ができず、美しいクララは安定した生活と美しい青年との愛まで手に入れる事ができる。
あぁ、なんという不公平(泣)。私も日々感じている世知辛さでございます(哀切)。
フォスカとは纏っている幸福感が違いますよね。
醜くそれ故に愛し方を知らないフォスカは人並みの愛もなかなか手に入れる事ができず、美しいクララは安定した生活と美しい青年との愛まで手に入れる事ができる。
あぁ、なんという不公平(泣)。私も日々感じている世知辛さでございます(哀切)。
フォスカとは纏っている幸福感が違いますよね。
面白いのは、そんなクララもいずれ老いれば輝く美しさも枯れていってしまう……というのが示唆されるシーンがあるところですかね。
いや、でも醜い人がそのまま“醜いおばちゃん”になるより、キレイな人が“キレイなおばちゃん”になるのはまたそれはそれで優劣あるだろ!と思いますが、どちらにしても年をとれば若い娘のようには勿論接してもらえなくなりますよね。
年相応の接し方をしてもらえればいいですけど、未だに“ババァに価値なし”で性的対象として見られなくなると終わりという風潮は根強くありますものね……悲しい事に(号泣)。
そこに関しては、今以上に、女性には生き辛い世の中だったのだろうなと感じさせます。
最初はジョルジオとの手紙やたまに会える機会を楽しみにしていたと思われるクララですが、徐々にフォスカの話が増える彼に疑いの目を向けます。
ジョルジオは無意識だったと思いますが、女というのはそういう変化を敏感に察知するもので、いくら憎しみの言葉を口にしていても、彼にとってはフォスカはどこか特別な存在であろう事が分かったのでしょうね。
まぁ、ジョルジオがどういう感情を抱いていたにせよ、他の女の話が入ってくるのは気持ちの良い話ではないですもんね、
とはいえ、クララには安定した生活があるので、それを捨てる決意がない限りは2人の関係はいずれ終わってしまう事は目に見えていたワケですが。
いや、でも醜い人がそのまま“醜いおばちゃん”になるより、キレイな人が“キレイなおばちゃん”になるのはまたそれはそれで優劣あるだろ!と思いますが、どちらにしても年をとれば若い娘のようには勿論接してもらえなくなりますよね。
年相応の接し方をしてもらえればいいですけど、未だに“ババァに価値なし”で性的対象として見られなくなると終わりという風潮は根強くありますものね……悲しい事に(号泣)。
そこに関しては、今以上に、女性には生き辛い世の中だったのだろうなと感じさせます。
最初はジョルジオとの手紙やたまに会える機会を楽しみにしていたと思われるクララですが、徐々にフォスカの話が増える彼に疑いの目を向けます。
ジョルジオは無意識だったと思いますが、女というのはそういう変化を敏感に察知するもので、いくら憎しみの言葉を口にしていても、彼にとってはフォスカはどこか特別な存在であろう事が分かったのでしょうね。
まぁ、ジョルジオがどういう感情を抱いていたにせよ、他の女の話が入ってくるのは気持ちの良い話ではないですもんね、
とはいえ、クララには安定した生活があるので、それを捨てる決意がない限りは2人の関係はいずれ終わってしまう事は目に見えていたワケですが。
クララとフォスカを対比する事によって、彼女の美しさや幸福ぶりが際立って感じられたのは前述の通りですが、物語が進むにつれフォスカと比べると彼女の愛情が薄情で不誠実に見えるようになってくるのも面白いところです。
フォスカとジョルジオのやり取りの凄まじさを見せ付けれた後に、クララとジョルジオを見ても
フォスカとジョルジオのやり取りの凄まじさを見せ付けれた後に、クララとジョルジオを見ても
何か物足りない……
と、感じるようにこちら側がまんまと調教されている(何か間違い)のも原因かもしれませんが( ̄∀ ̄)
最初は鮮烈で美しく感じられた2人のシーンがまるで色褪せたように見えるのは、演出と演技の連携の上手さですかね。
最初は鮮烈で美しく感じられた2人のシーンがまるで色褪せたように見えるのは、演出と演技の連携の上手さですかね。
和音サンは美しくて魅惑的な人妻クララを好演。
歌唱は言うまでもなく◎。プリンスとの並びやデュエットがもっと観たかった。
歌唱は言うまでもなく◎。プリンスとの並びやデュエットがもっと観たかった。
『おじゃる丸』のうすいさちよだったでござる
まさか、シルビアさんがうすいさちよに……(違)。それはもう、出てきた瞬間のインパクトたるや……
ポスターが美しいマダム風だったから余計に~というのもありますが、登場をちょっと引っ張るのですよね。
大佐には病弱な従妹がいる~と情報を与えるだけ与えて、なかなか出てこない。
客席もジョルジオも、何となく“病弱で美しい深窓のご令嬢”みたいな人が出てくるのではないか……と期待させてからの醜いメイクのシルビアさん登場ですから、衝撃が半端なかったです。
予備知識がなく、私みたいに度肝を抜かれた方は割りと多いのではないでしょうか。
ポスターが美しいマダム風だったから余計に~というのもありますが、登場をちょっと引っ張るのですよね。
大佐には病弱な従妹がいる~と情報を与えるだけ与えて、なかなか出てこない。
客席もジョルジオも、何となく“病弱で美しい深窓のご令嬢”みたいな人が出てくるのではないか……と期待させてからの醜いメイクのシルビアさん登場ですから、衝撃が半端なかったです。
予備知識がなく、私みたいに度肝を抜かれた方は割りと多いのではないでしょうか。
美しいジョルジオを一目で気に入ったフォスカは、それ以降執拗なストーカー行為を繰り返します。
これがまぁ、あまりに凄すぎて、客席からたまに笑いが起こるレベル。
食事の間中、机の下でジョルジオの手を握っていたり(病弱な癖に割と握力がありそうな雰囲気)、自分に対するラブレター(?)を目の前で書かせたり、彼の帰省について来ちゃったり、その上身体が弱いから手がかかるし、発狂するし、超絶面倒!
死期が迫っているのに、誰よりも生命力が凄まじい。
鳴かぬ蛍が身を焦がすどころか、鳴きまくった上に身まで焦がしているよ……。怖すぎる。
ジョルジオもジョルジオで決定打となるほどの酷い扱いをしないので、観ている間は歯痒く思いつつも、何か滑稽で泣き笑いといった感じでした。
これがまぁ、あまりに凄すぎて、客席からたまに笑いが起こるレベル。
食事の間中、机の下でジョルジオの手を握っていたり(病弱な癖に割と握力がありそうな雰囲気)、自分に対するラブレター(?)を目の前で書かせたり、彼の帰省について来ちゃったり、その上身体が弱いから手がかかるし、発狂するし、超絶面倒!
死期が迫っているのに、誰よりも生命力が凄まじい。
鳴かぬ蛍が身を焦がすどころか、鳴きまくった上に身まで焦がしているよ……。怖すぎる。
ジョルジオもジョルジオで決定打となるほどの酷い扱いをしないので、観ている間は歯痒く思いつつも、何か滑稽で泣き笑いといった感じでした。
フォスカは一応結婚経験者ですが、相手に騙されて酷い目に遭った事が明らかになります。
男は醜くても他の道があるけど、女は美しくないと駄目というような歌が出てきますが、もう胃が痛くて仕方なかったですわ。
分かってますとも!もうそれ目の前に突きつけるの止めてくれよ!っていう……。
辛い……辛すぎる(ノД`)・゜・。ウワァアア!!
男は醜くても他の道があるけど、女は美しくないと駄目というような歌が出てきますが、もう胃が痛くて仕方なかったですわ。
分かってますとも!もうそれ目の前に突きつけるの止めてくれよ!っていう……。
辛い……辛すぎる(ノД`)・゜・。ウワァアア!!
だからと言って、フォスカに同情できるかっていうとそういう事もないんですよね(オイ)。
彼女のドン引きアプローチは、やっぱりまともに愛し愛されてないからであって、愛し方や感情のコントロールの術を理解してないから。ここには大いに共感できます。
こう、現実の世界でも、漫画やドラマみたいに「見た目は悪いけど、心はキレイ」という事はほとんどなくて、見た目が悪いが故に周囲(主に男性)に大事にされず、性格歪んでる人なんていうのは結構多いワケです。
……他人事のように言ってますが、それは正に自分にも当てはまるので、やっぱり胃が痛い(ノД`)・゜・。
これぞ、この世の心理(断言すみません)。
彼女のドン引きアプローチは、やっぱりまともに愛し愛されてないからであって、愛し方や感情のコントロールの術を理解してないから。ここには大いに共感できます。
こう、現実の世界でも、漫画やドラマみたいに「見た目は悪いけど、心はキレイ」という事はほとんどなくて、見た目が悪いが故に周囲(主に男性)に大事にされず、性格歪んでる人なんていうのは結構多いワケです。
……他人事のように言ってますが、それは正に自分にも当てはまるので、やっぱり胃が痛い(ノД`)・゜・。
これぞ、この世の心理(断言すみません)。
フォスカも正にそれで、自分の容姿に劣等感抱きまくりの彼女自身がジョルジオを“見た目で判断”してるんですよ。
確かに、彼女の周りにいる男達は下品に描かれているので、紳士的なジョルジオが違って見えるのは分かりますが、フォスカの醜さには普通にドン引きしてたし、結局不倫とかしちゃうメンタリティの人間なので、どんなに理由をつけても、ジョルジオの良さは見た目に集約されますよね(  ̄- ̄)ゲス不倫…
その上、大佐の親類にジョルジオだって強く言えない部分はあるだろし、何かもうどんなキレイな言葉使っても“逆らえないお人好しそうなイケメン”狙ったあたり、もはや姑息でしかないっていう。
いくら辛い経験をしたとはいえ、高望みすぎて同情できねぇ!( ̄□ ̄;)
でも、何だかんだで共感できる部分はあって、なりふり構わなさすぎてもはや羨ましいぐらいな気持ちはあります(笑)。
結局、最終的には愛を手に入れた(と言っていいかは分かりませんが)ワケですからね。
ジョルジオには気の毒ですが、もう粘り勝ちってヤツですわ。
確かに、彼女の周りにいる男達は下品に描かれているので、紳士的なジョルジオが違って見えるのは分かりますが、フォスカの醜さには普通にドン引きしてたし、結局不倫とかしちゃうメンタリティの人間なので、どんなに理由をつけても、ジョルジオの良さは見た目に集約されますよね(  ̄- ̄)ゲス不倫…
その上、大佐の親類にジョルジオだって強く言えない部分はあるだろし、何かもうどんなキレイな言葉使っても“逆らえないお人好しそうなイケメン”狙ったあたり、もはや姑息でしかないっていう。
いくら辛い経験をしたとはいえ、高望みすぎて同情できねぇ!( ̄□ ̄;)
でも、何だかんだで共感できる部分はあって、なりふり構わなさすぎてもはや羨ましいぐらいな気持ちはあります(笑)。
結局、最終的には愛を手に入れた(と言っていいかは分かりませんが)ワケですからね。
ジョルジオには気の毒ですが、もう粘り勝ちってヤツですわ。
でも、やっぱりフォスカの愛は“無償の愛”ではなく、見返り求めまくりの身勝手なものではあるとは思うので、羨ましいと多少思う反面、真似はできないですな(  ̄- ̄)←当然
シルビアさんは、基本的に歌唱力の人というイメージだったのですが、今回でお芝居の上手さもしっかり堪能できました。
勿論歌唱は言うまでもなしですが( ̄∀ ̄)
フォスカの怖いけど、どこか愛嬌があって(謎)放っておけないようなキャラ造形も上手いなと思いました。
勿論歌唱は言うまでもなしですが( ̄∀ ̄)
フォスカの怖いけど、どこか愛嬌があって(謎)放っておけないようなキャラ造形も上手いなと思いました。
リッチ大佐●福井貴一サン&タンボウッリ軍医●佐山陽規サン
福井サンは、フォスカの意向には合わない部分はあったかもしれませんが、彼なりにちゃんと彼女の事を思っているのが伝わって来たので、良い親戚だなと思いました。いや、いくら血縁っていっても、どの人もちゃんと病弱で面倒な親類の世話してくれるかどうかって、実際分からないですもんね……(そこ?)
佐山サン、諸悪の根源(笑)。フォスカにジョルジオ宛がおうと画策したのって実際彼ですよね。
結果、フォスカには死ぬ前に素敵な思い出ができて良かったかもしれませんが、ジョルジオは散々だったっていう……。
ジョルジオの世話もしてやって欲しい(;´Д`)
結果、フォスカには死ぬ前に素敵な思い出ができて良かったかもしれませんが、ジョルジオは散々だったっていう……。
ジョルジオの世話もしてやって欲しい(;´Д`)
レポはこんなところで!
役者サンの感想というか、ほぼ役の感想になっておりますね(汗)。
記憶が忘却の彼方なので、残った印象だけで書くとこんな感じになりますよね(開き直り)。
記憶が忘却の彼方なので、残った印象だけで書くとこんな感じになりますよね(開き直り)。
でも、舞台を思い出しながらレポを書いている今も、何だか心に突き刺さるものがある舞台だなと思います。
フォスカのように熱烈にアプローチして愛を手に入れた瞬間って、一体どういう気持ちなんでしょうね。
私には想像もつきませんが……とりあえず
フォスカのように熱烈にアプローチして愛を手に入れた瞬間って、一体どういう気持ちなんでしょうね。
私には想像もつきませんが……とりあえず
私はフォスカのようにはなれそうもないので、もう孤独死を選びたいと思います(突然?)。
リッチ大佐みたいな優しいイトコもおりませんので……。
墓代と葬式代にする為に、少しずつ貯金してます(ノД`)・゜・。←※真実
墓代と葬式代にする為に、少しずつ貯金してます(ノД`)・゜・。←※真実
では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!