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OSKの良さてんこ盛り~『Crystal passion~情熱の結晶~』 by OSK日本歌劇団

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時間経ちまくりですが……。
去年のOSK三越公演のレポです。

“That's DANCIN'『Crystal passion~情熱の結晶~』
~2015年9月11日(金)、13日(日)公演キャスト【マチネ&ソワレ】”

【若さま隠密道中~若狭之介参上~】
松平 若狭之介 /高世 麻央   お峰     /白藤 麗華
志摩屋 文左衛門/桐生 麻耶   天王寺 力丸 /虹架 路万
大門 左内   /真麻 里都   弁天町 徳之助/愛瀬 光
千里お通    /恋羽 みう   北浜 風次  /翼 和希

女、波、女旅人/舞美 りら、和紗 くるみ
女、波、売り子/麗羅 リコ、千咲 えみ
男、ツケ打ち /栞 さな

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やって来たのは三越劇場。
↑劇場にあったパネルを激写( ̄∀ ̄)

席は1階14列3番、下手側。1階7列15番、上手寄りセンター。2階C列3番、下手側。

こちらは、初日と最終日で3回鑑賞。
が、しかし

初日は、時間を間違えて2幕しか観ていない

というアクシデントが……(駄目)。
最近、こんなの多くてですねぇ。本当加齢による劣化が凄まじい……(そういう問題?)。
とはいえ、あと2回はフルで観てますのでレポには問題ないかと思われます。
何回観ても、レポは大したレベルではないですからね(開き直り)。

では、レポへ~。
相変わらず、情報精度怪しめな薄いレポとなっていますのでご了承を……。

★第1部 若さま隠密道中~若狭之介参上~★

1幕は和物。お芝居になっていて、歌舞伎のパロディ仕立ての内容です。
セットは後方が石垣っぽい高座になっていて、センターに階段がついていました。下手に柳のような木もあったかな。

第1場 大阪心斎橋
高世サンこと若狭之介のソロからスタート。
いやー、若様衣装が実に似合いますね。こ正に高世サンの為に書かれた演目という感じが致します。

因みに物語は、両国の藩主の三男坊の若狭之介が、生き別れの母親を探す為に身分を隠してお伊勢参りに旅立つ~という設定です。

高世サンのソロの後、青い着物の男役陣とピンク着物の娘役の明るい群舞。
扇使いの上手さはさすがOSKだなと感動しつつ観ておりました( ̄∀ ̄)

その後、再び高世サンが登場しての舞になりますが、やっぱり他とは一線を画す上手さ。
そして、左内役の里都くんが登場して、コミカルな舞に。多分ここの曲が『河内音頭』だったと思います。
まさか河内音頭を入れてくるとは、大阪イズムですね(^^ゞ←どんなイズム?

高世サンの若様姿は『桜NIPPON 踊るOSK 2014』でも観ていますが、里都くんの青天姿は非常に新鮮でした。
顔が現代人的な美形なので、若干違和感が……(すいません・汗)。

ここで、謎の町娘(笑)お通役のみうちゃん登場
若様と2人で舞います。何となく恋の予感?
それを嗅ぎ取ったのか、左内が2人を遮ったりしつつ3人で舞います。
みうちゃんは着物姿と髪型も絶妙に色っぽく、洋装より好きかもと思いました( ̄∀ ̄)
あれですね、『必殺仕事人』に出て来る女仕事人的なカッコ良さと色っぽさがありますな。

シーンの最後に、これまた謎の女・麗華ちゃん登場。
結果的にお峰という忍びなんですが、紫色の忍び感ハンパない衣装でむしろ目立っていました(笑)。
左門がお通の事を怪しんで見張れ~みたいな事を彼女に言うのですが、それがこの場面だったのかどうかは忘れました(駄目)。

お峰は舞台上にある場面が書かれた札(これの名称が分からない・汗)を変えて退場。


第2場 滋賀琵琶湖
幕前、娘役達4人(りら・くるみ・リコ・えみ)が舞で波を表現。
時間差で上手く扇を動かしていてちゃんと波っぽいです( ̄∀ ̄)

幕が開いて3人が登場すると、白鳥の湖を踊る謎の5人衆(桐生・路万・愛瀬・翼・さな)が登場。
あ、衣装は勿論和装ですよ( ̄∀ ̄)
白鳥というか、鶴っぽくも見えますけども(笑)。
お馴染みの手を繋いで一列になった振付を披露していましたが、これがまた揃っていてめちゃくちゃキレイ。
ジャンプも高いです。
しかし、徳之助(愛瀬)が何度も力丸(路万)に弾かれて袖に追いやられたり、めげずに戻ってもやっぱり弾かれたりと苛められて?おります。
徳之助を弾く力丸のポーカーフェイスというか、おすまし顔が面白い( ̄∀ ̄)

遂に舞台外へ追い出された愛瀬くんは最前列のお客サンとハイタッチなどをしておりました(笑)。
舞台上に戻った徳之助が、文左衛門(桐生)に「大丈夫か?」と聞かれた時の返答が公演毎に違いました。
初日は観られていないので(駄目)、千秋楽は
マチネ⇒「手を打ちました」
ソワレ⇒「顔を打ちました」
って感じでした。
顔を打った日は文左衛門が「顔は大事だからな気をつけろよ」(台詞不確か)
みたいな返答をかなり自然にしていました。
多分アドリブだと思いますが、そう思わせないのが凄い。

この後から、アドリブの流れになっていたと思います。
流れを細かく覚えてないんですが、謎の5人衆は旅芸人だかなにかで一芸を披露してくれます。
楽日マチネは、翼くんがぺたんと下まで開脚(後方席だと下まで見えないですが…)。
あとは、翼くんとさなくんか愛瀬くんが(曖昧ですいません)「三代続く老舗劇団の踊りを……」と言ったので、何をするのかと思いきや、

三代目J Soul Brothersのランニングマンを披露(笑)

OSKと三代目って意外な組み合わせすぎてちょっと驚きました。
しかし、客席の人達は元ネタ分かったかしら……ご年輩の方も多いですからね(余計なお世話)。

あとは、桐生サンがみうちゃんにも何か踊れないかとムチャぶり(?)。
「本当に突然言ったからな」とボソッと言っていましたが、本当に突然なら酷いわ桐生サン(笑)。
みうちゃんは慌てる様子もなく、ラインダンスの振り付けを披露してくれました。
着物だったから、足は高く上げられませんでしたけども。

ソワレでは、桐生サンの「私達は生まれも育ちもバラバラで……」という台詞から、それぞれの出身地を言っていきます。
多分、本当の故郷を言っていたんじゃないかなと思いますが、最後に桐生サンが

「私はアメリカはサンディエゴでございます」

とキレイにオチをつけてくれました(笑)。
いや、確かに違和感ないけども(※本当は栃木県出身のようです)。

そして、一芸は翼くんがマチネの開脚に続いて股割り。
里都くんが「顔が歪んで……」とツッコむと(?)、翼くんは「少々痛みを伴います」と返していました(笑)。

その後は、翼・さな・愛瀬でラインダンスの振り付け。
最終的には里都くんも加わり4人でラインダンスをしとりました( ̄∀ ̄)
里都くんは初めて踊りました感を強調していて笑えました。

アドリブの流れが終わると一旦幕が閉まり、幕前で3人での会話。
左内は宿屋探しに退場。
2人きりになって良い感じの若様とお通の舞に。
高世サンに比べると、みうちゃんの日舞は凄く上手いって感じには見えないのですが(あくまで名取の高世サンと比べてです)、色っぽい可愛らしさはとても良いです。
指先の動きの艶っぽさなんかにも目を奪われました。


第3場 日永の追分
幕が開くと、後方の階段に力丸が待機。
ここの下りは台詞のないお芝居仕立ての舞という感じでした。

旅娘のりらちゃんとくるみちゃんが登場し、力丸は2人を宿へと誘います。
どうやら、彼は呼び込みをやっているみたいですね。
マッサージしたり何やらで呼び込もうとしますが、結局駄目だったんだっけな……(曖昧ですいません)。
ここは、路万くんのコミカルな動きに注目の場面でした( ̄∀ ̄)

そして、若様とお通が登場。宿屋に入って行きます。

シーンの最後、お峰が意味ありげに物陰から様子を窺っていました(多分)。
麗華ちゃんって小動物みたいでカワイイ顔してますよね(このタイミングで?)。

シーンは変わって宿屋の内。
利休みたいな格好をした桐生サンのソロ。人目を忍んで何だかと歌います(適当)。
ここで、彼の名前が文左衛門だと判明。実はお通と文左衛門はグルで、若様から何やら盗もうと画策していたのでした( ̄∀ ̄)
定番の展開ですな。

楽日ソワレは、文左衛門を見た若様が「どこかで会ったかな?」と問うと、文左衛門が「気のせいでございます」と即答するというアドリブがありました。
これも自然でビックリ。元からある台詞のように息ピッタリでした。

風呂に行った若様の荷物から何やら盗むお通ですが、そこをお峰に見つかり、戦いの舞が始まります。
娘役の見せ場がちゃんとあるのが、さすがOSK。
遅れをとったお峰はお通に逃げられてしまいます。

若様と左内が再び登場。お峰から事情を聞かされます。
若様は、多少は怪しんでいたのかな?というような余裕のある反応。
3人の舞の後、左内のたすきがけがあったと思いますが、これがまた決まっててカッコ良かった~。
たすきがけとか絶対にできんわ(お前はいいよ)。


第4場 番良洲道
上手側にさなくんが登場し、ツケ打ちを始めます。
伝統文化に縁のない私は、この役割を初めて知ったんですが、拍子木みたいな2本のツケ木を、ツケ板に打ち付けてカンカンと音を出す事を言うのですね( ゚Д゚)ホォ
何基準で良し悪しなのかはよく判りませんが、私にはなかなか上手に見えました。

まず、幕前で左内とお峰が名乗ります。
幕が開くと、盗賊?5人衆が傘を持ち白波五人男のパロディ姿で登場。
ズラッと一列に並んでおります。
以前、宝塚でも『風の錦絵』という面白い和レビュー(笑)がありましたが、その時にやっていた白波のパロディではトップがセンターだったんですよね。
某Tサマが「本来歌舞伎では、上手側が一番上の人」だと指摘していて、それが頭にあったので、今回はちゃんと上手に桐生サンがいたので「おぉ~」っと妙に感心してしまいました( ̄∀ ̄)

因みに順番は、桐生⇒愛瀬⇒翼⇒みう⇒路万でした。
自分達の芸名を取り入れたつらね調の名乗りは楽しく、それぞれ迫力もあって非常に良かったです。
桐生サンの名乗りがやっぱり一番決まってるんですが、自分のイケメンぶり自覚した愛瀬くんの名乗りも素敵だったし、路万くんの声の通り方も良いのですよね。
特に路万くんはオチ担当で、自分の名前を言う前の一言が違いました。
楽日マチネ⇒パクチー嫌いの
楽日ソワレ⇒太古のロマン恐竜が好き
と言っていました。
太古のロマンは自分の芸名ともかかっていて面白いですね。

路万くんは、何というか三枚目5割、かわいさ4割、あとの1割がイケメンという比率が基本で、それが絶妙に変動する時があって、それが本当に見ていて楽しいんですよね。たまにとてもイケメンに見える時もあるし、今回正統派なイケメンの愛瀬くんと共に新たなときめきが得られました( ̄∀ ̄)

最後はタップっぽい動きの後、OSK日本歌劇団を名乗り、傘を桜パラソルに見立てたポーズで締めでした。
お見事~。

そういえば、楽日ソワレには大向こうみたいな人がいて、名乗りの後、歌舞伎の屋号でそれぞれを呼んでいました。
多分、その方の感覚で屋号を選出していたと思いますが、とりあえず桐生サンは松島屋でした(笑)。

そして、最後に高世サンが白い着物にお着替えして登場。着物をはだけて名乗った後、立ち回りシーンに突入します。
やはり、高世サンと桐生サンの立ち回りは見応えがあって良かったです。
桐生サンは傘の扱いもカッコイイ!

そんな流れの中、お通の持っていたお守りを見た左内は、お通が自分の生き別れの妹であると気付きます。

そっちかよ!

と、会場の誰もがツッコんだかと(笑)。
若様の生き別れの母親を探す旅じゃないんかい!( ̄□ ̄;)
伏線がなかった(多分)佐内の妹の方が何故か見つかるとは……。
でも、御同行のTサマが「お守りで血縁が判明するという展開は歌舞伎ではよくあります」と言っていたので、何か納得しました(素直)。

最終的には、文左衛門達は降参。仲良しになります(笑)。
立ち去り際、文左衛門はお付きの者のように、傘を若様に差して退場していて笑えました。変わり身早ッ!


終場 内宮~フィナーレ
娘役達が登場。後方に桜柄の幕が降り(このタイミングだったかフィナーレだったか忘れた……←駄目)
掌サイズの拍子木みたいなものをカチカチしながら舞います。美しい。
途中からメインの娘役陣のお通とお峰が加わります。
他の皆も桜の枝を持って登場して舞。

ここで、赤福を食べるシーンがあるのですが、明らかに宣伝みたいで面白いです。
まんまと食べたくなりました(単純な人)。

フィナーレは総踊り。
桜の枝と扇のダブル使いの舞いで締めでした。


順番や内容など、大分怪しいですがこんなところで……。
歌舞伎パロディ満載という事で、歌舞伎のお決まりとOSKの事が分かっている人には楽しかったのではないかな~と思います。
でも、歌舞伎が分からない私でも楽しかったので、基本的には万人向けの仕上がりになっているかと。
ラストは桜の舞うおめでたい絵面になりますし、トップはお着替えも何度かあるので見た目にも良かったです。
OSKの日舞の美しさも楽しめるので、良演目だったと思います。
初日観られなかった事が悔やまれる……(自業自得)。

では、お次は洋レビューレポへ。
これがまた和とはまた違って素晴らしかった。

★第2部 I've got Jazz★

2幕の洋レビューの凄さは本当に必見!これが映像になってないのが残念すぎる。
既存のジャズの曲を使いまくってるので仕方ないとは思うのですけど……。
今回振り付けと演出を担当した麻咲梨乃サンのセンスの良さと、OSKのダンス力の高さを存分に楽しめる出来栄えです。


第1景 Opening
♪『I've got Jazz』
テーマソングに乗せての総踊り。
後ろ向きの高世サンが振り向くと、テーマソングが始まり群舞がスタート。
衣装は、黒い帽子(ボーラーハットかな?)とステッキと、男役陣は黒の上下スーツに色とりどりの縦ボーダーのベスト。娘役陣は黒のロングスカートに同じく色とりどりで横ボーダーのベストというスタイルでした。
確か、高世サンが赤とか青とか紫ベースで、桐生サンが緑、里都くんがオレンジだったかな。
下級生の4人(翼・栞・麗羅・千咲)はボーダーが太めでぱっきりした感じでした。

いやー、もう最初から群舞が速い!知ってはいたけど度肝を抜かれました。
あのスピードでここまで揃うって凄すぎないかと改めてひれ伏したくなりました。
テーマソングも耳に残りやすく、未だに脳内を巡っております。
歌は、高世サン以外は桐生サンが歌っていたかと。

皆観たいのですけど、思わず目がいくのは里都くん
やっぱり群舞の中でも彼女の上手さは目立ちますね。
動きが大きいのに、シャープで若々しくて素晴らしい。顔までカワイイ!メイクも上手くなった!(後半からただのエコヒイキ)
娘役陣にもダンスの見せ場があって、先頭を切っているのはみうちゃん
速い振り付けの中でもちゃんと色っぽさがあって、でもカッコよくて◎。
くるみちゃんのスレンダーな腰のしなり具合にもときめきを見出しました(オイ)。

キャスト陣が前っ面に一列になって、ステッキを床に突きながらジャズのナンバーのタイトルを次々に上げていき、それがきっかけになって次シーンになってたかな?


第2景 Gem of jazz
♪『S'wonderful』
一回暗転、高世サンと桐生サンが舞台に残り、上着と帽子、ステッキを脱いで身軽な姿に。
2人でシンメトリになって軽快に歌いながらダンス。
この時の高世サンの足の上がり方が凄いんですよ。
どこまで上がるの!?って感じで、足もめっちゃ長い!(今更)
声を上げたりしながら楽しそうに踊っておりました。
ダンスも息が合っていて気持ちが良い。
ちょっと『雨に唄えば』のドンとコズモを彷彿とさせるものがありました。

曲はガーシュウインですかね。


♪『Take the A Train』
そして、上着を脱ぎ、カンカン帽(多分)を持った他キャストが登場。
高世&桐生もそれを持って踊ります。
歌もチェンジ。邦題は『A列車で行こう』ですね。

ここで男役チームと娘役チームとで軽く踊り合いになるところが好き。
娘役が男役と対等に張り合う(?)振り付けが成立するのがOSKの良いところですね。


♪『I' got plenty o'nuttin'』
曲がチェンジ。こちらもガーシュウィンかな?
今度は里都くん中心に若手男役陣のダンス。
彼女のソロに乗せたダンス。
『春のおどり』の時も思いましたが、里都くんはやっぱり歌が上手くなっていますね。
番手がついたから頑張ったのだと思います。
若手御三家のあとの2人あやとくんと楊くんはどちらも声がカワイイですが、里都くんは唯一低音が効いていてカッコイイ。
上手くバランスがとれていますね。
皆が床に手をついてパッと足を広げる振り付けが印象的でした(説明下手ですみません)。
里都くん以外だと、路万くんが表情豊かで目に入りますね。
面白カッコイイ感じです(どんな?)。


♪『Bye bye blackbird』
お次はみうちゃん中心の娘役陣のダンス。
ややスローテンポの曲で、娘役陣の嫌味のないセクシーさが楽しめます。
ソロがあるのはみうちゃんと麗華ちゃんですが、お2人ともなかなか良かったです。
みうちゃんは以前オ・セイリュウで観た時よりも音域も合ってるのか上手く聴こえました。
全員でのハーモニーも◎。


♪『My funny valentine』
娘役陣と入れ替わりで、紫ジャケットを羽織った高世サンが登場。
上手側にはりらちゃんが現われ、高世サンの歌に合わせて踊ります。

曲はミュージカル『Babes in arms(映画版邦題:青春一座)』の一曲ですね。
私はジャズに暗いもので全く知らない曲だったのですが、ムーディーというより、薄暗い雰囲気の曲です。
高世サンがどんな歌詞で歌っていたかは覚えてないんですが、実際の歌詞はタイトル通りそれなりに明るいのですよね。
旋律の暗さからは割と歌詞が想像できない(汗)。
横でりらちゃんが踊っているから楽しく観られるのですけどね。


♪『Strike up the band』
こちらはガーシュウインの曲にのせた桐生サン中心のダンス。
このシーンだったか、娘役陣が倒れて逆立ちになるぐらいギリギリのリフト?があってお見事でした。
あんな早い流れの中でそれをこなしてしまうのがさすがのOSK。


ブリッジ
♪『NY city serenade』
白いシャツにジーパン、キャスケット?をかぶった高世サンのソロ。
若々しくてカワイイ~( ̄∀ ̄)
ニューヨークシティセレナーデだからって、わざわざNYCTシャツを着なくても……と若干ツッコミどころでした(そこ?)。
最初、何の略か分からなくて、ジャニーズのグループかな?(中山・山田・知念=NYC)と本気で思ってしまいました(駄目)。
高世サンのソロ自体はしっとしていて良く、客席降りもありました。

この曲をブリッジに、寸劇の流れが始まります。


第3景 Enjoy Jazz
舞台下手側にはカウンターが登場。
どうやらバーの店内の様子。
高世サン同様の白シャツ、Gパン姿の翼くんと栞くんが仲睦まじく、開店準備をしております。

高世サンソロの後、お店の説明。
そこは、高世サン(=ブレイキー)がオーナーのジャズバーで、毎晩気の会う仲間が集まる~的な事を言っていたような

そして、上手側通路から他キャスト陣が登場。
皆一様に白い服とジーンズという出で立ち。
その中でも、路万くんはオーバーオールにメガネでキャラが立っております。
桐生サンがまた銀縁メガネでめちゃくちゃカッコイイ!
御同行のTサマも大絶賛な素敵さ(笑)。ラフな格好も似合いますな。
娘役陣はショーパンやミニスカで、足が露な衣装でした。

皆は、舞台上には上がらず、暫く舞台下で雑談。
人は見た目によらない~みたいな会話を繰り広げておりました。
桐生サンは小さくてカワイイものとかふわふわしたものとかが好きで、焼肉では野菜しか食べないとか(笑)。
因みにりらちゃんは肉しか食べないらしい(※物語の中でのお話です)。
あと、桐生サンは「今、流行の女装が趣味とか!」と他メンバーに指摘されてちょっとノった後、「そんなワケないだろ!」とノリツッコミ(?)をしていましたが

あ、うん……

と思わずなってしまった(オイ)。
いや、桐生サンは男よりも男らしいと思います(とても褒め言葉)。


♪『Route 66』
こちらはジャズのスタンダードナンバーですが、大分ノリの良いアレンジになっていたと思います。

舞台上に上がった彼らは飲み物を受け取りながら、名前を紹介されてポーズ。
皆本名ではなくて、それぞれ尊敬するジャズアーティストの名前からあだ名をつけられていました。
キャスト表を兼ねて……

高世サン=ブレイキー⇒アート・ブレイキー
桐生サン=ルイ⇒ルイ・アームストロング
里都くん=ジャンゴ⇒ジャンゴ・ラインハルト
路万くん=スタン⇒スタン・ゲッツ
みうちゃん=ベニー⇒ベニー・グッドマン(orベニー・ゴルソン)
麗華ちゃん=エバ⇒?
愛瀬くん=チャーリー⇒チャーリー・パーカー
りらちゃん=ステファン⇒ステファン・グラッペリ
くるみちゃん=ジャレット⇒キース・ジャレット
翼くん=ジェイジェイ⇒J.J.ジョンソン
麗羅サマ=エディ⇒エディ・ヒギンズ
えみちゃん=ポピー⇒?
さなくん=パット⇒パット・メセニー

って感じだと思います。ポピーとエバだけ元ネタ分かりませんでした(駄目)。
飲み物もそれぞれ違っていて、高世サンは確かパックの野菜ジュースを飲んでいて、里都くんは確か温かい飲み物で、ずっとふーふーしてたのが可愛かったです( ̄∀ ̄)

そして、ノリノリの群舞の後、ルイがここ一ヶ月であった出来事を話そうと提案。


♪『Tea for two』
トップバッターは、里都、路万、愛瀬の3人組。
曲は、『No,No,Nanette(ノー・ノー・ナネット)』というミュージカルの中の曲。邦題は『2人でお茶を』ですね。
私個人としては、土曜日の朝にやっている『サワコの朝』のOPで使われているのでお馴染みの曲です( ̄∀ ̄)

告白の内容は、3人とも好きな女の子がかぶってしまった上に、フラれたみたいなお話。
振り付けが可愛らしくて、それぞれ表情も◎。
里都くんはコミカルな表情をしていても、何かカッコつけてるような雰囲気があって(褒め言葉)、路万くんはコミカルで表情豊か、愛瀬くんは可愛らしく、誰を見ようか迷いますな。
里都くんは歌は前述の通りですが、他2人の歌もなかなか良かったです。
最後の台詞も揃っていて◎。
そんな若人の話を聞く、高世&桐生の年長組は余裕のある雰囲気でカッコイイ。


♪『Bei mir bist du Shein』
その流れを汲み、嫉妬した女性陣(みう・麗華・りら・くるみ)のダンス。
曲の邦題は『素敵なあなた』
実際、アンドリュー・シスターズという複数人の女性が歌ってる曲です。
他曲は、全体的にノリが良い現代的なアレンジになっていますが、こちらは逆にセクシーさを売りにした抑えめのアレンジになっていたような。
元曲は結構テンポが速くて軽快な感じですね。

娘役陣は、こんなに近くにイイ女がいるのに!と悔しがりつつ歌い踊ります。
ハーモニーもバッチリで、肉食系女子感満載?のダンスもセクシーでカッコイイ。
こちらも誰を見ようか迷う~~。
みうちゃんはやっぱりお姉サマ的で一際セクシーでカッコイイ。
私の推しは丸顔美人で足長のりらちゃん( ̄∀ ̄)

みう、りら、麗華の3人は男役陣にアピール
みう→高世、りら→里都、麗華→路万
絡まれた男役陣の表情がまたキャラが出ていて良いのですよね。
高世サンは余裕。年下の女の子をあしらってるような感じで、里都くんは困惑して硬くなっていて、路万くんはお尻を触ったりとお調子者です( ̄∀ ̄)
それを見た桐生サンが「大丈夫、君達はそんなにカワイイんだから」とフォロー。
この台詞、確か初日はかなり気のない感じで言っていたと思います(笑)。
それ以降は、ちゃんとフォローしているような言い回しだったような。


♪『Lover come back to me』
桐生サンと路万くんのデュエット。
邦題は『恋人よ我に帰れ』。『ニュー・ムーン』というミュージカルの為に作られた曲。
原曲の作詞は、ミュージカル好きにもお馴染みなオスカー・ハマースタインです。

元気のないルイ。
ルイがカノジョと別れたと思った(多分)スタンが、彼を励ましつつ歌い踊るデュエットになります。
路万くんは関西弁で歌っていて、めちゃくちゃカワイイ。
そして、そこに割って入ってくる里都くんの見事なタップにギュンギュン射抜かれまくり(射抜かれすぎ)。
マイコーみたいな爪先立ちがカッコ良かった~。
タップを観た回数もたかが知れていますが、女性でこの技を観たのは初めて。
以前、『五右衛門ロック』で未來くんがやってるのは観た事ありますが……。
このタップのカッコよさだけでも料金の価値があったわ~。

オチとしては、ルイはカノジョと別れたのではなく、飼っていた鳥が逃げ出したから落ち込んでいたのでした。
小さくてふわふわしたもの好きとか最初に言ってたもんな(笑)。
因みの、その鳥はラストあたりに戻ってきてました。
ひっそり戻って来たエア演技を入れている桐生サンが面白かったです( ̄∀ ̄)


♪『Moon river』
その後は、若手の歌とダンス。
こちらは『ティファニーで朝食を』の主題歌でもお馴染みな言わずと知れた名曲ですね。

翼くんとさなくんが肩を組んで「僕達幸せです!」とか言うものだから、皆がそういう関係だと勘違い。
でも、実は翼&麗羅・さな&えみはひっそりカップル成立しとりました。
4人のダンスは、ヒップホップっぽい縦ノリのダンスで新鮮。
この曲を随分思い切ったアレンジだなと(笑)。

さなくんの方かなぁ、ヒップホップダンスがとても上手くてビックリでした。
何でも踊れるのね、OSKって……。


♪『Fly me to the moon』
最後に告白をするチャーリーは、ブレイキーみたいな店を持ちたい!と夢を語ります。
ここの歌はジャズではお馴染み中のお馴染みの『Fly me to the Moon』。
世代的にはエヴァンゲリオンのエンディングって感じなんですが( ̄∀ ̄)
最初は愛瀬くんのソロでしたが、途中で高世サンがハモりで入ってきます。
それを聴いて嬉しそうに振り向く姿が印象的でした。
そういえば、何かデジャヴだなと思ったら、雪組の『ファンシー・ガイ!』でもこの曲を歌うシーンがあったからですね。
雪組好き兼任だと、何だかちょっと嬉しい感じでした(笑)。

良い話でまとまったところで、ラストは皆の紹介を兼ねたダンス。
名前のコールとともに、一人ひとりピンスポが当たってエア演奏っぽい振り付けのダンスを披露。
エアギターの里都くんのダンスの切れ味が最高でしたよ(´∀` )
ここでも爪先立ちしていたような?
それぞれのあだ名の由来になったジャズアーティストと、真似ている楽器の動きが同じみたいですね。
ポピー役のえみちゃんがフルートの振付だったと思うので、ポピーは笛を吹く人なのかなぁと思ったんですが、結局元ネタ分からずじまいです……(汗)。


♪『Stardust』
一通り踊り終わると、再び客席から皆が去っていきます。
残された高世サンは星空を見上げてしっとりとソロ。
ここで寸劇の流れは終了でした。


第4景 In love with jazz~第5景 Ending
♪『It don't mean a thing』~♪『I've got Jazz』
ラストは、再び冒頭の黒衣装に着替えて群舞。
最初は桐生サンが中心。
ここのダンスがもう圧巻のスピード!
いや、速いのは知ってたけどこんなに凄いですかという感じで、手拍子や双眼鏡に気をとられるのすら惜しくて何もできませんでした(駄目)。
御同行のTサマが「歌まで歌っているのが意味が分からない」と言っていてハッとしました。
この速さで踊りながら歌ってるって、いやはや、確かに凄まじい……。
しかも、めちゃくちゃ揃ってるんだもんな~……。
見慣れてしまうとそれが当然になってしまいますが、改めて身体能力の高さに感動です。
里都くんは後姿までカッコ良かったな~(´∀`人)←エコヒイキすいません
途中から高世サンも加わり総踊りになります。

客席降りがあって、初日に近くに来たのは里都くんと麗華ちゃんで、楽日は翼くんと麗羅サマでした( ̄∀ ̄)
最近お気に入りの里都くんの接近に興奮を禁じえなかったです(気持ち悪い)。
素敵過ぎて見られない!と思いましたが、折角の機会なので頑張ってガン見しました(笑)。

そして、「I've got Jazz!」のコールの後、主題歌の流れになります。
杖を持って、冒頭のリフレインみたいな感じでしたかね。


最後は、いつも通りの桜パラソル&『桜咲く国』で締めでした。

情報精度の怪しいレポですが、こんなところで。
個人的には、本公演の『春のおどり』よりも、こちらの方が好みでした(すみません・汗)。
特に2幕は必見モノでしたが、本当に映像になっていないのが悔やまれる……。

とりあえず差し迫った『カンタレラ』の東京公演も楽しみですが、また三越公演もお願いしたいところです。

では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

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