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Channel: LOVEシアターでつかまえて!
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更年期なら仕方ない~『ブレイン・ストーム』 byミュージカル座

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遥か遠い昔の話ですが……。
サカケン主演の舞台を観に行きました~。
初ミュージカル座です。

“『ブレイン・ストーム』~2015年5月24日(日)公演キャスト【マチネ】”

黒瀬 壌    /坂元 健児   三上 聡史 /SINGO
香山 さゆり  /初風 緑        高城 満  /鈴木 良一 
陽子      /瀬戸 早妃   東海林 雪江/水希 友香
黄色いドレスの女/大塚 加奈子  蒲生 昌子 /吉川 千晶

★その他の皆様(月組)★
高松 舞、梅沢 明恵、鶴野 久美、武隅 史子、東 ゆい
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ハードボイルド作家・黒瀬壌は、かつての栄光も今は昔、スランプに陥り妻の・陽子にも逃げられ、酒浸りの日々を送っていた。
そんな堕落した毎日を変えようと、彼は出版社編集長高城満から紹介された精神科医・香山さゆりの元へ行く。
最初は乱暴だった黒瀬だったが、徐々に自分の過去を振り返り、自身のこれからの人生と向き合っていく……
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やって来たのは、六行会ホール
席はJ列17番上手側。

で、肝心の内容は……

まぁまぁでした

すみませんく(´□`;)
つまらなくはないけど、ちょっと全体的に冴えない出来だなと思いました。
さすがにこれはサカケンの無駄遣いと言わざるを得ない……。

では、レポへ~

かなり軽めに……。

★全体の感想★

セットはかなりシンプル。大道具類等で場所はカバーという感じですかね。

こちらの作品は2011年に公演した作品の再演。
初演は、阿部裕サンがやってたんですよね。
ハードボイルド小説作家似合うなぁ( ̄∀ ̄)

内容は、スランプに陥り、妻にも逃げられ、人生どん底状態のハードボイルド小説作家を主人公に、彼が再び立ち直っていくまでを描いていきます。

六行会ホールは主に学生ミュージカル劇団サンの観劇で足を運ぶ事が多かったので、こういう名前のあるプロの劇団サンの公演が観られるのはを楽しみにしていたのですが……う~ん(すみません)。
話が冴えない。というか、よく意味が分からない。
主人公のキャラ付けもしっかりしているし、その彼が立ち直っていくまで~……という話なので、一本芯は通しやすいと思うのですが、不思議と話がまとまっていないのですよね。
主人公は精神科に通って生活を立て直そうとする(周りが立て直そうする?)けど、結局更年期障害だ何だとか言われていて、それ精神的な事じゃなくて老いじゃねーかと。
更年期のオッサンがイライラを乗り越える話と、自分自身のジレンマや精神的な弱さから抜け出す話とじゃ、大分こちらの受け取り方が違ってきますよね(汗)。
スランプを抜け出す為に絵本を書こうとしてみたり、ラジオのパーソナリティをやってみたりとか、ここら辺の流れも立ち直るのに必要なのかどうかもよく判らず、一貫性のない展開に思えてどうも乗り切れないまま話が終わりました(すみません)。
面白い事をしているであろうところも掛け合いがサムくて、会場から笑いも大して起きず、何だか気まずい空気でした(コラ)。

ミュージカル座サンはキャスト集めも上手いし、良作もたくさんあるのだろうと思いますが、とりあえずこれを再演しようと思った意味は私には判りませんでした。
全体的に楽曲もぼんやりしているというか、私が物覚えが悪い事を差し引いても耳に残るものはなくて、内容含めてこれをミュージカルでやる意味はあるのかな……とか元も子もない事まで考えてしまいました。
そこが、逆に中劇場ミュージカルとしては良かったのかな?とも思いましたが。

ただ、大劇場とは違う手作り感のある中劇場ミュージカルの温かさは感じられたので、それを今回の主演陣で観られるという事に関しては観る価値はあったかなと思います。

キャストは主演陣の実力と歌唱は申し分ないですが、その他の方々の実力不足が目立ちました。
そもそも、ミュージカル座の舞台なのに歌唱が物足りない人も目立って、そこも気になりました。
カンパニーとしてのまとまりもちょっとイマイチ。
メインの人達は基本的に客演サンだと思うので、仕方ないような気もしますが、もうちょっと頑張って欲しかったかなと。

辛い意見が多くて大変申し訳ございませんでしたく(´□`;)
初ミュージカル座で楽しみにしていただけに、物足りずにがっかり感の方が強く残ってしまいました。
好きな方はご容赦下さいませ。


では、お次はキャストさん感想へ↓
こちらも軽めに

黒瀬壌●坂元健児サン
勿論のお目当てです( ̄∀ ̄)
中劇場とはいえ、主役で観られる機会はなかなかないので貴重な演目ですな。

ハードボイルド小説作家役。最初は真っ直ぐで若々しい青年、そして売れて以降はワイルドで無骨で乱暴……という、近年のサカケンには珍しい役柄。
でも、これが予想外になかなか似合っていました。
ちゃんと疲れたオジサンっぽさも出てます(褒め言葉)。
考えてみれば、サカケンって緻密な芝居をする人ではないので、無骨で不器用な役柄って案外合ってるのかもしれませんね。
コミカル部分が封印気味なのも新鮮です。

以前ハードボイルド作家として名を馳せ、モテまくっていた彼も(笑わずにはいられない)今は妻にも逃げられ、精神科医にお世話になる始末。
最初はイライラしまくりで香山先生にも当り散らしていましたが、周りの(余計な)サポートもあって、だんだんと自分を取り戻していきます。
彼がラジオのパーソナリティを務め、リスナーの相談に応えるというコーナーは人気コーナーになり、またそれを通して彼も立ち直るきっかけを得ます。
何となく、黒瀬みたいなズバッと物を言うタイプの人が持て囃されるのは判る気がしますな。

狭い劇場の中で響き渡るサカケンの声は、どう考えてもこの六行会サイズじゃなく、贅沢なんだか勿体ないんだかよく判らない複雑な気持ちでした。
ハードボイルド作家とは思えない清廉な歌声(笑)で聴かせてくれます。

初風サンとの絡みは面白そうな雰囲気があったのですが、そこまで絡みはなくちょっと残念。
妻役の瀬戸サンとは、若干年齢差と実力差が気になりましたが、いつぞやの神田沙也加ちゃんとの絡みよりかは犯罪っぽさはなかったです。
瀬戸サンもそこまで若くない筈なんですが……(オイ)。

もうちょっと脚本や楽曲が良ければ入り込めたのだろうと思いますが、イマイチサカケンの良さは楽しめなかったようが気がします(すみません)。
というか、贔屓目はナシにしてもさすがに勿体ない!
サカケン、仕事選んで……(本当にすみません・汗)。


香山さゆり●初風緑サン
ガイチさんは、セラミュの初演以来ですかねぇ。
彼女のスタイルの素晴らしさも、六行会サイズじゃなかったです(笑)。
他の人も勿論スタイルが良いのですけど、やっぱり次元が違う……さすが元ジェンヌ( ̄∀ ̄)

元男役の方のチャキチャキ感が生きる、有名な精神科医の先生役。
バシッとした物言いと、ピンと伸びた背筋がデキる女っぷりを物語っています。
パンツルックも似合うわ~。

雑誌の取材シーンでポーズを決めるところは男役感満載のカッコ良さで痺れました。
テンポよく決まるポーズに会場からも笑いが( ̄∀ ̄)

サカケンとの絡みを期待しましたが、前述の通りあまりありませんでした。
そもそも、彼女の出番自体も思ったよりなかったし、そこまで本筋にがっつり絡む役でもなかったような……。
サカケン同様に色々と残念でした。


陽子●瀬戸早妃サン&黄色いドレスの女●大塚加奈子サン
瀬戸サン、多分初めて観る方だと思います。黒瀬の妻役。
アラサーなのでそこまで若くはないと思うのですが(すみません)、サカケンと並ぶと犯罪とは言わないまでも若すぎな印象を受けます。
声質やお芝居の雰囲気のせいかな?全体的に下手ではないと思うけど、未熟に感じられるところが年齢差に反映されてしまったのかも。
歌唱は悪くなかったですが不安定な部分もあり、大舞台で聴くには心許ない感じで、逆に彼女はこれぐらいの劇場で頭打ちかな?と思ってしまいましたく(´□`;)スイマセン
美人サンだし、清純で純粋な妻ぶりも良かったのですけどね。
相手がもうちょい若い人だったらそこまで気にならなかったようにも思います。

大塚サン、黄色いドレスの女って劇団四季の『コンタクト』かよって感じなんですが(笑)。
黒瀬を惑わす幻影的な存在で、彼の負の部分に語り掛けてきます。
彼女は、今年観た『天国のシャボン玉ホリデー』でも拝見していますが(ブロードウェイ・ミュージカル・ライブでも観る予定)、宣材写真と大分印象が違うような……(オイ)。
全体的にスレンダーよりも丸っこいフォルムの方ですが、ダンスはお上手でした。
小悪魔的な表情も印象的です。


☆その他の方々☆
鈴木サンは、出版社の編集長。黒瀬をサポートします。
見た目はお髭のいかつい方ですが、滅茶苦茶気の良い人。黒瀬への献身的な愛情(何か違)が素敵。
水希サンは、その妻の雪江役。2人のラブラブの掛け合いが楽しいやら寒いやら(オイ)でした。

SINGOサンは、マネージャー役。マネージャーというか、タップダンサーのHIDEBOHサンみたいな(笑)。
小柄なオシャレ眼鏡さんでした。


レポはこんなところで。
本当に軽くなってしまいましたが……。

つまらなくはなかったのですが、課題ありな脚本だと思います。
あと、キャストのバランスの悪さもちょっと気になりどころでした。
ミュージカル座サンの他の演目は面白いのだろうか……。

辛めな感想になってしまって、好きな方には申し訳ございませんでした!
いずれミュージカル座サンはリベンジを……(追い打ち)。

では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

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