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遠い昔のレポです( ̄∀ ̄)
MITAKA Next Selectionの3本目の演目です。
“『想いはブーン』~2015年10月4日(日)公演キャスト【マチネ】” 【安永家】 安永 理奈(三女)/異儀田 夏葉 安永 薫(長女) /山像 かおり 折田 麻耶(次女)/森谷 ふみ 【安永電気電工員】 西田 浩史 /細見 大輔 西田 隆史(浩史の兄)/瓜生 和成 杉浦 清二 /尾倉 ケント 井戸 潤 /松本 哲也 黒木 健太(理奈の幼馴染)/山田 百次 安永 美来(薫の娘) /小園 茉奈 折田 重光(麻耶の旦那) /佐藤 達
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父と母はどうやって結婚したのだろう。聞いたことがない。聞いたけど忘れただけかもしれない。お見合いでないことは知っている。それ以外は何も知らない。少し興味がある。だけど今更母に聞くのは恥ずかしいし、父にはもう聞くことが出来ない。だったら、想像するしかない。周囲に反発し見捨てられた男と、周囲に可愛がられ大切に育てられた女……不釣り合いだ。誰も認めないだろう。それぞれの想いはブーン。宮崎弁で贈る、恋と家族の物語。Clik here to view.

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で、今回の舞台ですが
凄く面白かった!
脚本といい、キャストの会話の距離感といい、素晴らしかった。
では、早速レポへ~。
では、早速レポへ~。
物語の舞台は宮崎の田舎の電気工事会社の詰め所。
田舎とは特に言っていなかった気がするけど、多分田舎(笑)。
宮崎というと、雪組ファンとしてはユウミちゃん(咲妃)の出身地なので反応したくなるところですね( ̄∀ ̄)
セットはしっかり組まれていて、冷蔵庫やポット、ホワイトボードなど、大道具類も如何にも詰め所っぽいものが取り揃えられています。
男しかいないだろう雰囲気も良く出てますね。
田舎とは特に言っていなかった気がするけど、多分田舎(笑)。
宮崎というと、雪組ファンとしてはユウミちゃん(咲妃)の出身地なので反応したくなるところですね( ̄∀ ̄)
セットはしっかり組まれていて、冷蔵庫やポット、ホワイトボードなど、大道具類も如何にも詰め所っぽいものが取り揃えられています。
男しかいないだろう雰囲気も良く出てますね。
内容は、会社の社長が病気で退任する事を発端に、詰め所での会話の中から色んな人間関係や皆の考えが明らかになっていくシンプルな会話劇。
社長の存在は物語に影響力を及ぼしていますが、姿も声も敢えて見せないというのは、2015年のMNS一作目の『算段兄弟』と同じ手法ですね。場所が一箇所から動かないというのも同じですかね。
セットは動きませんが、詰め所に人が入れ替わり立ち替わり訪れ、その度に物語が動き、会話が変わり、状況が変わり、思わず前のめりになって見入ってしまいました。
社長の存在は物語に影響力を及ぼしていますが、姿も声も敢えて見せないというのは、2015年のMNS一作目の『算段兄弟』と同じ手法ですね。場所が一箇所から動かないというのも同じですかね。
セットは動きませんが、詰め所に人が入れ替わり立ち替わり訪れ、その度に物語が動き、会話が変わり、状況が変わり、思わず前のめりになって見入ってしまいました。
大した事はない、田舎の小さな会社の狭い空間で起こる人間関係とか、跡継ぎがどうとか、家族がどうとかという話なのですが、それぞれの心の動きが丁寧に描かれていて◎。
あと、やっぱり自分と無関係な人達の複雑な人間関係を覗き見るのって楽しいものですから、そういう面でも面白く観られました(多分楽しみ方が違うと思いますが)。
あと、やっぱり自分と無関係な人達の複雑な人間関係を覗き見るのって楽しいものですから、そういう面でも面白く観られました(多分楽しみ方が違うと思いますが)。
脚本も魅力的ではありましたが、キャストさんも全員会話が自然で本当にお上手。
小さな会社の人達や、その社長の家族って、やっぱり付き合いが長い分、家族のようになっていたりして、その付き合いの長さや親しさが会話の中で手に取るように分かります。
会話の距離感や空気感も的確でお見事。付き合いの短い人はすぐ分かるんですよね。
加えて、人のプライベートにズカズカ踏み込んじゃうところとか、これも小さな会社というか田舎というか、小さなコミュニティーでは起こりがちだったりするので、色々納得。
上手く作ってあるなぁと思います。
宮崎弁の台詞も普段あまり聞く機会がないので新鮮に感じられました。
小さな会社の人達や、その社長の家族って、やっぱり付き合いが長い分、家族のようになっていたりして、その付き合いの長さや親しさが会話の中で手に取るように分かります。
会話の距離感や空気感も的確でお見事。付き合いの短い人はすぐ分かるんですよね。
加えて、人のプライベートにズカズカ踏み込んじゃうところとか、これも小さな会社というか田舎というか、小さなコミュニティーでは起こりがちだったりするので、色々納得。
上手く作ってあるなぁと思います。
宮崎弁の台詞も普段あまり聞く機会がないので新鮮に感じられました。
全員、まるで自分の近くにいる誰かのような親近感のある人物像で、それぞれのバックグラウンドを想像するのも楽しい。
自分に置き換えてみて、それぞれのキャラの気持ちになっても面白いし、シンプルだけど観劇後まで色々と考えたくなる作品でした。
会社の男達の歌声が響くラストも余韻が残って良かったです。
自分に置き換えてみて、それぞれのキャラの気持ちになっても面白いし、シンプルだけど観劇後まで色々と考えたくなる作品でした。
会社の男達の歌声が響くラストも余韻が残って良かったです。
やっぱり、直球で上手く作ってあるストレートはいいですねぇ。
2時間をきる短い時間ではありましたが、大満足でした。
2時間をきる短い時間ではありましたが、大満足でした。
では、お次はキャストさん感想へ↓
軽めに
軽めに
安永理奈●異儀田夏葉サン
理奈は安永家の三女。三姉妹の中でお嫁サンにするなら彼女だな~と思わせるぐらい、明るいけどしっかり者なお嬢サン。
頼りない彼を支えながら、工場も上手く切り盛りするのではないかな?という内助の功的な未来が何となく見えるような気がします。
今となっては、内助の功だけが女性の生きる道では決してないのだけど、実家が自営業で、田舎町で暮らしていこうと思うと、やっぱりそういう生き方が求められてくるのかもしれません。
でも、そこに悲壮感はなくて、彼女も会社を継いでいいと思っている様子。
何でこんなしっかりした人が浩史みたいな人を好きになるかな~と思うのですが、やっぱり自分にないものを求めるという事ですかね。世の中上手い事できとります(そこ?)。
しかし、あんな狭いところで工員と付き合ってるの隠すのってしんどくないかしら(更にそこ?)。
安永薫●山像かおりサン&安永麻耶●森谷ふみサン
山像サンは長女役でシングルマザー。三姉妹の中では一番天真爛漫というか、細かい事は気にしないタイプの女性で、しっかり者気質の次女・三女とは違った雰囲気。彼女が喋り出すと、発言の絶妙なテンポや言い回しで一気に場が和んで楽しいシーンになります。
かと思えば、妹達に対して包容力もあり、確かにお姉ちゃんだと思わせます。
そのあたりは姉妹の中で唯一母親だというところも大きいのですかね。
思春期の娘とは、上手くいってるような微妙なような、その関係性もどの家庭にもありそうなリアリティで面白い。
森谷サンは、次女役。明るめの長女・三女に挟まれて、ポーカーフェイスでちょっと神経質?っぽい女性。
工員のリーダー格である、浩史の兄・隆史と以前付き合っていたらしい。
でも、今は英会話教師の折田と結婚しています。
隆史と2人きりになった時の微妙な空気感が何とも言えず。男女の温度差みたいなところも面白い。
工員のリーダー格である、浩史の兄・隆史と以前付き合っていたらしい。
でも、今は英会話教師の折田と結婚しています。
隆史と2人きりになった時の微妙な空気感が何とも言えず。男女の温度差みたいなところも面白い。
会話シーンの中でも、三姉妹のシーンは本当の姉妹の会話を垣間見ているかのような絶妙な距離感で◎。
テンポも良く、何度も笑わせて頂きました。
個性は三者三様ですが、とても息が合っていました。
テンポも良く、何度も笑わせて頂きました。
個性は三者三様ですが、とても息が合っていました。
西田浩史●細見大輔サン&西田隆史●瓜生和成サン
細見サンは理奈のお相手・浩史役。キャラメルボックスにいた方ですよね。以前、『ネジと紙幣』で観た事がありますが、その時はまだ在団していたような?
彼は、東京で役者を目指していたけど(確か)上手くいかずに田舎に引っ込んだという経緯の持ち主。
覇気がなくて、仕事もあまりできない様子。
ただ物静かなだけかと思ったのですが、いざ喋ると発言も相当情けなくて「本当に何も考えとらんかったんかい!」と激しくツッコミたい衝動に駆られました(笑)。
でも、彼の発言とか言い訳は、ダメ人間の私(本当に駄目)からしたら、共感度高めですごく気持ちが分かるんですよね。
自分の姿を見せ付けられているよう胸が痛いやら何やらで複雑な心境でした。
確かに彼には理奈みたいな嫁サンが必要だと思います。
彼の最後の姿は、何となく一歩前進を思わせましたが、田舎の狭い地域で、また小さい会社でやっていくにはコミュ障っぽい浩史は大変だろうなぁ~……と順風満帆とは言い難いところがまたリアル。
東京を体験した人間が田舎の密なコミュニティに入るのはしんどいよなぁ……。
瓜生サンは、浩史の兄・隆史役。弟とは正反対の頼りになる会社の親分(笑)。
こう、いかにも田舎の工場にいそうな強面の仕事ができるオッサン。
まだ、兄弟の関係性が明かされない時から、やたらと浩史には辛く当たってるな~と思ったら、兄弟設定が明らかになって納得。上手く距離感が出てますね。
怖くて冷たい人なのかしら?と思いきや、三姉妹と喋る時は優しくて面白い面も垣間見え、長い付き合いが伺えました。
弟に関しても、彼の為を思って辛く当たっているのが後々分かってきます。
でも、それが必ずしもあぁいう性格の浩史にとって有効な手立てではないというところなんかは、観劇しながらジレンマでした。
隆史の気持ちも、浩史の気持ちも分かるんですよね~。
瓜生サンもまた、それぞれの人達との距離感が上手い。
こう、いかにも田舎の工場にいそうな強面の仕事ができるオッサン。
まだ、兄弟の関係性が明かされない時から、やたらと浩史には辛く当たってるな~と思ったら、兄弟設定が明らかになって納得。上手く距離感が出てますね。
怖くて冷たい人なのかしら?と思いきや、三姉妹と喋る時は優しくて面白い面も垣間見え、長い付き合いが伺えました。
弟に関しても、彼の為を思って辛く当たっているのが後々分かってきます。
でも、それが必ずしもあぁいう性格の浩史にとって有効な手立てではないというところなんかは、観劇しながらジレンマでした。
隆史の気持ちも、浩史の気持ちも分かるんですよね~。
瓜生サンもまた、それぞれの人達との距離感が上手い。
折田重光●佐藤達サン&黒木健太●山田百次サン
佐藤サンは、麻耶の旦那様。彼女と隆史の浮気を疑って乗り込んできます。物凄く部外者感満載で、会社の人達とはあまり付き合いがないのがよく判ります。
ここの距離感も全体的に上手いんですよね。
終始キレまくっていて、いや何でこの人と麻耶は結婚したのかなとか思ってしまったんですが、絶妙に憎めないところもあるのですよね。
何となくお邪魔虫扱いなのも笑えます。
山田サンは、理奈の幼馴染で、彼女の事が好きな様子。
でも、浩史と付き合っていると後々知ってこちらもキレまくり。
ファッションも出オチ感満載で、田舎のヤンキーみたいにブリーチしすぎの髪といい、発言といい、どんなに選択肢なくても彼はないだろうという感じで(笑)。
いや、悪い人ではないんだけど、結婚相手としては眼中に入らなさそう。
他の面々も彼が彼女を好きなのは分かっていたのだろうけど、だからって結婚して欲しいとも思っていないというか……。
不憫なような、ただただ面白いような。
大昔の所ジョージさんみたいな容姿ですな( ̄∀ ̄)←所サンに失礼
でも、浩史と付き合っていると後々知ってこちらもキレまくり。
ファッションも出オチ感満載で、田舎のヤンキーみたいにブリーチしすぎの髪といい、発言といい、どんなに選択肢なくても彼はないだろうという感じで(笑)。
いや、悪い人ではないんだけど、結婚相手としては眼中に入らなさそう。
他の面々も彼が彼女を好きなのは分かっていたのだろうけど、だからって結婚して欲しいとも思っていないというか……。
不憫なような、ただただ面白いような。
大昔の所ジョージさんみたいな容姿ですな( ̄∀ ̄)←所サンに失礼
安永美来●小園茉奈サン&井戸潤●松本哲也サン&杉浦清二●尾倉ケントさん
小園サンは、薫の娘。それこそ田舎の気さくなヤンキーみたいな雰囲気(どんな?)。サバサバした物言いが面白くてカワイイのと、反面十代らしい繊細な部分があるのも◎。
この親にしてこの娘ありというか、きっちり薫の血を引いているのが分かります( ̄∀ ̄)
ひねくれてるけど、素直みたいな(どんな?)。
キャラの中では、若々しい分、出てくると空気が変わるのが良いですね。
松本サンは、今回の作・演出の方。開演前から詰め所のセットにいて演技を始めております。
カップラーメンをすすってはむせを繰り返していて、しかもそれを他の人に勧めていてウケました。
皆に断られていましたが、唯一清二が食べていましたが、会場もそれを知っている詰め所の人達も「あっ!うわぁ~……」という空気になっていてウケました。
物凄く空気の読めない発言をするのですが、それが物語の中で強烈なアクセントになっていて◎。
優しいけど冷たい、というか自然と差別的なところは田舎町に住んでいる人物像としては割と典型例なようにも思えます。
唐突な生い立ち語りにはちょっとビックリ( ̄∀ ̄)
カップラーメンをすすってはむせを繰り返していて、しかもそれを他の人に勧めていてウケました。
皆に断られていましたが、唯一清二が食べていましたが、会場もそれを知っている詰め所の人達も「あっ!うわぁ~……」という空気になっていてウケました。
物凄く空気の読めない発言をするのですが、それが物語の中で強烈なアクセントになっていて◎。
優しいけど冷たい、というか自然と差別的なところは田舎町に住んでいる人物像としては割と典型例なようにも思えます。
唐突な生い立ち語りにはちょっとビックリ( ̄∀ ̄)
尾倉サンは、会社の従業員ですが、既婚子持ち。
一番若くて下っ端っぽい感じなんですが、ちゃんと夫で父親というのが分かるのが凄い。
薫にしろ彼にしろ、守るべきものがあるというところを人物像として見せているのが上手いですね。
軽そうに見えて、地に足をつけて生きているしっかり者という感じです。
一番若くて下っ端っぽい感じなんですが、ちゃんと夫で父親というのが分かるのが凄い。
薫にしろ彼にしろ、守るべきものがあるというところを人物像として見せているのが上手いですね。
軽そうに見えて、地に足をつけて生きているしっかり者という感じです。
軽い上にウロですが、こんなところで。
もう既に次のネクセレが近づいて来ておりますが……(駄目)。
もう既に次のネクセレが近づいて来ておりますが……(駄目)。
それはさておき、役者サン1人1人本当にお上手で、尚且つ脚本も上手くできているので、非常に見応えがあるお芝居でした。
きっと田舎町の工場ってこんな感じなんだろうなぁと想像させますな。
私のようなコミュ障には大変だろうな。浩史の気持ち分かるわ~と思いながら観させて頂きました。
きっと田舎町の工場ってこんな感じなんだろうなぁと想像させますな。
私のようなコミュ障には大変だろうな。浩史の気持ち分かるわ~と思いながら観させて頂きました。
では、お付き合い頂いた方はどうもでした~。