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想いがブ~ンっとなって、ジ~ンとなった~『想いはブーン』 by小松台東

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遠い昔のレポです( ̄∀ ̄)
MITAKA Next Selectionの3本目の演目です。

“『想いはブーン』~2015年10月4日(日)公演キャスト【マチネ】”

【安永家】
安永 理奈(三女)/異儀田 夏葉
安永 薫(長女) /山像 かおり
折田 麻耶(次女)/森谷 ふみ

【安永電気電工員】
西田 浩史      /細見 大輔
西田 隆史(浩史の兄)/瓜生 和成
杉浦 清二      /尾倉 ケント
井戸 潤       /松本 哲也

黒木 健太(理奈の幼馴染)/山田 百次
安永 美来(薫の娘)   /小園 茉奈
折田 重光(麻耶の旦那) /佐藤 達
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父と母はどうやって結婚したのだろう。聞いたことがない。聞いたけど忘れただけかもしれない。お見合いでないことは知っている。それ以外は何も知らない。少し興味がある。だけど今更母に聞くのは恥ずかしいし、父にはもう聞くことが出来ない。だったら、想像するしかない。周囲に反発し見捨てられた男と、周囲に可愛がられ大切に育てられた女……不釣り合いだ。誰も認めないだろう。それぞれの想いはブーン。宮崎弁で贈る、恋と家族の物語。
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あらすじは公式からお借り致しました。
小松台東という劇団サンのお芝居です。

で、今回の舞台ですが

凄く面白かった!

脚本といい、キャストの会話の距離感といい、素晴らしかった。
では、早速レポへ~。

★全体の感想★

開演前から既にお芝居が開始していました。
井戸潤役の松本哲也サン(今回の作・演出の方)がうろうろしたり、扉の向こうにいる誰かと会話したりしています。

物語の舞台は宮崎の田舎の電気工事会社の詰め所。
田舎とは特に言っていなかった気がするけど、多分田舎(笑)。
宮崎というと、雪組ファンとしてはユウミちゃん(咲妃)の出身地なので反応したくなるところですね( ̄∀ ̄)
セットはしっかり組まれていて、冷蔵庫やポット、ホワイトボードなど、大道具類も如何にも詰め所っぽいものが取り揃えられています。
男しかいないだろう雰囲気も良く出てますね。

内容は、会社の社長が病気で退任する事を発端に、詰め所での会話の中から色んな人間関係や皆の考えが明らかになっていくシンプルな会話劇。
社長の存在は物語に影響力を及ぼしていますが、姿も声も敢えて見せないというのは、2015年のMNS一作目の『算段兄弟』と同じ手法ですね。場所が一箇所から動かないというのも同じですかね。
セットは動きませんが、詰め所に人が入れ替わり立ち替わり訪れ、その度に物語が動き、会話が変わり、状況が変わり、思わず前のめりになって見入ってしまいました。

大した事はない、田舎の小さな会社の狭い空間で起こる人間関係とか、跡継ぎがどうとか、家族がどうとかという話なのですが、それぞれの心の動きが丁寧に描かれていて◎。
あと、やっぱり自分と無関係な人達の複雑な人間関係を覗き見るのって楽しいものですから、そういう面でも面白く観られました(多分楽しみ方が違うと思いますが)。

脚本も魅力的ではありましたが、キャストさんも全員会話が自然で本当にお上手。
小さな会社の人達や、その社長の家族って、やっぱり付き合いが長い分、家族のようになっていたりして、その付き合いの長さや親しさが会話の中で手に取るように分かります。
会話の距離感や空気感も的確でお見事。付き合いの短い人はすぐ分かるんですよね。
加えて、人のプライベートにズカズカ踏み込んじゃうところとか、これも小さな会社というか田舎というか、小さなコミュニティーでは起こりがちだったりするので、色々納得。
上手く作ってあるなぁと思います。
宮崎弁の台詞も普段あまり聞く機会がないので新鮮に感じられました。

全員、まるで自分の近くにいる誰かのような親近感のある人物像で、それぞれのバックグラウンドを想像するのも楽しい。
自分に置き換えてみて、それぞれのキャラの気持ちになっても面白いし、シンプルだけど観劇後まで色々と考えたくなる作品でした。
会社の男達の歌声が響くラストも余韻が残って良かったです。

やっぱり、直球で上手く作ってあるストレートはいいですねぇ。
2時間をきる短い時間ではありましたが、大満足でした。

では、お次はキャストさん感想へ↓
軽めに

安永理奈●異儀田夏葉サン
理奈は安永家の三女。
三姉妹の中でお嫁サンにするなら彼女だな~と思わせるぐらい、明るいけどしっかり者なお嬢サン。
頼りない彼を支えながら、工場も上手く切り盛りするのではないかな?という内助の功的な未来が何となく見えるような気がします。
今となっては、内助の功だけが女性の生きる道では決してないのだけど、実家が自営業で、田舎町で暮らしていこうと思うと、やっぱりそういう生き方が求められてくるのかもしれません。
でも、そこに悲壮感はなくて、彼女も会社を継いでいいと思っている様子。
何でこんなしっかりした人が浩史みたいな人を好きになるかな~と思うのですが、やっぱり自分にないものを求めるという事ですかね。世の中上手い事できとります(そこ?)。
しかし、あんな狭いところで工員と付き合ってるの隠すのってしんどくないかしら(更にそこ?)。


安永薫●山像かおりサン&安永麻耶●森谷ふみサン
山像サンは長女役でシングルマザー。三姉妹の中では一番天真爛漫というか、細かい事は気にしないタイプの女性で、しっかり者気質の次女・三女とは違った雰囲気。
彼女が喋り出すと、発言の絶妙なテンポや言い回しで一気に場が和んで楽しいシーンになります。
かと思えば、妹達に対して包容力もあり、確かにお姉ちゃんだと思わせます。
そのあたりは姉妹の中で唯一母親だというところも大きいのですかね。
思春期の娘とは、上手くいってるような微妙なような、その関係性もどの家庭にもありそうなリアリティで面白い。

森谷サンは、次女役。明るめの長女・三女に挟まれて、ポーカーフェイスでちょっと神経質?っぽい女性。
工員のリーダー格である、浩史の兄・隆史と以前付き合っていたらしい。
でも、今は英会話教師の折田と結婚しています。
隆史と2人きりになった時の微妙な空気感が何とも言えず。男女の温度差みたいなところも面白い。

会話シーンの中でも、三姉妹のシーンは本当の姉妹の会話を垣間見ているかのような絶妙な距離感で◎。
テンポも良く、何度も笑わせて頂きました。
個性は三者三様ですが、とても息が合っていました。


西田浩史●細見大輔サン&西田隆史●瓜生和成サン
細見サンは理奈のお相手・浩史役。キャラメルボックスにいた方ですよね。
以前、『ネジと紙幣』で観た事がありますが、その時はまだ在団していたような?
彼は、東京で役者を目指していたけど(確か)上手くいかずに田舎に引っ込んだという経緯の持ち主。
覇気がなくて、仕事もあまりできない様子。
ただ物静かなだけかと思ったのですが、いざ喋ると発言も相当情けなくて「本当に何も考えとらんかったんかい!」と激しくツッコミたい衝動に駆られました(笑)。
でも、彼の発言とか言い訳は、ダメ人間の私(本当に駄目)からしたら、共感度高めですごく気持ちが分かるんですよね。
自分の姿を見せ付けられているよう胸が痛いやら何やらで複雑な心境でした。
確かに彼には理奈みたいな嫁サンが必要だと思います。
彼の最後の姿は、何となく一歩前進を思わせましたが、田舎の狭い地域で、また小さい会社でやっていくにはコミュ障っぽい浩史は大変だろうなぁ~……と順風満帆とは言い難いところがまたリアル。
東京を体験した人間が田舎の密なコミュニティに入るのはしんどいよなぁ……。

瓜生サンは、浩史の兄・隆史役。弟とは正反対の頼りになる会社の親分(笑)。
こう、いかにも田舎の工場にいそうな強面の仕事ができるオッサン。
まだ、兄弟の関係性が明かされない時から、やたらと浩史には辛く当たってるな~と思ったら、兄弟設定が明らかになって納得。上手く距離感が出てますね。
怖くて冷たい人なのかしら?と思いきや、三姉妹と喋る時は優しくて面白い面も垣間見え、長い付き合いが伺えました。
弟に関しても、彼の為を思って辛く当たっているのが後々分かってきます。
でも、それが必ずしもあぁいう性格の浩史にとって有効な手立てではないというところなんかは、観劇しながらジレンマでした。
隆史の気持ちも、浩史の気持ちも分かるんですよね~。
瓜生サンもまた、それぞれの人達との距離感が上手い。


折田重光●佐藤達サン&黒木健太●山田百次サン
佐藤サンは、麻耶の旦那様。彼女と隆史の浮気を疑って乗り込んできます。
物凄く部外者感満載で、会社の人達とはあまり付き合いがないのがよく判ります。
ここの距離感も全体的に上手いんですよね。
終始キレまくっていて、いや何でこの人と麻耶は結婚したのかなとか思ってしまったんですが、絶妙に憎めないところもあるのですよね。
何となくお邪魔虫扱いなのも笑えます。

山田サンは、理奈の幼馴染で、彼女の事が好きな様子。
でも、浩史と付き合っていると後々知ってこちらもキレまくり。
ファッションも出オチ感満載で、田舎のヤンキーみたいにブリーチしすぎの髪といい、発言といい、どんなに選択肢なくても彼はないだろうという感じで(笑)。
いや、悪い人ではないんだけど、結婚相手としては眼中に入らなさそう。
他の面々も彼が彼女を好きなのは分かっていたのだろうけど、だからって結婚して欲しいとも思っていないというか……。
不憫なような、ただただ面白いような。
大昔の所ジョージさんみたいな容姿ですな( ̄∀ ̄)←所サンに失礼


安永美来●小園茉奈サン&井戸潤●松本哲也サン&杉浦清二●尾倉ケントさん
小園サンは、薫の娘。それこそ田舎の気さくなヤンキーみたいな雰囲気(どんな?)。
サバサバした物言いが面白くてカワイイのと、反面十代らしい繊細な部分があるのも◎。
この親にしてこの娘ありというか、きっちり薫の血を引いているのが分かります( ̄∀ ̄)
ひねくれてるけど、素直みたいな(どんな?)。
キャラの中では、若々しい分、出てくると空気が変わるのが良いですね。

松本サンは、今回の作・演出の方。開演前から詰め所のセットにいて演技を始めております。
カップラーメンをすすってはむせを繰り返していて、しかもそれを他の人に勧めていてウケました。
皆に断られていましたが、唯一清二が食べていましたが、会場もそれを知っている詰め所の人達も「あっ!うわぁ~……」という空気になっていてウケました。
物凄く空気の読めない発言をするのですが、それが物語の中で強烈なアクセントになっていて◎。
優しいけど冷たい、というか自然と差別的なところは田舎町に住んでいる人物像としては割と典型例なようにも思えます。
唐突な生い立ち語りにはちょっとビックリ( ̄∀ ̄)

尾倉サンは、会社の従業員ですが、既婚子持ち。
一番若くて下っ端っぽい感じなんですが、ちゃんと夫で父親というのが分かるのが凄い。
薫にしろ彼にしろ、守るべきものがあるというところを人物像として見せているのが上手いですね。
軽そうに見えて、地に足をつけて生きているしっかり者という感じです。


軽い上にウロですが、こんなところで。
もう既に次のネクセレが近づいて来ておりますが……(駄目)。

それはさておき、役者サン1人1人本当にお上手で、尚且つ脚本も上手くできているので、非常に見応えがあるお芝居でした。
きっと田舎町の工場ってこんな感じなんだろうなぁと想像させますな。
私のようなコミュ障には大変だろうな。浩史の気持ち分かるわ~と思いながら観させて頂きました。

では、お付き合い頂いた方はどうもでした~。

やっとの本公演だったけど…~『CHESS』

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遥か昔のレポがまだまだ続きます(駄目)。
星逢とマチソワでひっそり観ていた演目です。

コンサート版を経て、やっとこさの本編ミュージカル公演でしたな。

“『CHESS』~2015年10月7日(水)公演キャスト【ソワレ】”

フローレンス/安蘭 けい   スヴェトラーナ/AKANE LIV
アナトリー /石井 一孝   ウォルター  /戸井 勝海
アービター /田代 万里生  モロコフ   /ひの あらた
フレディ  /中川 晃教

★その他の皆様★
天野 朋子、池谷 京子、角川 裕明、高原 伸輔、田村 雄一、遠山 裕介、横関 咲栄、大野 幸人

2012年コンサート版キャスト・あらすじ&レポ⇒

やって来たのは、東京芸術劇場プレイハウス
席は2階C列16番。下手側です。

ロビーにはチェスのセットが。
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13年のコンサート版は観ておりませんが、ほとんどメインキャストは据え置きですね。
で、肝心の内容ですが

まぁまぁでした。

正直、コンサート版だけしかウケてない理由が分かりました(すみません・汗)。
歌とキャストは良いんですけどね……。

では、早速レポへ~。
ウロってますので、かなり軽めに……

★全体の感想★

セットは豪華という感じではないですが、かっちり組まれていました。
チェス盤のように正方形が幾つも合わさった無機質なデザインの二階建てのセットがメイン。
後方の壁?も正方形が合わさったデザインで、中にライトが仕込まれいてシーン毎に赤や青などに色を変えます。
オケは下手側の見える場所におりました。

キャストの衣装も白・黒・灰などのモノトーンで統一。
シーン毎に衣装の色が変わったりするので、役の立場によって変えているのかな?という感じでした。
劇中でも、フローレンスが「私達はチェスの駒だ」というような発言をするので、視覚的にもチェスの駒に見立てられているのかもしれません。
因みに子供を模した人形もチェス柄でした( ̄∀ ̄)

物語は、米ソ冷戦時代を舞台に、チェスの世界大会を通して絡み合う両国の思惑や、それに翻弄される人々の姿が描かれます。
コンサートを観た時は冷戦の話が中心だったので、「チェスあんまり関係ないじゃん」と思っていましたが、冷戦とチェス大会の関係性はコンサート版よりも詳しく描かれているので、「関係ないじゃん」の思いは消えました( ̄∀ ̄)

でも、それ以前にミュージカルとしては冴えない出来だなと思いました(すみません)。
どこが面白くないかと言われると、正直迷うというか、面白くなる要素が揃ってる割には不思議と退屈というか……(オイ)。
正に、冴えないの一言だなとく(´□`;)スイマセン
キャストも曲も良いし、ダンスシーンも良かったんですけどね。
元々この演目は、本公演は人気がないけど、コンサート版は人気があるという珍しい演目なんですが、本公演自体がそもそもコンサートっぽいんですよね。
本公演を観る事で物語の補完はできましたが、だからと言って面白いワケではないので、むしろすっきりしていたコンサート版の方が良かったなという印象でした。
ナンバーが認識できるようになった今となっては、改めてコンサート版を観てみたいです(今更)。

ナンバーはABBAの男性陣で、歌詞はティム・ライス
ポップス調の曲やヒップホップ調の曲もあり聴き易いです。
コンサート版の時は曲が全く覚えられませんでしたが、コルムさんやJOJサンが歌っていたアナトリーのナンバー『Anthem』は今回印象に残りました。スタンダードナンバー扱いだと思いますが、壮大な良曲です。
あとは、フローレンスが歌う『Nobody’s Side 』も、ミュージカル・ミーツ・シンフォニーで聴いていたので認識できました(笑)。

キャストは言うまでもなく高値安定。
歌ウマ揃いなので、それぞれの歌唱力を堪能できました。
ダンスもレベルが高かったですが、メラーノシーンのダンサーさんは何かちょっとおかしかったです(笑)。

ナンバーの良さを改めて堪能できましたが、そこまで面白い演目ではなかったので、もし再演があるならやっぱり人気のあるコンサート版が良いのではないかなと……。

では、お次はキャストさん感想へ↓
軽めに

フローレンス●安蘭けいサン
何だかんだ、やっぱり主役はフローレンスなんですかね。
コンサートで思ったのと同様、フレディとは恋人と言うよりかは、お姉サンと弟という感じなので(笑)、アナトリーとの組み合わせの方がしっくりきます。
胸の中に色んな葛藤がありながらも、自立心を感じる女性で、歌唱でそこを表現できるのは、演技派でもあり歌唱派でもあるトウコさんの強みですね。
前述の通り、以前『ミュージカル・ミーツ・シンフォニー』で歌っていた『Nobody's side』は認識はできましたが、思ったよりあっさりだなと(すみません)。
あの時は、平方くんと聖子ちゃんがコーラスに入っていたので、曲として厚みが違って当然なんですけどもね。
アナトリーと恋仲になった後、白いワンピースで嬉しそうな表情のシーンがありますが、不倫が文化となっている今となっては、微妙な気持ちですな(当時はまだ不倫流行の前でしたが・笑)。
国の思惑に翻弄されるフローレンスが「私達はチェスの駒」と言うシーンで、何となくチェスが物語に絡められた意味が分かりました。
モスクワやロサンゼルスのオリンピックに冷戦が及んだように、スポーツに限らず冷戦下の国際大会には政治利用があったのねと。
それを、分かりやすくチェスという競技に重ね合わせたのは上手いですよね。
だからと言って面白いワケではないのがこの演目の残念なところなんですが(すみません)、コンサート版を補完できたのは良かったです(トウコさん関係なくなった)。


アナトリー●石井一孝サン
カズさんの役はちょいちょい観てきましたが、コミカルな役か、シリアスに見せかけて何か変な役が多かった気がします(あくまで私が観てきた範囲の役です・笑)。
そう思うと、アナトリーはカズさんの面白い部分は封印した正統派として見応えがありますね。
コンサート版の時も言いましたが、終始難しい顔をした苦悩の多い、暗めの役柄です。
そんな役だからこそ、不倫ってめちゃくちゃ印象悪いんですけどね(笑)。
芸能界では今や不倫をすると叩かれまくりますが、ミュージカルでは不倫ってありがちですよね。
亡命したかったのは分かるにしても、やっぱりコンサート版同様に不倫した上に家族を置いていってしまったのは共感しかねるところでした。
スヴェトラーナが何だかんだ一番可哀想よね・・・・・・。
この演目といえばのスタンダードナンバー(多分)、『Anthem』は高音がしっかり出ていて非常に気持ちが良かった。
難曲だと思いますが、しっかり歌いこなしていましたし、歌詞がガツガツ伝わってきます。
トウコさんとのデュエットも力強くて素晴らしかった。


アービター●田代万里生くん
今回、やたらとインパクトがあったのはマリオくんでした。
メインキャストで唯一初参加の人ですね。

アービターはチェスを司るニュートラルな存在。要は審判なんですが( ̄∀ ̄)
だから、衣装は黒でも白でもなく、中間のグレー。
役の中でも異色な存在で、コンサート版でも浦井くんが全盛期の三原じゅん子みたいな髪型でインパクト絶大でした(そこ?)。
マテさんの衣装はネットの公演記事で観ましたが、髪も衣装もメイクもアシンメトリーのこれまたインパクト絶大なお姿。何のコスプレかっていう……(オイ)。
その印象が強かったので、マリオくんどうするんだ……と思っていましたが、グレーのスーツ姿で安心しました(笑)。
髪の毛もグレーでしたが、あれは白髪交じりなのか銀髪なのか、どっちなんですかね(どうでもいい)。

浦井くんのアービターは審判と言いつつも奇抜な格好だったので、チェスの精?の大野サン同様に本当にその場に存在するキャラなのかどうか、よく判らない時がありましたが(駄目)、マリオくんはちゃんと審判っぽいです。
尚且つ、冷静で真面目で無表情すぎて面白いという彼に合ったキャラ付けがされていて◎。
メガネをくいっと上げる仕草が漫画っぽくて、非常にキャラが立っていました。
あれですね、『坂本ですが?』の坂本くんみたい(分からない方すみません)。

『One Night in Bangkok』のシーンでは日傘と手袋とサングラスという、紫外線対策抜かりなしの格好で登場してウケました。
無表情でアイスを食べていたりと、コミカルなシーンもあったりします( ̄∀ ̄)
あと、どうでもいいですが、マリオくんって身体硬いですよね。
足を組む時の関節の硬さにややウケしてしまいました(オイ)。

コンサート版を観た時、唯一覚えていたのはアービターの“♪わたし~こそが審理だ~”だったのですが、それも改めて聴けて嬉しかった。


フレディ●中川晃教くん
フレディとアナトリーの関係って

『筋肉番付』における、池谷弟とケイン・コスギみたいなものでしょうか(例えが古い)。

亀田興毅と内藤大助みたいな(それも古い)。
分かりやすく、挑発する側とされる側という立ち位置が決まってますよね。
こうキャラが立ってると、チェス対決を見てても楽しいだろうな(何故かチェスの観客目線)。
キャラ付けも尊大でお調子者(?)なフレディと、暗めのアナトリーって如何にもお国柄を表しているような。
それはさておき、あっきーは緑メッシュのロン毛。1人だけ、歌い方から何から異色な存在でした。
コンサート版でも思いましたが、2幕最初で歌う『One Night in Bangkok』は一際ポップス調でヒップホップ要素もあってカッコいい。
このシーンは、モノトーンで統一された世界観の中で、数少ない鮮やかなシーンなので盛り上がりました。
後は、自分の内面を歌う『Someone Else’s Story』は普段のフレディの姿からは対象的なナンバーでキュンどころです。
難しそうな曲が多くても、自分のものにしている感じが一番強いのはあっきーですかね。
そのあたりはやっぱりさすがですな。

スヴェトラーナ●AKANE LIV&ウォルター●戸井勝海サン&モロコフ●ひのあらたサン
AKANEサン、黒いドレスがスレンダーな身体に合っていて素敵でした。
トウコさんとのデュエットも◎。

戸井サンひのサンは、私の観たコンサート版にはいなかった役柄ですね。
西と東で暗躍するお2人。
戸井サンはお得意の色気のある悪役?で嫌な感じだけどカッコイイ。
ひのサンと共に舞台のアクセントになっておりました。歌唱の安定感は言うまでもなし。


ウロですがこんなところで。

再演があるなら、またコンサート版が観たいなぁ。
現キャストに全く不満はありませんが、良曲揃いなのでキャストを入れ替えてのコンサートというのもいいかもしれません(本公演が観たいとは言わない)。

では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

OSKでもやって欲しい(ボソ)……~『TOP HAT』

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今更感満載のレポが永遠に続きます(永遠に?)。

来日公演を観て来ました、去年だけど( ̄∀ ̄)

“『TOP HAT』~2015年10月9日(金)公演キャスト【マチネ】”

ジェリー・トラヴァース(Jerry Travers)/アラン・バーキット(Alan Burkitt)
デイル・トレモント(Dale Tremont)   /シャーロット・グーチ(Charlotte Gooch)
ホレス・ハードウィック(Horace Hardwick)/クライヴ・ヘイワード(Clive Hayward)
マッジ・ハードウィック(Madge Hardwick) /ショーナ・リンゼイ(Shona Lindsay)
アルベルト・ベッディーニ(Alberto Beddini)/セバスチャン・トルキア(Sebastien Torkia)
ベイツ(Bates)/ジョン・コンロイ(John Conroy)

★その他の皆様★
アーリン・ホーク(Alyn Hawke)、アーロン・ワイルド(Aron Wild)、カーリー・メイヤーズ(Carly Meyers)、キャロライン・ベイトソン(Caroline Bateson)、カーリス・グレイ(Carys Gray)、ダニエル・イアノウ(Daniel Ioannou)、フェントン・グレイ(Fenton Gray)、ホリー・ロストロン(Holly Rostron)、イアン・ゴス(Ian Goss)、ルーシー・アシェンデン(Lucy Ashenden)、マリア・ウォード(Maria Ward)、マーティン・マッカーシー(Martin McCarthy)、マシュー・チーニー(Matthew Cheney)、ポール・ファレル(Paul Farrell)、ポール・ケンブル(Paul Kemble)、レベッカ・フォッジ(Rebecca Hodge)、サラ・マリー・マックスウェル(Sarah-Marie Maxwell)、ソフィー・キャンブル(Sophie Camble)、トーマス・オーディバート(Thomas Audibert)、トーマス・インジ(Thomas Inge)
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1935年、ロンドンでダンス公演をする事になったブロードウェイの人気スター、ジェリー・トラヴァースは、ひょんな事から同じホテルに泊まる、デイル・トレモントと出会う。
徐々に惹かれ合う2人だが、とある擦れ違いからデイルは他の男と結婚する事になってしまい……。
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やって来たのは東急シアターオーブ
席は、2階9列16番。センターブロック下手側。

で、今回の公演は

凄く楽しかった!

来日公演は当たり外れがあったりしますが、これは当たりですね( ̄∀ ̄)

では、早速レポへ~

★全体の感想★

セットは結構かっちり作られていて、後方は2階建てになっていました。
中割幕的な役割で、横開きのパネルの扉みたいなものが使われていて、その隙間から映像を見せて場所をカバーしたりなど工夫されておりました。
1幕は主にジェリーの劇中ショー、ホテルのロビー、ホテルの部屋などが中心。
2幕はイタリアのヴェネツィアに場所を移し、ホテルのロビー、部屋……きっちりセットが組まれていてリッチな雰囲気がしっかり出ていました。。

好きだった演出は1幕、ホテルの部屋で踊るジェリーと、下の階で迷惑がっているデイルを後方の2階建てセットで見せていたところ。
セット上の階で踊っているのは別俳優でジェリーのシルエット、本物のジェリーは舞台前っ面で踊ってるんですが、ダンスもシルエットとピッタリ合っていてお見事でした(説明下手ですみません)。

原作は。1935年にフレッド・アステア&ジンジャー・ロジャース主演で作られた同名映画。
原作映画は勿論未見ですよ!(開き直り)
2015年の3~4月には、赤坂ACTシアターで宝塚歌劇団宙組のまぁサン&みりおんサン(朝夏&実咲)のトッププレお披露目公演としても上演されましたよね。
こちらも未見です( ̄∀ ̄)←駄目
ミュージカル映画全盛期の往年のダンスミュージカルという感じで、ダンスとタップ満載で楽しいです。
特にミュージカルスターである主人公の劇中ショーのシーンや、主役2人のデュエットダンスが大きな見せ場になっているので、トップ制度のある宝塚には向いている演目だったのだろうなと思います。
あと、劇中ショーは燕尾服とシルクハットという昔ながらのスタイルなので、燕尾服を着慣れているタカラジェンヌさん達には打ってつけとも言えます。

物語は単純明快。スターである主人公と、モデルであるヒロインがすれ違いながらも惹かれ合い、最後は誰も不幸にはならず大団円という感じです(ざっくり)。
ヒロインが主人公を違う誰かと勘違いして~なんて展開は非常にありがちなんですけど、なかなかくっつかない2人に思わず客席でヤキモキさせられました(笑)。
パターンとはいえ、王道はやっぱり楽しいですな。
オチもキレイにまとまっていました。

前述の通り、ダンスシーンは見所。劇中ショーのシーンも良かったのですが、個人的には主人公2人のデュエダンが興奮どころでした。
ナンバーも分かりやすい旋律で耳に残りやすく、終演後は暫く口ずんでおりました( ̄∀ ̄)

メインのキャスト陣は全員歌もダンスも上手くて◎。
そこまでメインが多くない上に、皆キャラも立っているのでそれぞれの役がしっかり印象に残ります。

今更ながらに、宙組を観なかった事をちょっと後悔。
でも、宝塚だけと言わず、是非日本でも上演して欲しいですね。
まぁ、今このミュージカルを宝塚以外でするとなるとキャストは誰かな……と考えても、あまり思い浮かばないんですけども(オイ)。
同じ劇団でも、劇団四季とはちょっと違うかなぁ。
某様が「OSKで観たい!」と仰っていて、それはかなり納得な上に観たい!
キャスティングも想像がつくし、群舞は特に見応えがありそうですね( ̄∀ ̄)
それは、今のところ非現実な願いかもしれませんが、とにかく日本で上演するとなると歌劇団の枠組みが一番しっくりくるという現実は少し残念なような気もします。

では、お次はキャストさん感想へ↓(※敬称略)
軽めに

ジェリー・トラヴァース●アラン・バーキット
オールバックという昔ながらの髪型なので惑わされそうになりましたが、多分まだ若い方なのではないかなと。
こう、肌ツヤが(そこ?)。
あと、なかなかのイケメンさんです。
全体的に細長いフォルムは、何となくアステアを彷彿させるような?
細身ではありますが、タキシード越しに見える体はしっかり筋肉がついているように見受けられました。
そりゃ、あれだけ踊りますしね~( ̄∀ ̄)

ミュージカルスター役ですが、偉そうな感じはなく、明るく軽快で3枚目要素もあるキャラクター。
群舞の時は、そこまで心動かされなかったのですが(すみません)。
ホテルの部屋で帽子スタンドを女性に見立てて踊るソロダンス(ある意味デュエダン?)には非常に心奪われました。
身体能力が高い!運動量も凄い!そして、見事な軽やかさ。いやー、素晴らしい。
その後の会話では結構息切れしていましたけど(余計)。

アステアが演じていた役ということで、タップも見せ場ですね。
タップダンスってそこまで観る機会がないのですけど、最初に玉野和紀サンのタップを観た時、足の動きと音が合っていないと錯覚するぐらい音の所在が分からなくなって衝撃を受けたんですよね。
それって、即ち上手いって事なんだと思いますが、今回も音の所在が分からなくなって「おー、これこれ!」と一人で興奮しておりました(説明下手ですみません)。

あとは前述の通りデュエダンですね。
一幕では公園シーン、二幕ではイタリアでとちゃんと要所に見せ場のデュエダンが用意されています。
2人の息も合っていて見応えがありました。
公園シーンは2人の動きも合っている上にスピーディーなダンスでお見事。
イタリアではフォーマル衣装の社交ダンス的なデュエダン。
エスコートもきっちりしているのだろうと思いますが、踊り合っているように見える瞬間があるのもダンスが上手いコンビならではなのかも。
OSKもそう見える時が結構ありますし(歌劇脳)。

ダンスメインのミュージカルなので、やっぱり上手い人が選ばれているのだなぁと感心でした。
来日公演ってキャストの実力がピンキリだったりしますからね(コラ)。


デイル・トレモント●シャーロット・グーチ
金髪で、とても美人サンでした。
キャラは往年のミュージカルの主人公に反発する気の強いヒロイン。
こちらも往年のミュージカルではよく見かけるキャラですかね。『雨に唄えば』のキャシー的な( ̄∀ ̄)
でも、何だかんだ簡単に恋に落ちてしまうというところも王道展開ですね。

イタリア人デザイナーに溺愛されているモデルさんという事で、なかなかの衣装持ち。
ド派手なデザインではありませんが、体のラインが分かるシンプルだけど華やかな衣装で、どれもとても似合っていました。
姿勢も良いですし、ダンサーさんだから筋肉もついているでしょうしね。

当然ながら、彼女もやっぱりダンスが上手い!
公園シーンのデュエダンでは乗馬スタイルなので、下半身のラインも良く分かりましたが腰の振り方が可愛らしい上に後姿もキレイ。
バットマンの足の上がり方も申し分なしですね。

ソロダンスでお気に入りなのは、二幕の黒いドレス(パジャマ?)でジェリーを誘惑するシーン。
ジェリーを圧倒する力強いダンスで◎。
セクシーというよりかは面白い事になっていましたが(笑)、大きく体を使ったダンスも見応えがあります。

そして、やっぱりのデュエダン。
二幕のダンスでは、背中がとても柔らかく見事なイナバウアーっぷり。
体が上手く弛緩しているように見えるのも凄い。

ジェリーの正体を色々と勘違いしまくりでヤキモキさせられましたが。最後はお決まりのハッピーエンド。
アランさん同様、大満足なキャストさんでした。


ホレス・ハードウィック●クライヴ・ヘイワード&マッジ・ハードウィック●ショーナ・リンゼイ
クライヴさん、デイルをイギリスに招待するプロデューサー役。
ジェリーの為に色々している割には報われない上、酷い目に遭わされまくっていて、アルベルトより可哀想(笑)。
デイルがジェリーをホレスと勘違いしたお陰で、アルベルトに命は狙われるわ、マッジにはめちゃくちゃにされるわ、ベイツには嫌われている上に熱々のステーキを目に乗せられるわ、彼の受難ぶりは二幕の面白さの1つでした。
ジェリーに自分の代わりに部屋でタップを踊ってくれと言われ、休み休み足を踏み鳴らしているところはオジサン感満載で可愛かったです(笑)。

ショーナさん、出番は2幕からですかね。2幕冒頭は彼女の歌から始まります。
ホレスに対しては余裕を見せていますが、デイルと浮気していると分かると(実際はデイルがジェリーとホレスを間違えていたので浮気はしていなかったのですが)豹変して「ホーレス!!」と怒り声をあげていてウケました。
その声がまたドスが利いていて迫力があるのですよね。
ホレスとのデュエットで、最後に足をピョコンとさせる振り付けが可愛かった。
ホレスの事を色々邪険に扱いますが、何だかんだで良い夫婦なんですよね。

この2人は、ジェリーとデイルと対照的なカップルとして描かれていて、反発しながらも仲が良さそうな2人のデュエットは、『クレイジー・フォー・ユー』のランクとアイリーンのデュエットみたいで楽しかったです。


アルベルト・ベッディーニ●セバスチャン・トルキア
イタリア人デザイナー役という事で、分かりやすく巻き舌( ̄∀ ̄)
宣伝の為に、デイルに服を提供していますが、デイルの事も本当に好きな様子。
ジェリーを既婚のホレスと勘違いして、恋敗れて落ち込んでいるところに彼が求婚し、結婚の運びに。
どん底の女ほど落としやすいとは正にこの事!(オイ)

悪い人ではないのに結果的にフラれてしまう可哀想な役柄ですが、ただ結構気持ち悪いので(褒め言葉)、観ている側に何となく同情されないというか、「彼じゃ仕方ないよね」と思われてしまうキャラですね(笑)。
日本版ロミジュリのパリス伯爵みたいな。
彼が本当に可哀想だと後味が悪いので、“悪い人じゃないけど生理的に受け付けない”という部分を凄く上手く演じてくれていました。
彼のソロは結婚初夜。来るべき瞬間の為に張り切って歌うナンバーですが、これがまた面白くて気持ち悪い(褒めてますって)。
絶倫アピールと共に、一枚一枚衣服を脱ぎ捨てていくというとんでもない内容でしたが、とても良い肉体をしていました(そこ?)。
歌もお上手で、巻き舌も上手い。

結局、結婚の誓いは無効だという事が分かり、デイルにフラれてしまいますが、ラストは何だかんだ他の女性と腕を組んでいたので、別のお相手が見つかったのかな?
結果的には誰も不幸になってないですね( ̄∀ ̄)


ベイツ●ジョン・コンロイ
ホレスの家に仕える、如何にもイギリス人的なテンプレート執事(謎)。
ポーカーフェイスで、ホレスに対する当たりが厳しいです。
脱いだジャケットを受け取らなかったり、ウィスキーを注がなかったり、そのあたりのやりとりもテンポが良くて笑えました。
ちょっと、『ME AND MY GIRL』のヘザーセットなんかを彷彿とさせますね。
同じくイギリス人ですし(だよね?)←聞くな

スターであるジェリーに近づくデイルを探る為、色んなところに潜入し変装もします。
結果的に彼の働きの為にジェリーとデイルが結ばれる運びになるのですが、そのオチも読めるとはいえ気が利いていて面白かった。


カテコは撮影OKという事で何枚か撮ってきました。
見えづらくてすみませんが(汗)。
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舞台は本当に楽しく、『雨に唄えば』に続き、ミュージカル黄金期の往年の作品ってやっぱり華やかで面白いものだなぁと改めて。
OSKがいずれこういう演目をやれればいいななんて思いつつ劇場を後にしました(やっぱり歌劇脳)←というかOSK脳

では、レポはこんなところで!
お付き合い頂いた方がいましたら、どうもでした!

ショコラショーはホットチョコらしい~『ショコラ・ショック/海賊の首飾り』 by劇団メリーゴーランド

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相変わらず時間経ちまくりですが……。
宝塚風劇団サンを観て参りました( ̄∀ ̄)


“『ショコラ・ショック』~2015年10月18日(日)公演キャスト【ソワレ】”

リリアン・ソレル  /羽良 悠里   ダリウス・ロッシュ /紗蘭 広夢
ランス・ミラー   /華波 蒼    エリーヌ・モルガン /唐苑 茗子
レティシア・バレール/妃桜 みおん  フェルナン・アイド /斎 桐真
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万国博覧会を間近に控えたパリの都に「ショコラ・ノワール」と名乗る謎の怪盗が現れた。
怪盗が狙うのは、いまなお国民から慕われる伝説のショコラティエ「ムッシュー・ショコラパパ」の遺した12枚の直筆レシピ。
やがて、同じレシピを狙うもう一人の怪盗「ファントム・デュ・ショコラ」 も現れ、パリ市民は二人の怪盗の華麗なる対決で話題がもちきり。
パリ警察に勤めるランスは二人の怪盗を追うが、彼にはある秘密があった…。
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あらすじと画像は公式からお借り致しました。
劇団メリーゴーランドという劇団サンの公演です。
最近宝塚だけでなく、OSKで遠征したりと男装女子を求めている節があるので、ネットサーフィン中に発見したこちらの劇団サンを観劇させて頂きました( ̄∀ ̄)
フライヤーも可愛かったですし。

宝塚風劇団といえば、以前クラーナ・ジュネスという劇団サンを観劇した事があり、なかなか楽しかったのですよね。
レポを書く段階で気づいたのですが今回主演のお2人、この劇団サンに出演していたのですよ( ゚Д゚)!!
しかも、結構印象的な役で記憶に残っていたので、思わず部屋で「おぉ~~!」と興奮しておりました(深夜3:00)。
顔を憶えるのが苦手なので見た目は一致してないんですけど……(駄目だった)。
小劇場の世界はもともと狭いものですが、男装女子の世界は更に狭かった……。

それはさておき、やって来たのは初見参

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文化シヤッター BXホール

大きな建物ですが、ホールは建物のほんの一部で、キャパ的には小劇場ですね。
席はA列6番と最前列を用意してくれて、ちょっと緊張しました(笑)。

で、肝心の公演ですが

楽しかった!

少人数ですが、手作り感のある可愛らしい舞台になっていました。

では、レポへ~。軽めに

★『ショコラ・ショック』全体の感想★

セットは、ベニヤ板っぽい目隠しと机や椅子、ワゴンなどの大道具類ぐらいでシンプル。
替わりに、衣装はなかなかキレイでした。
多分自分達で作っているのだろうと思いますが、生地も厚手でしっかりしていて色も形もカワイイ( ̄∀ ̄)

宝塚ではお馴染み、舞台はフランスはパリ。このあたりはツボを押さえている感じですね。
内容は、2人の怪盗とその怪盗達がターゲットにしているお宝ショコラパパのレシピを巡るお話。
怪盗だけと思いきや、吸血鬼設定が出て来たりと、内容はめちゃくちゃだなと思いましたが(コラ)、要所要所に入る歌のお陰で何となく上手い事まとまっていて良かったと思います。
キャラも1人1人立っていて、それぞれ見せ場があるのも良かったですね。
まぁ、人数も少ないですし( ̄∀ ̄)

脚本の台詞回しも個人的には好みで、特にコメディパートのツッコミ台詞とか一連の流れはクスッとできました。
役者陣の言い方やタイミングが面白かったというのも理由だとは思いますが(^^ゞ

歌は、そこまで耳に残る感じではないですが、バラエティに富んでいてちゃんとミュージカル然としておりました。
ただ、冒頭の歌は緊張感のある曲調過ぎて内容とは合っていなかったかも。
あくまでミュージカルコメディで、緊張感はほぼないので(笑)。

ちょっと勉強になったのは、フランス語でホットチョコレートを意味するショコラ・ショー
初めて聞く単語でしたが(駄目)、ショコラ・ショーの単語が初めて出てくるナンバー、『ショコラ・ショーはいかが』は、ちゃんと説明ソングになっていて親切(笑)。
大型ミュージカルでも物語の進行上、妙に説明的なナンバーがあったりしますが、それを彷彿とさせて面白かったです。
ショーは“熱い”という意味だと単語の説明もちゃんとしてくれていましたよ。

キャスト陣は、一部、キャスティング的にどうなのかしら……と思うところはありましたが(すみません)、大方合っていたしお芝居もやりすぎない程度の宝塚風味。
掛け合いも不慣れな感じがなく自然で良かったです。
如何にもミュージカルな表情や動きもそつなくこなしていて好印象でした。

そういえば、最前列だったので、前を役者サンが通ると良い香りがして、犬のようにすんすんしとりました(気持ちが悪い)。

しかし、ショコラパパが残したレシピって主にどんな内容だったんですかねぇ。
本当にチョコレートのレシピなのか、それともカカオ豆からチョコレートを作るまでの過程なのか……。
まぁ、そこまで深く考える必要はないとは思いますが( ̄∀ ̄)

1幕終了後、あまりにもチョコが内容に出て来るので、我慢しきれなくなって行きがてらに買ったBitteを休憩中に食べてしまいました(デブ)。
Bitteうめぇ(ノ∀`)ウッチー

お次はキャストさん感想へ↓
軽めに

リリアン・ソレル●羽良悠里サン&ランス・ミラー●華波蒼サン
羽良サンは、宝塚風劇団サンですが、本家やOSkなんかと違うところは娘役が主演扱いというところですかね。
ヒロイン役の彼女が今回の主演です。
普段はドジっ子のショコラショー売りの女の子、しかしその実態はパリを騒がす謎の怪盗ショコラ・ノワール( ̄∀ ̄)
着ているドレスもしっかりした生地で可愛かったです。
ハッキリした美人顔なんですが、同時に男顔というか、娘役にしては華奢さがちょっと足りないかなと思いました。
男役なら鳳蘭サンとかみたいな存在感のあるタイプになりそうなので、やや勿体ない。
あ、男役メイクしたら、OSKの楊琳くんみたいになるかも( ̄∀ ̄)
ご本人のキャラクターや声質的には、多分役柄も歌も合っているのだろうなと思うのですが、他の娘役サンとの年齢差や男役との体格差も含めてドジっ子系ヒロインには無理があったような気もします(すみません・汗)。
歌は苦手な部分と得意な部分にムラはありましたが良かったと思います。
娘役ならマダム役とか大人の女性で観てみたいです。

そういえば、今回の脚本や演出も俵ゆりの名義で彼女がやってるんですよね。
脚本は色々とぶっとんだところはありますが、ツボは押さえているので主演もやりながらこのクオリティを作るのは凄いなと思いました。
しっかりした衣装の出来栄えも含めると、そりゃあ、本公演は1年に1回しかできないですよね。感心。


華波サンは、ショコラ・ノワールを追う警察官ですが、その実態は最近パリを賑わしている怪盗、ファントム・デュ・ショコラ( ̄∀ ̄)
声の作り方も、身のこなしも非常に男役然としていました。裾の捌き方も良いですね。
歌もなかなかお上手で、シュッとした見た目も含めてとてもカッコイイです。
小劇場なので、お化粧も薄めで現代的な男役サンという感じですね。
OSKのりつき杏都くんなんかを彷彿とさせますな(OSK脳)。
ギャグっぽい言い回しも面白く、この辺りも男役の基本は抑えつつ現代的というか、小劇場的だなと思います。
素人サンの劇団で、ここまで男役に違和感がないのは凄いですね。
そういえば、何で警察官なのに私服なのかなと思ったら私服警官という設定だったんですね(パリ 私服警官のキーワードで検索したら偽警官注意喚起がたくさん出て来て笑いました←関係ないし笑うとこじゃない)。
あと、途中で衣装が破れるというアクシデントがあり、ちょっとハラハラしましたが、次に出て来た時には修繕されてたので安心しました。どう直したのかな。タッチボンド?(そこ?)

クールでツンデレ(謎)っぽい役柄が良かったので、もうちょっと他の役柄も観てみたいなと思いました。
王子様系とかどうなんでしょうね( ̄∀ ̄)


レティシア・バレール●妃桜みおんサン&フェルナン・アイド●斎桐真サン
妃桜サンは、警視総監の娘でランスの上司、「ショコラ・ノワールさまぁあ~」と、ショコラ・ノワールを追いかけるのに夢中。
一応、ノワールの事を男だと思っているという設定なので百合ではございません(笑)。
彼女も私服警官なんですかね、常にたっぷりでエレガントなドレスと日傘を持っておりました。
ちょっとおバカっぽい感じなのですが、下品すぎず品もあり可愛らしい。
加えて気の合わないエリーヌとの気の強いやりとりも良いですね。
確か、歌もお上手だったような……(曖昧ですみません)。
身のこなしも娘役っぽい仰々しい感じでエレガントでした( ̄∀ ̄)
ショコラ・ノワールの後は、ファントム・デュ・ショコラに鞍替え。
「あぁいう男を私が更生させてあげたい!」みたいな理由でしたが、だめんずに引っかかるパターンですよね(笑)。
彼女なら男を尻に敷きそうなので大丈夫かもしれませんが(^^ゞ


斎サン、レティシアの部下でランスの友人。落ち着いた喋りとお芝居が◎。
連想したのは、銀英伝でキルヒアイスをやってた時のまぁサン(朝夏まなと)。
因みに後ろに座ってた人は「みっちゃん(北翔海莉)みたいだったわよね~」と言っていて、それもちょっと納得(笑)。
何となく色々と見透かしてそうなのですが、飄々と掴みどころのないキャラが良かったです。
そんなキャラに見合わず、怪盗2人と捕り物を繰り広げる時はバズーカを持っていて笑えました( ̄∀ ̄)
彼女も歌がなかなか良かったような(全て曖昧で申し訳ない)。


エリーヌ・モルガン●唐苑茗子サン&ダリウス・ロッシュ●紗蘭広夢サン
唐苑サンは、ル・キャフェ・デ・フォールのオーナー。めっちゃ金にがめつい(笑)。
まりもサン(蒼乃夕妃)に似た、気が強そうな美人サンで、歌も踊りも達者。
ファントム・デュ・ショコラを操る黒幕みたいな感じですかね。
ガツガツしたキャラは面白く、憎めない雰囲気で良いですね。
今回のキャストさんの中では一番好きでした( ̄∀ ̄)


紗蘭サンは、今回の物語の発端となった、今は亡きムッシュ・ショコラパパのパトロンだった方。
宝塚なら専科的な立ち位置ですかね。
脱力感のある存在で良いアクセントになっておりました。
座る時に「よっこらしょ」という代わりに「しょっこらしょ(ショコラショー)」と言っていてウケました。
ダジャレ!( ̄□ ̄;)
誰が上手い事ショコラショーを活用しろと(笑)。


軽いですが、お芝居の感想はこんなところで。
衣装も物語もしっかりしていて、ちゃんと成り立っているので満足でした。
いやー、素晴らしい。

では、お次はショーの感想へ、
めちゃくちゃ軽めに


★『海賊の首飾り』全体&キャストさん感想★

エドゥアルド/華波 蒼    密林の花/妃桜 みおん
アデレイド /羽良 悠里   ミカエラ/唐苑 茗子
ロドリゴ船長/紗蘭 広夢   エンリケ/斎 桐真

こちらは、ストーリー仕立てのショーでした。
海に眠る黄金の首飾りを巡る、海賊と謎の娘を中心に据えた内容。
キャスト陣もショー仕様の衣装にお着替えです( ̄∀ ̄)

海賊というと、最近では雪組の『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』の冒頭で海賊シーンがありましたよね。

当日パンフの記述を見ると、

1.オープニング~2.海賊船~3.港の酒場~4.港A~5.港B~6.セイレーン~7.密林の花~8.南十字星~9.旅立ち~10.フィーレ

と、10コの場面で構成されている様子。
宝塚やOSKだと、ストーリー仕立てのレビューってあまりないですよね。
すぐ思い出せるのは、映像で見た『ノバ・ボサ・ノバ』ぐらいですかねぇ。

詳しくレポするには記憶が曖昧なのでざっくりとですが……。

最初はプロローグ的に首飾りの説明が入り、物語が始まります。
構成もなかなかしっかりしていて、使われている曲もスタンダードなものから、ちょっとクラブっぽい曲調まで、ツボを押さえている感じですね。

エドゥアルド役の華波サンは、ダンスもお上手で、身のこなしもやっぱりカッコイイ。
デュエダンの時の表情も良いですね。

アデレイド役の羽良サンは、キャラ的にはお芝居の時とちょっと似たような感じで、もう少し違ったテイストの役でも観たかったかも。
ダンスはなかなかお上手でしたが、華波サンとのデュエダンは体格差がやや気になりました(すみません・汗)。

妃桜サンと唐苑サンはアンサンブル的な役割で2人でダンスするシーンもありましたが、どちらも歌もダンスもお上手。
身のこなしもキレイで娘役が板についていました。
妃桜サンはウィンクも飛ばしたりしていて、肉食セクシーな姿に客席でやられてました(´∀`人)キャー
唐苑サンはアデレイドのお姉様役がメインの役柄でしたが、お芝居の時とまた違って儚い美しさで良かったです。

エンリケ役の斎サンもなかなかダンスがお上手だったような(また曖昧・汗)。
ロドリゴ船長役の紗蘭サンは、亡霊船長役でやっぱり宝塚の専科的な立ち位置。
フック船長……というか、ジャック・スパロウっぽい感じもあり、ザ・海賊な見た目でした( ̄∀ ̄)
コメディ色を与えてくれる役柄で、良いアクセントになっておりました。


ざっくりですがこんなところで。
初めて観る劇団サンでしたが、とても楽しかったので、今年も公演があるならまた観てみたいな~なんて思っております。

少人数とはいえ、しっかり歌劇の世界観を作り上げていてお見事ですね。
小劇場のキャパに合った可愛らしい内容と、役者陣のお芝居も◎でした( ̄∀ ̄)
やっぱり、自分は“歌劇”というジャンルが好きなのだなぁと改めて感じました。

では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

マック・ザ・ダンス~『三文オペラ』 by CHAiroiPLIN

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やっと、去年のMITAKA Next Selection最終作のレポです。
もう、そろそろ今年のMNSが始まりそうですけどね(駄目)。

“CHAiroiPLIN踊る戯曲3『三文オペラ』~2015年10月24日(土)公演キャスト【ソワレ】”

ジョナサン・ジェルマイヤー・ピーチャム/宮崎 吐夢
シーリア・ピーチャム/ジョディ
ポリー・ピーチャム /エリザベス・マリー
メッキース     /スズキ 拓朗
ブラウン      /NIWA
ルーシー・ブラウン /田中 美甫
酒場のジェニー   /今井 夢子

<盗賊たち>
枝垂れ柳のウォルター/増田 ゆーこ
コインのマサイアス /本山 三火
鍵指のジェーコブ  /ぎたろー
鋸のロバート    /池田 仁徳
恥知らずのジミー  /鳥越 勇作
がっつきイード   /荒牧 大道

<乞食たち>            <娼婦たち>
フィルチ    /新部 聖子    ヴァイゲル     /中井 沙織
乞食      /岩坪 成美    スーキー・トードリー/荒木 亜矢子
田舎の乞食   /安部 萌     ヴィクセン     /渡部 彩萌
病気の乞食   /伊藤 直美    ドリー       /小林 らら
真面目な乞食  /岩見 和典    ベティ―      /土屋 杏文
カンボジアの乞食/大橋 昌広    モリー       /三木 万侑加
もみの乞食   /肥沼 勇人    年取った娼婦    /大塚 由祈子
猫好きな乞食  /志々目 遥菜   もうひとりの娼婦  /鷹野 梨恵子
小学の乞食   /清水 美紗都
前科の乞食   /下西 春奈    <警官>
太った乞食   /芹川 直子    スミス/柏木 俊彦
絵かきの乞食  /東 ゆうこ
小さな乞食   /福井 花
明るい乞食   /松隈 加奈子

流しの演歌師/清水 ゆり

死刑執行人(演奏)
トランペット /鈴木 光介
アルトサックス/日高 和子
クラリネット /砂川 佳代子
アコーディオン/高橋 牧
ヴォーカル  /柴田 暦

映像出演/朝比奈 尚行
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踊る戯曲シリーズ第三弾!ベルトルト・ブレヒトの代表作、音楽劇『三文オペラ』!人間の矛盾や愚かしさ、悲しみと喜びを皮肉たっぷりに描いた名作!チャイロイプリンが一大チャ番劇を舞い踊る!朝比奈尚行率いる「時々自動」が、ハチャメチャ楽しい音楽を掻き鳴らす!たかるやたかれ!意気揚々な登場人物!乞食に娼婦に盗賊に!支離滅裂なメデタシ、デメタシ、デタラメハッピーエンド!嘘も誠も、恋も本音も、すべてが音楽、万華鏡。寄ってらっしゃい見てらっしゃいのどんちゃん騒がし祝祭劇!踊る戯曲シリーズ最終章!不動の傑作に乞うご期待!
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あらすじと画像は公式からお借り致しました。
CHAiroiPLINという団体サンの公演です。

で、肝心の内容は

面白かった!

最初はちょっと面食らいましたが、徐々に引き込まれました。

では、早速レポへ~

★全体の感想★

舞台はフラットだったかな?ロンドンの貧民街が舞台と言うことで、セットは雑多な感じ。
大きな家のセットがありますが、シルバニアファミリーの家のように半分の断面図みたいになっているので中がちゃんと見えます(説明下手)。
大きなセットは大体可動式なので、そのセットが行き来するだけでも迫力がありますね。
映像なども効果的に使われます。

キャスト陣の衣装はお菓子の袋やら、ビニール?やらで作られていて乞食っぽい感じが出ておりましたが、カラフルなので却ってオシャレでした(笑)。

原作はベルトルト・ブレヒトの戯曲で、クルト・ヴァイルが作曲を手がけている音楽劇。
私は初見でしたが(駄目)、幾度となく舞台化しているので、演劇好きだったら観た事がある方は多いのではないでしょうか。
大元は、ジョン・ゲイ『ベガーズ・オペラ』を改変したものらしいですね。
これは、遠い昔に東宝版を観た事があります。確かに内容も登場人物の名前も一緒だった!( ̄□ ̄;)←今更気付く

以前、新国立劇場でやった同演目のプロモーションVTRを観た事がありますが、普通にやれば普通の音楽劇だと思うのですよね。
今回の舞台は“踊る戯曲”と銘打たれている通り、歌はもとよりダンスが満載。
いや、冒頭は正直デイヴィッド・リンチの映画を観ているみたいな支離滅裂な悪夢感に襲われて、良い意味でちょっと怖かったんですけどね。
シュールながらも、ちゃんとした(?)エンターテインメントでした。

楽屋落ちみたいな演出は紙一重というか、奇抜な演出や衣装も含めて、全体を通して苦手だと思う方も多いのではないかなと思います。
私も、決して好みのテイストではなかったのですが(すみません)、テンポの良い話運びやパワフルなダンス、大人数のパワーに圧倒されるように、あっという間に最後まで持っていかれた感じでした。
狂言回し役が、物語の区切りごとにアイキャッチ的にサブタイトルを言うのも面白い演出だったかと。
ラストの踊るメッキーを残しつつ、撤収が始まるところなんかは、ちょっと『PIPIN』を思い出しました。

音楽劇という事で、歌唱シーンもありますが、中でも有名なのが『マック・ザ・ナイフ』こと『メッキー・メッサーのモリタート』
以前、雪組のショーでだいもんサン(望海風斗)が歌ってたな(歌劇脳)。
こちらは、テンポ速めの現代っぽいアレンジになっていて聴きやすく、耳に残りました。
あとは、ルーシーとポリーの不協和音的なデュエット曲『嫉妬のデュエット』が良かったです。
因みに、不協和音というのは下手だからでなく、演出としてそう聴こえるようにしているという事ですよ~。
このシーンは家のセット等もダイナミックに動いていて、楽しいシーン(というのは語弊があるかもしれませんが)になっていました。

最終的には、死刑を言い渡された殺人鬼のメッキーが突然女王の恩赦で助かる~という結末。
「何だこの、デウス・エクス・マキナ的なラストは」
と思ったのですが、風刺の意図があるんですよね。
こう、ハッピーエンド主義者に喧嘩売ったデヴィッド・フィンチャー監督の『ゲーム』に相通ずるものを感じます(違う?)。

初めて観る『三文オペラ』が本作だったのは、何か間違っていたような気もしますが(笑)、暗そうな話を上手くエンターテインメントに昇華していたので楽しめました。
いずれ、スタンダードな演出のものも観てみたいですが、物足りなく感じるかもしれませんな( ̄∀ ̄)

では、お次はキャストさん感想へ↓
印象に残った方々を軽めに

★キャストさんの感想★

名前の序列的には下の方ですが、実質は主役のメッキース役のスズキ拓朗サン
メッキースって、ドスのメッキースとか、メッキー・メッサーとかマック・ザ・ナイフとか、匕首マックとか、呼び方色々ですよね( ̄∀ ̄)
それはともかく、この演目は彼のダンスありきの内容だと思います。
とにかく、身体能力が凄い!細長い体型で、もう骨の概念とかないんじゃないかというぐらい身体が動く動く(;゚Д゚)スゲェ!
笑顔のシリアルキラーという感じで、常に笑顔で掴み処のないキャラなのがまた怖さを引き立てていて◎。
ピエロ的な怖さがありますな。モテる人物像かどうかは果てしなく謎(笑)。
彼のソロダンスはとにかく圧巻で、演出に好き嫌いはあれど、彼の身体能力を観ているだけでも料金の価値があります。


ピーチャム役の宮崎吐夢サンは、小劇場観る人にとっては一番馴染みのある方じゃないですかね。大人計画の方ですね。
素っぽい喋り方で笑いをとるところとか、如何にも大人計画っぽい感じでクスッとさせてくれます。

その妻のジーリア役のジョディさんは、ぽっちゃり体型で女子プロレスラーっぽい迫力(褒め言葉です)。
『ベガーズ・オペラ』では、この役に当たるミセス・ピーチャムをやってたのはモリクミさんなので、体型に関しては共通項ですかね(そこ?)。

ポリー役のエリザベス・マリーさんは、ピーチャム達の娘で、メッキ―が一目惚れした女の子。
今話題のベッキーちゃんの従兄弟だそうで、後で知ってビックリしました(当時はまだ不倫発覚の前でしたが…)。
一目惚れも納得の美少女ですが、身体能力も高く、メッキ―、ルーシーとの踊り合いシーンは非常に見応えがありました。
歌もお上手。

ルーシー役の田中美甫サンは、ポリーとのメッキー取り合いが見所。
登場の時から高速のシェネ移動に度胆を抜かれました。お人形みたいな貼りついた笑顔でシェネをする姿は本当におもちゃの人形みたいな正確な動きで素晴らしい。
上記の通り、メッキーの牢屋での3人の踊り合いが目を見張る速さと身体能力で驚きでした。
彼女も歌がお上手で、『嫉妬のデュエット』の計算された不協和音デュエットは耳に残りました。

流しの演歌師役の清水ゆりサンは、アコーディオンを演奏し歌いつつ、狂言回しとして舞台上に常に存在しています。スタンダードナンバーのモリタートはメッキーではなく彼女が歌います。
歌もとてもお上手で、私はオリジナルのものより今回のアレンジや歌い方の方がポップスっぽくて好きでした( ̄∀ ̄)
台詞も歌詞も明瞭で狂言回しとしては最適。
ダンスもされるようなのですが、今回は演奏と歌だけだったので今度はダンサーさんとしても観てみたいですね。

あとは、
以前、ぬいぐるみハンターさんの舞台で観た事があった鍵指のジェーコブ役のぎたろーサンが体型の割に動きがチャキチャキしてて良かったです。
彼以下、盗賊グループは白塗り個性的なメイク&唐草模様の全身タイツなどの衣装で楽しいです( ̄∀ ̄)

反対に乞食たちは泥塗りメイクなので判別しやすいですな(笑)。


めちゃくちゃ軽めですがこんなところで。

とにかく主要3人のダンス、特にスズキさんの身体能力は素晴らしく、とても満足でした。
小劇場のキャパと値段でこのクオリティのものが観られるのは嬉しいですね。
MNSはこういう出逢いがあるから楽しいのですよね( ̄∀ ̄)

もうそろそろ、次のMNSが始まるだろうと思いますが、今年もまた全ての演目が観られたらなぁと思っております。
とはいえ、どうなるかは判りませんが、1年のうちで小劇場が確実に観られる貴重な機会ですからね。

では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

2人は夫婦で好敵手で宿敵~『スコット&ゼルダ』

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遠い昔のレポが一生終わる気配がございませんが……(駄目)。

ウエンツ目当てに行った舞台です( ̄∀ ̄)

“『スコット&ゼルダ』~2015年10月25日(日)公演キャスト【マチネ】”

スコット・フィッツジェラルド/ウエンツ 瑛士
ゼルダ・セイヤー      /濱田 めぐみ
ゼルダの恋人、精神科医etc  /中河内 雅貴
ベン・サイモン       /山西 惇

★その他の方々★
小原 和彦、加賀谷 一肇、木内 健人、齋藤 桐人、三井 聡
彩橋 みゆ、新井 希望、家塚 敦子、石井 咲、碓井 菜央
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とある精神病院に、ベンという作家が訪ねて来る。輝かしい時代を駆け抜けた作家、スコット・フィッツジェラルドの妻、ゼルダ・セイヤーの取材をする為だ。
彼女は精神科にかかっているとは思えない程の快活な様子で、亡き夫との出会いを語り始める。
1917年、アメリカの田舎町から抜け出したいと考えていたゼルダは、ダンスパーティーの夜に当時作家志望だったスコットと出会い、すぐに恋に落ちる。
やがて、スコットは作家として成功。ゼルダも“フラッパー”と呼ばれ若者達の憧れの存在となり、スコットの創作意欲を刺激するが、彼とゼルダの間には少しずつ心の剥離が生じていく……。
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やって来たのは天王洲銀河劇場

席は1階P列12番。下手通路側です。
で、肝心の舞台は

なかなか良かった!

キャスティングにはやや不満なところもありましたが、期待以上に楽しめて満足でした。

では、レポへ~。


★全体の感想★

セットは2階建てのバルコニー風のセットが常駐。
センター部分から両サイドに階段が伸びていて、1階部分はホテルで見かけるような回転扉になっていました。
2階後方には灰色の壁で、大きな薄汚れた窓が並んでいて精神病院シーンでは窓の外に常に雪が降っていました。
病院シーン以外では壁が取り払われてオケ登場します。
他に出てくる大きなセットは、精神病院の独房のレンガ造りの大きな壁ぐらいですかね。
後は大道具類で場所をカバーしている感じです。

舞台は、実在した小説家、F・スコット・フィッツジェラルドと、その妻ゼルダ・セイヤーを主役に据えた伝記的な内容。
近年宝塚を観ている自分にとってフィッツジェラルドと言えば、蘭寿とむサン退団公演の『ラスト・タイクーン』が記憶に新しいところです。
面白くはなかったですが(一言余計)。
あと、現在公演中の『グレイト・ギャツビー』も彼の作品ですね。
観劇予定はないですが、元雪組のせしこ(大湖せしる)の退団後初の舞台( ̄∀ ̄)←大事

物語は、ゴシップ作家のベンが、亡き作家フィッツジェラルドの妻・ゼルダを取材する為、彼女が入院している精神病院に足を運ぶところから始まります。
彼女の回想形式で話が進み、最初は若々しい2人の出会いから、華やかな生活、そして転落。
現在の精神病院シーンがグレー、過去の回想シーンは華やかな色合いと、判りやすく色に差をつけていました。
話が進むにつれ、徐々にゼルダの様子がおかしくなり……。
1幕後半から2幕にかけては緊張感のある展開が挟み込まれ、ぐいぐい惹きつけます。
歌唱シーンは勿論、ダンスシーンがアイキャッチ的に登場するのも飽きさせないところですかね。

印象的だったのは、『華麗なるギャツビー』執筆の際のタップダンス。
スコットの打つタイプライターの音とタップの音をシンクロして見せて、また彼のアイディアの湧き出る様子や高揚感をタップの音で表現したのも面白かった。
手段としてはそんなに新しい方法じゃないとは思うのですが、こちらにも彼の高揚感が手に取るように伝わってきたし、彼の気持ちを追体験できたような気さえしたので効果的な演出だったのではないかなと思います。

あとは、回想シーンの華やかな全盛期時代の空虚感も良かったですかね。
どこか嘘っぽいというか空っぽというか、ゼルダの気持ちと世間との剥離とがこの頃から始まっていたのかなと思わせたり、こういう生活は長くは続かないのだろうなという刹那的な部分が垣間見えたり、物語と上手くマッチしているところじゃないかなと。上手く言えなくてすいません(駄目)。

作曲はホリプロミュージカルではお馴染みのワイルドホーン氏という事で、ドラマチックな楽曲が並んでおります。
あんまり大ナンバーという感じの大袈裟な曲はなかった気がしますが、キャストの歌唱でそう思えたのかもしれません。
キャストもそれぞれきちんとこなしていましたが、主演2人に関しては別のキャスティングでも観てみたいかなとは思いました(すみません)。
考えてみれば、メインキャストって4人しかいないんですよね。
それがあまり気にならない出来なのも良かったのではないかなと。

とはいえ、正直あまり期待はしていなかったので、予想以上に面白い作品で収穫でした( ̄∀ ̄)

では、お次はキャストさん感想へ↓
軽めに

スコット・フィッツジェラルド●ウエンツ瑛士くん
何だかんだで、ウエンツの出ている近年の舞台は観て来ているんですよね( ̄∀ ̄)
ミュージカル経験はまだ浅いとは思いますが、濱田サンのお相手なんてミュージカル俳優としては大出世なんじゃないのと思ったりしています。

ただ、今回のスコットはエキセントリックなキャラに描かれているので、彼の作家バカというかアーティスト(ではないけど)気質というか、そういう変人部分を演じるには、彼では真面目すぎるかなぁと思いました。
そこを上手く演じられれば、回想シーンの鮮やかさがより増すと思うのですけどね。
面白いものを書く為なら無自覚にゼルダを傷つけたり、無邪気なところは彼の雰囲気にも合っていたので、変人さが出せないなら、無邪気さを強調して子供っぽく役作りした方が良かったような気もします。
ゼルダを翻弄する役なので、“上の立場”というスタンスで演じようとすると、どうしても濱田サンには敵いませんしねく(´□`;)
というか、ウエンツ以外でも、若手ミュージカル俳優で濱田サンを翻弄できそうな人はいないような(笑)。
ウエンツはそもそも知的な文章を書く作家のようにすら見えませんでしたが(暴言)。

歌唱に関しては大分健闘していて、ロングトーンも頑張って出していました。
歌い上げると、音程がたまに彷徨うところはありましたが、声が良いのと抑揚のつけ方が割りと上手くいっているので、徹平くんよりかはワイルドホーンを歌いこなせる要素が揃っている気がします(笑)。
太い声ではないので、濱田サンとのデュエットになると彼女が手加減しているのが分かったので、ミュージカルをやっていくなら声量アップも課題の一つかなと思います(どんな立場?)。

濱田サンとのカップルについては、前述の通り翻弄する人には見えないので、関係性が見え辛かったかも。
これは、キャスティング時点で、もし彼をスコットにするならもう少し若い女優サンを配置すべきだったと思うので、彼一人の責任とも言い切れないですが。

多分本来、スコットとゼルダって“夫婦だけど宿敵”という側面があって、回想はその2人の戦いの記録と言ってもよくて、スコットもゼルダも最終的にはお互いを“愛しているけど憎たらしい”と感じていたのだと思います。
それは、最後にベンが総括として口に出して語りますが、劇中でそこを上手く表現して、更にベンの説明で「なるほど」と補完できるのが理想的なんじゃないでしょうか。
今回、こちらが頑張って理解しに行かないとそれが分からなかったので、もうちょっとそこが2人のお芝居で補完できると良かったかなと思います。

でも、終盤、スコットとゼルダが大喧嘩するシーンはなかなか見所で、本当に子供みたいに転げる2人は、見ているこちらには分からない絆があるのだろうなと感じさせる部分がありました。

スコットはウエンツが演じるには難しい役柄だったと思います。
彼が主役であるなら問題はないですが、実質主役ってゼルダですよね。
スコットは彼女の回想シーンの中にいる存在で、ゼルダにどういう影響を与えた人物なのかというのが話の中心になってくるので、彼が客席に与えなくてはいけない情報が主演の時より増えるんですよ。
そこに矛盾が生まれたり、情報不足が生まれると、話が成り立たなくなる可能性もありますよね。

ウエンツはそれなりにはこなしていたと思いますが、もっと合っている役で観たいかなぁ(『天才執事ジーヴス』は合っていた)。
ミュージカル俳優としての彼の活躍をこれから楽しみにしているので、別演目の出演期待しております( ̄∀ ̄)

俳優サンとしては、何となく徹平くんの方が世間的に評価されている節がありますが、案外ミュージカルではそこまでの実力差はないです(笑)。
いずれ2人が共演したりWキャストだったりするミュージカルが観られる日がくるかもしれませんな。


ゼルダ・セイヤー●濱田めぐみサン
前述の通り、実質主役はゼルダ。彼女の回想シーンが話の主軸なので、必然的にそうなりますな。

ウエンツの力不足もありますが、濱田サンもゼルダを演じるには若干お年を召しているかなぁと(すみません・汗)。
ひたむきで真っ直ぐなところは合っていたと思いますし、後半の40代のところも良かったのですが、“フラッパー”と言われるような享楽的な女性にもちょっと見えにくいかな、この辺りはウエンツ同様にご本人の根の真面目さが表れているのかも。
もう少し若い人に演じて欲しい役ではありましたが、彼女のありきの舞台であった事も確かですね。
ただ、功を奏したところもあって、合っていない部分があったからこそ、お金ができて遊びに興じる彼女が本当の姿じゃないように見えて、後のスコットが求めるものと本当のゼルダの姿との矛盾が納得できます。
スコットに利用されていたであろう事も分かりやすいと思いますが、ウエンツとの演技のバランス的にちょっと残念な感じでしたかね(すみません)。

現在シーン。最初、ベンの取材に答える彼女は明るく快活で、とても精神病棟の患者とは思えません。
でも、スコットとの事を回想するうちに彼の幻覚を見たり、取り乱したりと、徐々に様子がおかしくなっていきます。
興奮してはいるけど、言っている事はそんなにおかしくないのですけどね。

ワイルドホーンといえば濱田サン(謎)という事で、歌唱はやっぱり聴き応えがありますね。
ウエンツ相手には手加減気味でしたが、ソロではしっかり聴かせてくれます。
歌唱面でも、彼女の主役感が際立っていました(笑)。

何だかんだで、スコットと過した最期のシーンは、2人の絆が伝わってきてちょっとウルッとできたんですけどね( ̄∀ ̄)

ウエンツにも力不足はありましたが、濱田サンをゼルダにキャスティングするのであれば、スコットはもうちょっとオジサンじゃないと彼女を翻弄したり、戦ったりする相手としては不足かなぁ。
今回ウエンツも濱田サンも熱演していたとは思いますが、方向が同じようで違うというか……。
役者としての相性の問題もあるのかもしれません。

しかし、濱田サンほとんど出ずっぱりで大変だなぁ。

ベン・サイモン●山西惇サン
唯一、ミュージカル系ではないキャストですね。
『相棒』の「暇か?」の台詞でお馴染みの方です( ̄∀ ̄)

ゼルダに話を聴きにいくゴシップ作家役。最初はヤル気がなかった彼も、徐々に2人の真実の姿を知っていき、興味を持ち始めます。
物語を導く立場なので、常に舞台上で座って回想シーンを見つめています。
彼こそ動かないとはいえ出ずっぱりですな。

説明台詞が多いですが、聴きやすく耳にすんなり入ってきました。
2回ほど噛んだり、詰ったりしていてヒヤッとしましたが、集中力が途切れる事がなかったのでさすがプロだなと(当然だ)。

終盤の彼とゼルダの言い合いシーンは印象的。
私には、彼の言い分も大いに理解できたというか全面的に同意したいところですが(笑)、ゼルダは挫折しつつも夢を見て掴み取って来たからこそ、未だに信念を持っているのですよね。
それを経験できなかった彼が、彼女とスコットとの最期の会話に興味が出るのは当然なのかもしれません。

驚いた事に(オイ)歌唱シーンも終盤少しだけありました。
あまり上手くはないと思いますが、語り口調で一応誤魔化せていたかと(すいません)。

多分、彼は実在しない人なのだと思いますが、あの後どんな作家になっていったのか気になりますね。


精神科医、ゼルダの恋人etc●中河内雅貴くん
中河内くんは、メインキャストという感じではないですが、ダンスシーンや目立つアンサンブル的な立場で色んな役をこなしていました。
歌唱も少しだけありましたが、思ったより良かったです(オイ)。
低音域の方が歌いやすいのですかね。

ゼルダのリヴィエラでの恋のお相手ジョーザンはパイロットという事で、『トップ・ガン』風衣装のイケメンくん。
ちょっとわざとらしいぐらい爽やかでおかしかったです(笑)。
現在シーンの医者役も白衣が似合っておりました。

ダンスシーンが満載でしたが、やっぱり上手いですね。センターの人って感じだわ( ̄∀ ̄)
キレもあるけど、動きも大きくてカッコイイ。


レポはこんなところで。

ウエンツは、今後かっきーとダブルキャストで市村サンの舞台への出演が決まっていますね。
市村サンに絞られた若手はスキルアップする傾向にあるので、ウエンツも更に活動の幅が広がるといいなぁなんて親のような気持ちで見守りたいと思います(誰?)。

では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

ミュージカル内ではゲス不倫は結構多い~『パッション』

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遥か昔のレポです( ̄∀ ̄)

プリンスと和音サンの再共演というのに惹かれて観て参りました。

“『パッション』~2015年10月29日(木)公演キャスト【ソワレ】”

ジョルジオ・バケッティ大尉/井上 芳雄    ロンバルディ軍曹   /藤浦 功一
クララ          /和音 美桜    トラッソ中尉     /伊藤 達人
フォスカ         /シルビア・グラブ フォスカの父、兵士    /吉永 秀平
リッチ大佐        /福井 貴一    フォスカの母、フォスカの世話係/鈴木 結加里
タンボウッリ軍医     /佐山 陽規    愛人、フォスカの世話係/中村 美貴
リッツォッリ少佐、ルドヴィク伯爵  /原 慎一郎    アウジェンティ    /内藤 大希
バッリ中尉        /KENTARO      フォスカの世話係、看護婦 /一倉 千夏

兵士/東山 竜彦、谷本 充弘、白石 拓也、小南 竜平、岩橋 大、荒田 至法
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19世紀のイタリアはミラノ。騎兵隊兵士のジョルジオは、美しい人妻のクララとの関係に溺れていた。
しかし、ある日彼は辺境の田舎町への転属を命じられてしまう。そこでリッチ大佐の従姉妹であるフォスカと出会うが、病に冒され、醜い彼女に一目惚れされてしまい、執拗に付き纏われるようになる。
最初は、彼女の病的な愛情を激しく拒絶するジョルジオだったが……。
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やって来たのは、新国立劇場 中劇場
席は1階18列46番。後列のセンター。

で、肝心の舞台ですが

凄かった……

面白かったいうより、凄かったの一言に尽きますね。
いや、勿論面白い舞台でもありましたが。

では、早速レポへ~

★全体の感想★

セットは3、4段の階段付きの高座があり、それ以外は大道具類でカバー。
色も黒が基調でちょっと暗め、全体的にシンプルなセットですね。
主人公含め、登場人物の男性陣のほとんどが兵士だからか、場転には小太鼓やファンファーレなどの音が使われているのが印象的でした。

今回の舞台は、イジニオ・ウーゴ・タルケッティの原作を基にした、1980年のイタリア映画(エットーレ・スコラ監督、日本公開は84年)『パッション・ダモーレ』を原作にしています。
ブロードウェイでミュージカル化されたのは1994年、その年のトニー賞4部門に輝いたとか( ゚Д゚)ホォ←無知
作詞・作曲は、ミュージカル好きにはお馴染みのスティーヴン・ソンドハイム( ̄∀ ̄)

物語は

とにかく醜いヤンデレストーカー女に付き纏われまくるイケメンの受難

みたいな話なんですが(酷い)、最終的に

イケメンが、もはや極限通り越してランニングハイの境地に達して、ヤンデレストーカー女を愛してしまう

という内容でした(更に酷かった)。
私の説明では、上手い事良さが伝わっていないとは思いますが(でしょうね)、でもこれがとてつもなくエキサイティングで仕事終わりの疲れも吹き飛ぶ面白さ。
アドレナリン出まくりで、私までもがランニングハイ状態になっておりました( ̄∀ ̄)
後半はもう泣き笑いというか、全部が滑稽で哀しくて、変に充実感のある観劇後でした。

いや、この感想って、本来はこの手の演目の感想としては間違っているような気がするんですけど、私には“エキサイティング”という言葉が一番しっくりくるお芝居でした。
特にフォスカの凄まじい愛情表現は、客席を一気に持っていくぐらいの破壊力がありました。

この物語は、主にメイン3人の“愛情”が描かれていますが、共通している事って“そこに将来がない”という事だと思うのですよね。
まぁ、少なくともジョルジオはクララといずれ結ばれる気でいたでしょうが、クララは多分旦那サマと別れようとは本当は思っていなかったでしょうし、不倫の逢瀬だから燃え上がっていたという側面もあるでしょうしね。
そして、フォスカは寿命的な意味で先がない。
3人を観ていても、この人達がこの愛情の末にどうなるかが全く見えてこないんですよ。
でも、それって本質で、“刹那的だからこそパッション!”なんじゃないかなと(何?)。
いや、その時限りとか、時間がないとか、その瞬間に全てを賭けるからこそ燃え上がれるというのは大いにあると思うのですよね。
フォスカだって、近々に死ぬ予定もなさそうな健康体だったら、己の人生を悲観こそすれ、ジョルジオに後先考えずにストーキングなんて事もなかったかもしれませんしね。
脚本や、役者陣の演技にどういう意図があるかは分かりませんが、形は違えど、少なくともメイン3人の愛情は確かに“パッション”があったなと思います。
全然演目は違いますけど『RENT』“No Day but Today(過去もない未来もない今を生きる)”の精神に相通ずるものを感じました(主にフォスカ)。
こんな事考えてるの私だけかもしれませんが・・・・・・(そうですね)。

キャストは安定した実力で満足。
ソンドハイムの難解な楽曲をそつなく歌いこなし、歌詞の聞き漏らしもほぼなかったのが凄い。
やっぱり、ソンドハイムは歌唱力のある人に歌って欲しいですね(何か言いたげ)。

あまりに壮絶な愛情を目の当たりにしてしまった後の、あの気持ちは筆舌に尽くし難いです。何か良く判らないけど興奮したまま劇場を後にしました。
幾度も観たいような演目ではないですが、もし再演があるならもう一回ぐらい観て、あの興奮の正体を探りたいような気もします(笑)。
とにかく、充実した公演であった事は確かです。

お次は、キャストさん感想へ↓

ジョルジオ・バケッティ大尉●井上芳雄サン
髪の毛くるくるでした。こんなくるくるプリンス(謎)を観たのは『キャンディード』以来な気がします。
キャンディードの時は、ギリシャ彫刻的なくるくるでしたが、今回は

道明寺司(@花より男子)的なくるくるだった気がします

そこはまぁ、どうでもいいところですが(そうですね)。
でも、プリンスって決してイケメンという顔立ちではないのに、雰囲気でちゃんと“美しい青年”を印象付けられるのは凄い力技ですね。今更ですけど(笑)。

プリンスはソンドハイム作品は初めてだという事だったので、どうなるのかな?と観ていましたが、そつなく歌いこなしているのはさすがだなと思いました。
前述の通り、歌詞がちゃんと聴こえてきたのも◎。
『スウィーニー・トッド』とはえらい違いだわ(すみません)。
和音サンとのデュエットも期待通りでした。

クララとのシーンでは夢のように美しいカップルを、フォスカとのシーンではひたすら怯え戸惑い憤る、人間らしさ満載の姿を、そして最後にはランニングハイ(そこを推す)。
この辺りの流れは非常に上手く演じていました。
シルビアさんのお芝居が良かった事もありますが、最後にあんな凄まじいストーカーのフォスカを愛してしまうところに説得力を持たせたのはプリンスの演技のお陰もあるし、主要3人の演技の連携が上手くいっていた証拠なんじゃないかなと思います。

途中、身体が悪いのにゴキブリのようにしつこいフォスカ(言い方が悪くてすみません)に対して言う正論の数々が本当に正論すぎて、もはやツッコミにすら思えて、途中噴き出す事がありました(多分間違っている)。
かなりズバッと拒絶を口にするんですが、彼女の諦めがあまりに悪いので、よしもと新喜劇の

しみけんサンと中川貴志サンのやりとり

を彷彿とさせました(そこ?)。
一応、分からない方に説明しますが、物凄く急がなくてはいけない展開の時、ボケ老人役の中川サンが出て行こうとするのですが、「すぐ行ったるからな!待ってるんやで!」とか言いながらなかなか出て行かず、「早よ行けや!」としみけんサンと取っ組み合いになる・・・・・みたいなやつです(説明長い)

興味のある方はどうぞ↓
毎回爆笑しとります。
        


そんなふうに激しく拒絶する反面、気付けば彼がクララに話す事はフォスカ、手紙の内容もフォスカになっていきます。
ジョルジオとフォスカが再会し、デートしている時の空気感がまた非常に良かった。
明らかにジョルジオはフォスカの事を考えて楽しめずにいるし、クララもまた彼の様子に不穏なものを感じているし、終わりを予感しているようにも思えます。
この2人が前のように燃え上がっていないのは明白で、観ているこちらとしてもこの2人の関係はもう長くないだろう事が分かります。

嫌い嫌いも好きのうちじゃないですが、嫌いのパワーって何かのきっかけで好きに転じるのかもしれません。ベクトルが一緒なんでしょうね、愛と憎しみは紙一重も同義語ですね。
“好きの反対は嫌いじゃなくて無関心”というのもよく聞きますが、今回のジョルジオの心の動きを見ていると、それも大いに納得できます。
フォスカに無関心なら話題にすらならないでしょうから。

終盤で突然フォスカへの愛に目覚めた(ように見える)ジョルジオですが、それまでの“嫌い(憎しみ)”の積み重ねを観ていると、愛への覚醒はそこまでおかしな事ではなかったように思えます。
……いや、それでも「おい、マジでか」って言いたくなりはするんですけどね(笑)。
クララとの愛が不実でなければ、また結果は違ったかもしれませんが。

最終的に、心を壊してしまったジョルジオですが、あんな壮絶な愛情を受け取ったらそりゃ心壊すし、元の世界に戻れないよね……。
もしかしたら、フォスカに尻子玉抜かれたのかもしれないですな(河童?)……。

精神的に磨耗しそうな役柄でしたが、苦悩の表情が多い役はさすがに上手いですよね。
前述の通り、このラストにちゃんと説得力を持たせたプリンスはやっぱり凄い。


クララ●和音美桜サン
冒頭のジョルジオとのベッドシーンがかなりギリギリで驚きました。
私が観た日は、ベッドから出た後、ガウンがなかなか羽織れずに滑り落ちて、お尻が丸見えになっていて、「キャーッ!!」と思わず心の中で叫んでしまった(笑)。
あれ、前はどうなってるのだろうか……(そこ?)。
いやはや、白肌美肌ですな。眼福です( ̄∀ ̄)

和音サンとプリンスの共演が最大の関心事でしたが、実際ヒロインはフォスカって感じなので、ちょっと残念でした。
考えてみれば、プリンスと和音サンってコンビとして受け入れられている割には、どうもちゃんと結ばれませんよね。死別か心中かっていう(笑)。
今回も不倫関係だし、クララは離婚する気もないので結ばれてるとは言えませんでした。
それでも、プリンスとのデュエットはやっぱり素敵だったし、2人並びは美しくて懐かしかったです。

美しいクララは、醜いフォスカと対比される存在としての役割も果たしています。
醜くそれ故に愛し方を知らないフォスカは人並みの愛もなかなか手に入れる事ができず、美しいクララは安定した生活と美しい青年との愛まで手に入れる事ができる。
あぁ、なんという不公平(泣)。私も日々感じている世知辛さでございます(哀切)。
フォスカとは纏っている幸福感が違いますよね。

面白いのは、そんなクララもいずれ老いれば輝く美しさも枯れていってしまう……というのが示唆されるシーンがあるところですかね。
いや、でも醜い人がそのまま“醜いおばちゃん”になるより、キレイな人が“キレイなおばちゃん”になるのはまたそれはそれで優劣あるだろ!と思いますが、どちらにしても年をとれば若い娘のようには勿論接してもらえなくなりますよね。
年相応の接し方をしてもらえればいいですけど、未だに“ババァに価値なし”で性的対象として見られなくなると終わりという風潮は根強くありますものね……悲しい事に(号泣)。
そこに関しては、今以上に、女性には生き辛い世の中だったのだろうなと感じさせます。
最初はジョルジオとの手紙やたまに会える機会を楽しみにしていたと思われるクララですが、徐々にフォスカの話が増える彼に疑いの目を向けます。
ジョルジオは無意識だったと思いますが、女というのはそういう変化を敏感に察知するもので、いくら憎しみの言葉を口にしていても、彼にとってはフォスカはどこか特別な存在であろう事が分かったのでしょうね。
まぁ、ジョルジオがどういう感情を抱いていたにせよ、他の女の話が入ってくるのは気持ちの良い話ではないですもんね、
とはいえ、クララには安定した生活があるので、それを捨てる決意がない限りは2人の関係はいずれ終わってしまう事は目に見えていたワケですが。

クララとフォスカを対比する事によって、彼女の美しさや幸福ぶりが際立って感じられたのは前述の通りですが、物語が進むにつれフォスカと比べると彼女の愛情が薄情で不誠実に見えるようになってくるのも面白いところです。
フォスカとジョルジオのやり取りの凄まじさを見せ付けれた後に、クララとジョルジオを見ても

何か物足りない……

と、感じるようにこちら側がまんまと調教されている(何か間違い)のも原因かもしれませんが( ̄∀ ̄)
最初は鮮烈で美しく感じられた2人のシーンがまるで色褪せたように見えるのは、演出と演技の連携の上手さですかね。

和音サンは美しくて魅惑的な人妻クララを好演。
歌唱は言うまでもなく◎。プリンスとの並びやデュエットがもっと観たかった。


フォスカ●シルビア・グラブさん
いやー、びっくりびっくり!物凄いメイクで、完全に普段の美しいシルビアさんではなくなっていました。
どこかで観た事あるな~と思って観ていたら、あの人でした

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『おじゃる丸』のうすいさちよだったでござる

まさか、シルビアさんがうすいさちよに……(違)。それはもう、出てきた瞬間のインパクトたるや……
ポスターが美しいマダム風だったから余計に~というのもありますが、登場をちょっと引っ張るのですよね。
大佐には病弱な従妹がいる~と情報を与えるだけ与えて、なかなか出てこない。
客席もジョルジオも、何となく“病弱で美しい深窓のご令嬢”みたいな人が出てくるのではないか……と期待させてからの醜いメイクのシルビアさん登場ですから、衝撃が半端なかったです。
予備知識がなく、私みたいに度肝を抜かれた方は割りと多いのではないでしょうか。

美しいジョルジオを一目で気に入ったフォスカは、それ以降執拗なストーカー行為を繰り返します。
これがまぁ、あまりに凄すぎて、客席からたまに笑いが起こるレベル。
食事の間中、机の下でジョルジオの手を握っていたり(病弱な癖に割と握力がありそうな雰囲気)、自分に対するラブレター(?)を目の前で書かせたり、彼の帰省について来ちゃったり、その上身体が弱いから手がかかるし、発狂するし、超絶面倒!
死期が迫っているのに、誰よりも生命力が凄まじい
鳴かぬ蛍が身を焦がすどころか、鳴きまくった上に身まで焦がしているよ……。怖すぎる。
ジョルジオもジョルジオで決定打となるほどの酷い扱いをしないので、観ている間は歯痒く思いつつも、何か滑稽で泣き笑いといった感じでした。

フォスカは一応結婚経験者ですが、相手に騙されて酷い目に遭った事が明らかになります。
男は醜くても他の道があるけど、女は美しくないと駄目というような歌が出てきますが、もう胃が痛くて仕方なかったですわ。
分かってますとも!もうそれ目の前に突きつけるの止めてくれよ!っていう……。
辛い……辛すぎる(ノД`)・゜・。ウワァアア!!

だからと言って、フォスカに同情できるかっていうとそういう事もないんですよね(オイ)。
彼女のドン引きアプローチは、やっぱりまともに愛し愛されてないからであって、愛し方や感情のコントロールの術を理解してないから。ここには大いに共感できます。
こう、現実の世界でも、漫画やドラマみたいに「見た目は悪いけど、心はキレイ」という事はほとんどなくて、見た目が悪いが故に周囲(主に男性)に大事にされず、性格歪んでる人なんていうのは結構多いワケです。
……他人事のように言ってますが、それは正に自分にも当てはまるので、やっぱり胃が痛い(ノД`)・゜・。
これぞ、この世の心理(断言すみません)。

フォスカも正にそれで、自分の容姿に劣等感抱きまくりの彼女自身がジョルジオを“見た目で判断”してるんですよ。
確かに、彼女の周りにいる男達は下品に描かれているので、紳士的なジョルジオが違って見えるのは分かりますが、フォスカの醜さには普通にドン引きしてたし、結局不倫とかしちゃうメンタリティの人間なので、どんなに理由をつけても、ジョルジオの良さは見た目に集約されますよね(  ̄- ̄)ゲス不倫…
その上、大佐の親類にジョルジオだって強く言えない部分はあるだろし、何かもうどんなキレイな言葉使っても“逆らえないお人好しそうなイケメン”狙ったあたり、もはや姑息でしかないっていう。
いくら辛い経験をしたとはいえ、高望みすぎて同情できねぇ!( ̄□ ̄;)
でも、何だかんだで共感できる部分はあって、なりふり構わなさすぎてもはや羨ましいぐらいな気持ちはあります(笑)。
結局、最終的には愛を手に入れた(と言っていいかは分かりませんが)ワケですからね。
ジョルジオには気の毒ですが、もう粘り勝ちってヤツですわ。

でも、やっぱりフォスカの愛は“無償の愛”ではなく、見返り求めまくりの身勝手なものではあるとは思うので、羨ましいと多少思う反面、真似はできないですな(  ̄- ̄)←当然

シルビアさんは、基本的に歌唱力の人というイメージだったのですが、今回でお芝居の上手さもしっかり堪能できました。
勿論歌唱は言うまでもなしですが( ̄∀ ̄)
フォスカの怖いけど、どこか愛嬌があって(謎)放っておけないようなキャラ造形も上手いなと思いました。

リッチ大佐●福井貴一サン&タンボウッリ軍医●佐山陽規サン
福井サンは、フォスカの意向には合わない部分はあったかもしれませんが、彼なりにちゃんと彼女の事を思っているのが伝わって来たので、良い親戚だなと思いました。
いや、いくら血縁っていっても、どの人もちゃんと病弱で面倒な親類の世話してくれるかどうかって、実際分からないですもんね……(そこ?)

佐山サン、諸悪の根源(笑)。フォスカにジョルジオ宛がおうと画策したのって実際彼ですよね。
結果、フォスカには死ぬ前に素敵な思い出ができて良かったかもしれませんが、ジョルジオは散々だったっていう……。
ジョルジオの世話もしてやって欲しい(;´Д`)


レポはこんなところで!

役者サンの感想というか、ほぼ役の感想になっておりますね(汗)。
記憶が忘却の彼方なので、残った印象だけで書くとこんな感じになりますよね(開き直り)。

でも、舞台を思い出しながらレポを書いている今も、何だか心に突き刺さるものがある舞台だなと思います。
フォスカのように熱烈にアプローチして愛を手に入れた瞬間って、一体どういう気持ちなんでしょうね。
私には想像もつきませんが……とりあえず

私はフォスカのようにはなれそうもないので、もう孤独死を選びたいと思います(突然?)。

リッチ大佐みたいな優しいイトコもおりませんので……。
墓代と葬式代にする為に、少しずつ貯金してます(ノД`)・゜・。←※真実


では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

10年目(手前)のヴァンパイア~15年『ダンス・オブ・ヴァンパイア』1~3回目観劇

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遠い昔のレポを垂れ流して参ります。
帝劇のお祭り演目といえばこれですな( ̄∀ ̄)

“『ダンス・オブ・ヴァンパイア』~2015年11月4日(水)公演キャスト【マチネ】”

クロロック伯爵/山口 祐一郎    マグダ      /ソニン
サラ     /舞羽 美海     ヘルベルト    /上口 耕平
アルフレート /良知 真次     クコール     /駒田 一
シャガール  /コング 桑田
レベッカ   /出雲 綾      アブロンシウス教授/石川 禅


★その他のヴァンパイアや死者の皆様★
朝隈 濯朗、麻田 キョウヤ、榎本 成志、加藤 貴彦、後藤 晋彦、さけもと あきら、武内 耕、田中 秀哉、照井 裕隆、松澤 重雄
樺島 麻美、河合 篤子、木村 帆香、福田 えり、真記子、山田 裕美子、吉田 理恵、吉田 玲菜

●ヴァンパイアダンサー●
伯爵の化身/森山 開次
、五十嵐 耕司、加賀谷 真聡、酒井 航、堀江 慎也、佐伯 理沙、新納 智子、花岡 麻里名、松島 蘭、横山 博子

席は2階I列14番。下手側

“『ダンス・オブ・ヴァンパイア』~2015年11月11日(水)公演Wキャスト【マチネ】”

サラ    /神田 沙也加
アルフレート/平方 元基
レベッカ  /出雲 綾

2階I列15番。前回とほぼほぼ一緒の席ですね( ̄∀ ̄)

“『ダンス・オブ・ヴァンパイア』~2015年11月27日(金)公演キャスト【マチネ】”

サラ    /神田 沙也加
アルフレート/良知 真次
レベッカ  /阿知波 悟美

1階H列41番。上手側

これまでのレポはINDEXから↓


TdV、今年10周年だったんですね(今更)。
今年再演すれば良かったのに、ボソ。

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帝劇正面玄関

中の垂れ幕も撮ったんですが、激しくブレまくってたので載せるの止めました(駄目)。

トイレの表示が可愛かったんですよね

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1階。サラとアルフレート!

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2階。男の方は伯爵ですな( ̄∀ ̄)

このトイレのやつは毎回だったかな?全然覚えていない(駄目)。

で、今回の公演ですが

面白かった!

これは、間違いですね。
では、レポへ~。軽めに


★全体の感想★

セットは、結構変更されていたような。
初演から、大きな階段付きの骨組セットがあるのは変わらないんですが、大きなガーゴイルが付いているのは今回からだったような?
何かは付いていたと思いますがあんな大きかったかな……(不確か)。

冒頭の教授登場シーン。前回までは、鎌倉みたいなところに座っている教授が布で隠されていて、アルの歌終わりと共に布が取りさらわれて、カチコチの教授が登場という流れでしたよね。
今回は、雪に見立てた布がカーテンのように垂れ下がっていて、アルの歌終わりと共にカーテンが落ちて、その裏から教授登場~となっていました(説明下手ですいません)。
ダイナミックで遠目でも判り易い演出になりましたね。

酒場のセットはちょっとしょぼくなったかな?
入口の部分もセットというか、全体的に布だったような……。

後は、2幕初めの『愛のデュエット』シーンは、絵画やら色々屋敷内のセット(映像?)が出ていましたが、それはなくなり、亡霊の皆様と骨組セットだけというシンプルなものになっていました。

シンプルになったところと、ダイナミックになったところと半々ぐらいですかねぇ。
ナンバーや話の流れに変化はないので、そこまで印象の変化はないかと。

衣装も変わっていますね。ちょこちょこマイナーチェンジはあったと思いますし、伯爵も変わってはいるのですが、主に大きくデザイン変更があったのはアルフレート。
赤いジャケットとカラフルなストールがトレードマークでしたが、今回は灰と白の太めのボーダーにアクセントの赤いリボンというオシャレ囚人みたいなスタイルになっていました(何?)。
前回のスタイルが可愛かったので変更は残念ですが、やっぱり真っ赤な血色の衣装は伯爵に選ばれし人間しか身に着けられないという事ですかね( ̄∀ ̄)
サラのドレスの存在が引き立ちますな。

それ以外も、色々変わっていたかもしれませんが、私の能力ではここまでしか分かりませんでしたく(´□`;)
因みに、大分前の事で忘れているから~とかではないです。元からこのクオリティです(駄目)

改めてですが、1階で観た日は上島雪夫サンの容赦ない振付と、それをこなしているダンサーさんにも感動(笑)。
いや、本当に今更ですけど、上島サンって踊れる人にはかなり無理な振りつけますよね。
その後に観たOSKの『カンタレラ』でも思いましたが、運動量に圧倒されます。

観る前はそこまでテンションが上がっていなかったのですが、いざ観るとやっぱり楽しいなと再確認しました。
そして、年々カテコのダンスの難易度が上がっている気がする……上島サン、そこで鬼畜っぷりを発揮せんでも(笑)。

では、お次はキャストさん感想へ↓
ウロってますので軽めに

クロロック伯爵●山口祐一郎サン
チラシの写真を観た時に、メッシュなんか入れちゃって、随分ヴィジュアル系にシフトしてるなと思いましたが、実際に舞台でもヴィジュアル系でビックリ。
いや、チラシと実際の舞台姿が違う事って結構ありますし……。
その格好のせいか、若返って見えました。お肌もキレイなので余計にそう見えたのかもしれませんが(^^ゞ

アルほどではないですが、衣装も変わっていて(全体的に黒いので変わっていてもよく判らないという説)大きなマントがなくなった気がします。
サラの入浴侵入シーン(言い方)では、クレーンから降りる時にマントをバサッ!としていた記憶がありますが、今回はしてませんでした。
クレーンに引っかかるかもしれないし、危ないから、そのシーンではマントを控えたのかもしれませんが。
あ、衣装の裾は長かったんですけどね(そこ?)。

衣装の変更と言えば、衝撃だったのは終盤の舞踏会シーンですかね。
スパンコールのギラギラ衣装で登場して、かなり度肝を抜かれました。
これ、今回からですよね、多分……(自信無)。

あと、衣装ではないですが、ネイルにもきっちりこだわっていて、右手人差し指と小指が赤で、残りの指は青で塗られていました。
これは、1階席に座った時に初めて気付いたのですがオシャレですよねー。
あまり指先は気にした事がなかったので、今回からのカラーリングなのか、以前からそうしていたのかは分かりませんが……(駄目)。

歌唱に関しては、やっぱり全盛期ほどとは言えませんが、好調だったと思います。
某Tサマが『抑えがたき欲望』が半音下がっていると指摘していたのですが、私はちっとも分からずにお恥ずかしい限りです(本当だよ)。
まぁ、そこはお年もお年ですし仕方ないのかなぁと。
ただ、変な動きは健在で、1回目観劇の時の一番の笑いどころは祐一郎サンの動きでした(それは大体どの演目でも笑いどころですが・笑)。
サラのお風呂侵入シーン(言い方)の珍妙な動きとか、相変わらず付いて行きたくない怪しさです(褒め言葉)。
1幕最後のクコールとの絡みはそこまでがっつりではなかったかな?
ここはやっぱり初演が一番面白かったですかね。

年々、サラ役との年齢差が開いてきていますが、それでもそれを感じさせない人外っぷりは凄いなと思います。

1幕最後のアルとの絡みでは、アルを撫でてから、指をピッと払うのがウケました。
私の記憶にあるのは良知くんとの時だけだったんですが、平方くんの時はどうだったかな……(駄目)。
まぁ、どっちのアルも汗っかきですもんね(笑)。

フィナーレ、以前は伯爵大写しの垂れ幕?が上から下がってくる演出でしたが、今回は件のスパンコール衣装でご本人が登場してくれました。この演出、多分今回からだったかと。
やっぱり、ご本人が出てくれた方が嬉しいですな( ̄∀ ̄)

TdVは、これからも再演され続ける演目だと思いますが、祐一郎サンには体力が続く限りは演じてもらいたい演目の一つです。
やっぱり、人外を演じさせて右に出る者はいないと思いますので。
変な動きも何だかんだで楽しみなので、次回も是非、スパンコール衣装で出演して頂きたいです(笑)。


アブロンシウス教授●石川禅サン
続投ですね。

前回までだと、断然浦井アルとの組み合わせが良かったのですが、今回はアルがオールチェンジだったので組み合わせの妙が楽しめなかったのは残念。
禅サン自体も、前回より若干トーンダウンした感じがあってちょっと物足りなかったかも(すみません)。
それは、禅サン自体のお芝居の問題もあるとは思うのですが、アル2人が弱かったのも原因なような気もします。
こう、アドリブの爆発力とかがあまりないですよね。あと没個性的というか……(色々すみません・汗)。
元々、禅サンの教授は市村サンのような1人でもキャラ立ちまくりな教授ではなくて、アルとのニコイチでジタバタしながら伯爵に立ち向かっている姿に面白さがあったので、アルとの関係が希薄になると途端に面白さが半減しちゃうんですよね。
2人のアルとの組み合わせの相性が良くないとか、やりにくそうという事は一切ありませんでしたが、浦井アルとの組み合わせのような面白さはなかったなと思いました(オイ)。

でも、シャガールに杭を打とうとする2人のアドリブっぽい会話や、霊廟シーン、最後の舞踏会での変装も面白かったんですけどね。

基本的に面白いのはやっぱり『人類のために』
禅サンの茶目っ気のある表情と歌声が楽しめるところですね( ̄∀ ̄)
高音ロングトーンも見事だし、落ちて来る鳥の絶妙なタイミングも毎回楽しみです。
ラストの拍手煽りの長さも恒例ですな。
教授を捌けさせるところは、平方アルとが面白かったです。

キャラとしては、普段は飄々としているけど、時折ピリッと辛い部分がある教授。
変わり者でもあるけど、お堅そうなところが見え隠れするのが、禅サンっぽいですな( ̄∀ ̄)

禅教授は勿論全然嫌いではないのですが、今回は前回以上に物足りなく感じる部分がありました。
アルとの関係性がもっと深まれば印象がもっと変わるかもしれません。


サラ

舞羽美海ちゃん(11/4)

美海ちゃん!(ノД`)・゜・。
宝塚退団から結構経ちますが、外部の舞台では初見です。
きむみみから宝塚に本格的に足を踏み入れた人間だというのに、何だかんだ気になりつつも、観ずに今日に至りました(駄目)。
『道頓堀パラダイス』が東上してくれれば……(泣き言)。

いやー、非常に可愛らしいサラでした。
彼女自体に小悪魔っぽいイメージがなかったですが、きっちり小悪魔しとりました( ̄∀ ̄)
お風呂シーンでは足がキレイに上がっていて、さすがだなと。
在団時も歌はアレでしたけど、ダンスは上手でしたもんね(オイ)。
で、やっぱり歌の方はアレでした(すみません・汗)。
そこは覚悟してたんですが、もしかしたら……と多少の期待はあったもので……。
歌唱自体は素直で良いと思ったんですけど、ソロはともかくハーモニーは大分弱めですね。
良知アルとのデュエットにも関わらず『あんたは素敵』はキレイだったんですが(コラコラ)、『愛のデュエット』では音程外し気味で、聴き心地があまりよろしくありませんでした。
ここは、祐一郎サンの声を楽しみにしている方も多かろうと思うので、もうちょっと頑張って欲しかったかも(汗)。

あと、元娘役の性というか何というか……、主張が弱めなのもちょっと気になりました。
別に主役じゃないので、大主張しなくてもいいですけど、伯爵に選ばれた娘ですし、男性にも興味津々の肉食系女子だと思うので、そこがもうちょっと押し出されてないと物語の盛り上がりにも影響しちゃうんですよね。
ただ、フィナーレのダンスは、カッコ良かった。
あぁいう露出のあるハードな衣装をきっちり着こなすのは、やっぱり元娘役なのねと思わされます。

美海ちゃんは可愛いけど、全体的にはちょっと印象に残りにくいサラだなと思いました。

神田沙也加ちゃん(11/11、27)

観る前から、役は合っているんだろうなとは思っていましたが、そこはやっぱりそつなくこなしていました。

歌は登場時の“♪あ~あ~あ~”の高音で引っかかるのがちょいとばかし気になるのと、あと思ったよりそんなに美海ちゃんと大差がなかったです(汗)。
安定感でいったら沙也加ちゃんなんですけどね。こう、どうしても血統からくるアイドル感があるというか……。
表現力とか、歌唱の素直さとか、諸々含めると観る人の好みの差ぐらいしかないような気がします(色々すみません)。

美海ちゃんに比べると、肉食っぽさはあるし、小悪魔役はお手の物だと思うので、恋愛経験のないアルが彼女に惹かれるのは分かります。
でも、一時期に比べると随分痩せてしまったので、この役に関しては以前の肉感的(以前も全く太っていたワケではありませんが)な身体の方が雰囲気出たかな~と思います。
まぁ、この辺りも好みの問題ですが。

彼女に関しては、どちらのアルとの組み合わせも見ましたが、歌の安定感は平方アルとが良くて、お芝居の好みとしては良知くんかなと思いました。
良知くんは、きっちり恋愛している感じがしたので、オジサマキラーで青二才に興味なさそうな沙也加サラ(どういう認識?)との組み合わせが面白く感じました。
平方くんとは身長差が犯罪でした(笑)。

フィナーレは美海ちゃんに比べるとちょっと鈍臭いかな?
今に始まった事ではないですが(オイ)。

美海ちゃんも沙也加ちゃんも大きな不満はなかったですが、以前演じていたちひろちゃん、たまきちゃん、知念ちゃんに比べるとあまり選ぶ楽しみがなかったというか……それは、アルも同様だったんですけど、組み合わせの妙もそこまで感じなかったなと思いました(すみません・汗)。
私が老いたせいですかね……(有力)。


アルフレート

良知真次くん(11/4、27)

アルといえば場内アナウンスですが、良知くんは平方くんに比べると遊びはちょっと少なめだったかな?前からですけど、サ行の滑舌の悪さが少し気になりました(すみません・汗)。

最初に観た時はまだ硬くて、余裕もあんまりないかなぁと思いましたが、2回目は恋する部分も垣間見えてとても良くなっていました。
歌唱に関しては、全く期待していませんでしたが、そこは期待通りという感じで……(すみません)。
キラキラしていて、一昔前のアイドルっぽさがあるのは、いずみんアルを継承している気がします(そこを?)。

禅サンとの組み合わせはなかなか良かったと思います。
宿屋のシーンでは、教授の靴下を脱がせながらひたすら彼の足を臭がっていました(笑)。
その後のナンバー『はじめてだから』、非常にアホっぽい表情で歌っていて可愛かったです( ̄∀ ̄)
シャガールに杭を打つシーンでは、教授に「杭を刺す位置は?」とインタビュー風のやりとりでした。
これは、前のアルの時もやっていたような……。

『人類のために』では、教授のとのやりとりも可愛かったのですが、やたらとマグダに触っていたのが気になる(笑)。
特に1回目の時はお触り多めで、何、どさくさに紛れて触ってるんだ!と若干ツッコミどころだったりしました。
2回目はそうでもなかったんですけどね。
ソニンマグダはノリが悪かったので、何となく押したり触ったりしたくなるのは分かる気がしましたが。

霊廟シーンは、教授を助けようと、腹筋してちょっと鍛える→「低反発です!」と寝転がって腹を差し出す。という流れでした。
鍛え出したのは2回目からだったような?
いや、そこに教授が落ちてきたら死ぬだろ!と、ツッコミどころ満載( ̄∀ ̄)
でも、バカっぽくてかわいいです。

個人的に、良知アルで新鮮だったのは『サラへ』ですかね。
これは、大体どのアルも恋する楽しさや切なさみたいなものを歌っていた印象だったのですが、良知くんはちょっと違って

恋をして男になったアルフレート

という部分を強く感じました。
今まで、こういうふうに感じたアルはいなかったので目から鱗でした。歌唱力はともかく(一言余計)。
良知くんの硬質な歌い方がそういう印象を持たせたのかもしれませんが(^^ゞ
あと、ダンサーさんだからかもしれませんが、動きが独特で、歌唱の際に手を広げたりするのが、若干わざとらしくて気になりました(すみません)。
でも、最後の決めポーズはやたら決まっていてちょっと面白かったんですけども(そこ?)。

良知くんは、基本的に芝居が硬かったり、表情が乏しかったりするのが毎回気になったりするのですが(オイ)、今回……特に2回目に観た時は大分硬さもとれて、可愛らしいアルになっていました。
表情がアホっぽくなっていたのも好印象でした。
でも、今まで歌が不味いアルはいなかったので、もうちょっと歌唱力アップが期待できれば、また観たいなと思いました。

平方元基くん(11/11)

開演アナウンスから茶目っ気たっぷりで面白い。幕間アナウンスも裏声駆使で笑えました。
観た組み合わせは沙也加サラのみです。かわいくてデカいアル(笑)。
前述の通り、沙也加ちゃんとの身長差は犯罪っぽい感じでした。

歌の安定感は言わずもがなで、『人類のために』や『あんたは素敵』でのハーモニーも◎でした。
いや、良知くんとみみちゃんもそれなりにキレイだと思いましたが、目が覚めたというか……(すいません)。

禅教授との相性もなかなかで、シャガールに杭を打つシーンでは「5番目と6番目!」と言った後、「全部言え!」とか怒られていたりしました(確か…)。
霊廟シーンでは、棺桶に手を付いて踏み台を作って「ここ、バン!バン!って」みたいに、自分の背を使って着地しろと言わんばかりのジェスチャーをしていて笑えました。
引き上げる際には、教授に「私の後を継ぐのは100年早い!」と言われた後

「100年も一緒にいてくれるんですか!?」

とナチュラルな小悪魔発言をしていて、彼こそがサラになるべきなんじゃないかとすら思いました(謎)。
この発言には、不覚にもときめいてしまった私です( ̄∀ ̄)

『サラへ』までの流れがなかなか良くて、サラに言う“♪もう戻らないの?”が非常に切ない響きで良かったです。
再演の時のいずみんアルの歌い方が凄く切なくて素晴らしかったので、それから注目の歌詞だったりするのですよね(^^ゞ
で、注目の『サラへ』は、良知くんと違ってシンプルに棒立ちで歌っていました。
浦井アル系統の歌唱なんですが、彼のように細かく感情がこもっている感じではなかったので、ちょっと物足りなかったかも(すみません)。

ヘルとの絡みが面白かった。かれから逃げている最中にブツブツ独り言。

「透明なパンツ履いてた!変な匂いしたし……今度あったらこうだ!」

とかエアキックしているところに、ヘルから本を渡されるという流れでした。
というか、透明なパンツってヘルベルトのヘルくんが全部見えてる!!( ̄□ ̄;)←動転しておかしな日本語になっている事をお許し下さい。
……見たい!(自粛)

平パーは、基本的にこういう役が上手い人だと思うし、器用なのであまり心配はしていませんでしたが、期待通りのアルだったなと思います。
いや、想像以上に頭は弱めでしたが(笑)。
でも、どうにも恋しているようには見えないというか……何なら愛される方が得意なチャラめのアルで、とても行きずりの娘(言い方)に血を捧げるようには見えなかったのですよね。
もうちょっと恋愛表現や、歌唱の情感がプラスされれば、より良いアルになるだろうなと思います。


今回のアル2人も、サラ同様にちょっと物足りなく感じるところがありました。
うーん、私が懐古である事を含めても、先人達は偉大だったのだなと感じます。
あとは、ちょっと禅教授が弱めだったのも原因ですかね。コンビネーションの妙が以前より希薄だったというか。
もうちょっと、各々相手役とのコンビネーションが上手くいけばキャラも立ってくるのかもしれません。


レベッカ

出雲綾サン(11/4、11)

今まで阿知波サンのシングルキャストだったので新鮮ですな。
小柄で可愛らしいレベッカでした。歌も言わずもがなの安定感。
コングさんと2人、ころころした感じのカップルで見た目の相性も◎。
何だかんだで、シャガールの事を愛しているのが分かって良いです。
彼が死んでテーブル?に寝かされている時に、跨ってキスをしようとしますが上手く上がれずに諦め、そのままキスする~という流れがコミカルながらもしんみりします。
こんなに旦那様を愛している彼女を置いて、自分は年下のエロい愛人と懇ろって、本当にシャガールは罪深いわ……。

阿知波悟美サン(11/27)

高値安定の阿知波サン。数少ない初演からの続投キャストですね。
見るからに可愛らしいスプーンおばさんみたいな出雲サンと違って、肝っ玉なレベッカ。
でも、シャガールに対しては乙女な部分も垣間見えて、ギャップ萌えを感じます(謎)。
コングさんとは、見るからに面白い2人という感じ(笑)。
コングさんも前回から続投なので、お芝居の息も合っていて◎。


その他の方々

シャガール●コング桑田サン
前回からの引き続きですね( ̄∀ ̄)
今までのシャガールの中では一番愉快で楽しいオジチャン。
こう、マグダみたいな若い娘が何でこんなセクハラオジサンと不倫するんだよというのは毎回のツッコミどころではあるんですが(酷)、こんな選択肢のない状況で明るくて憎めないオジサンが現われたら、まぁそうなるんかなとか思ったり思わなかったりです(どっち?)。
コングさんはアドリブが毎回少しずつ変わるのが面白かったりするのですが、今回もマグダを噛んでしまった後、それを隠蔽?する時の流れがウケました。
ぐったりしたマグダを見て「誰にやられた!」
いや、お前だろ!( ̄□ ̄;)と総ツッコミ状態。いや、自分でもツッコんでましたけどね。
BGMがカウントダウンみたいな音なので、それを受けて初回観劇時には「嫌な音……焦るぅ」とか言ってみたり、2回目の時は「早くない?」とか。3回目もそんな感じだったかな?
そこは毎回客席の笑いも取っていてテッパンでした。
伯爵の屋敷でも、伯爵の棺桶を覗いてみたりとやりたい放題。コメディ色の強い劇中でも、一際笑えるシーンを作ってくれておりました( ̄∀ ̄)


マグダ●ソニンちゃん
間違いなく、今までで一番エロいマグダだった!良知アルが触りたくなるのも分かる!(笑)
今までのマグダも勿論セクシーさはあったけど、健康的だったり、気の強さの方が印象的だったりしたのですが、ソニンちゃんは明らかにセクシー部分が一番印象的です。
加えて、若干アンニュイなところもセクシーさに一役買っております。
冒頭でアルが彼女の胸元を見て「大きい!丸い!」というのは恒例ですが、本当に大きくて丸かったのはソニンちゃんだけかも(すみません)。
『人類のために』では、最初は面倒臭そうだったけども、最後はヤケクソになりつつもノッていてウケました( ̄∀ ̄)
シャガールに対しては、塩対応に見せかけて、実は執着心が一際ありそうなところが、凄く彼女っぽい役作りだなと(オイ)。
シャガールが死んだ後のソロは情熱的かつエロい上に、何か怖い(笑)。
伯爵の屋敷での彼とのデュエットもパワフルで、ソロ部分ではセクシーで良い感じでした。
何となく、生い立ちが複雑そうなのが見て取れるところなんかも含めて、ソニンちゃんらしいマグダで良かったです。

カテコでのダンスもバリバリでカッコよかった。


ヘルベルト●上口耕平くん
今回、めちゃくちゃツボだったのは上口ヘル。楽しみにしていましたが、期待を裏切りませんでした。
初回観劇時は、まだ遊び足りない感じでしたが、2回目以降からは確実にキモさが増して(超褒め言葉)出て来る度にワクワクでした。
正直、3回目のチケットは前方席で彼が観たいが為に買い足しましたからね!(強調)

1幕最後の登場時の衣装は真っ赤なロングコートとサングラスという出で立ちでちょっと驚き。
アルから赤要素がなくなったと思ったら伯爵陣営に赤要素が増えとりました(そういう問題?)。
衣装の雰囲気が明らかに、『ヘルシング』のアーカードでちょっとツッコミどころ。
いや、最初は『トライガン』のヴァッシュっぽいなとも思ったんですけど、吸血鬼だと思うとやっぱりアーカードですよね(

分からない方すみません・汗)
因みにアーカード↓

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初回観劇時の登場はまだ性癖を隠していた感じなのですが、次回以降の観劇ではアルを観た瞬間からときめいた様子を見せていて性癖丸出し(笑)。
おまけに、自分に触れた伯爵の手をペロッと舐めていて非常にキモくて素敵でした( ̄∀ ̄)

注目のお風呂場シーン、衣装はフリフリのタンクトップみたいなものと、スケスケの黒いロングパンツ。中にはビキニパンツが見えていたかな?
カーテンが開くと腋毛毟っていたり、手で狐作って戯れていたりと、観る度ポーズが違っていました。
というか、腋毛はカミソリ使えよ(笑)。

髪を纏めており、浴槽に手をついてイイ女の如く解く仕草が毎回面白すぎて、声を上げて笑っていた私です(笑)。
アルへのアプローチもかなり積極的というか、物凄く気持ち悪い(褒めてますって)。
ずれたタンクトップの紐を上げたと思いきや下げて胸を見せつけたり、アルを触った自分の手を舐めたり(書いてて本当に酷い・笑)、もうキモ面白すぎて笑いまくりでした。
まぁ、若干会場が引いていたような気がしないでもないですが、私は大好きでしたよ( ̄∀ ̄)
こんなキャラなので、“♪お尻が素敵”の生々しさがハンパなくて、心がザワつきました(笑)。
最終的には、音楽に合わせて“♪二人のダンシングナイト”とか勝手に作詞!自由だ……。
ここでこれだけ遊んだので、教授が来た後の粘りはそこまででもなかったような。

でも、カテコのダンスは本当にキレッキレで涙が出る程カッコイイのですよ(ノД`)・゜・。
バチバチウィンク飛ばしまくりで、セクシーだけど男らしい!上手前方席で観た時には悩殺されまくりでした。
ここが一番期待していたところなので大満足。

カテコの衣装は、革パンの上にビキニパンツを履いているようなデザインだったんですが、他のヘルもみんなこうだったかな?
忘却の彼方ですが……(駄目)。
でも、マイコーの衣装っぽいデザインに思えたので、マイコー大好きな上口くん仕様なのかな?とかちょっと思ったんですが(^^ゞ

更にお楽しみは、客席参加型のダンス。
初回観劇時は何の説明もなく始まったので客席も戸惑っていましたが、2回目以降はヘルヘル(こう呼んでくれと本人が言っておりました・笑)
のダンス講座が入るので楽しく参加できました。いや、恥ずかしいんですけどね未だに……。

上口ヘルへの愛情だけがはみ出しまくりで申し訳ございませんく(´□`;)
でも、あまりにもカッコ良かったもので~。
再演があるなら、また是非やって欲しい!


クコール●駒田一サン
駒田サンも数少ない初演からの続投組ですね。
クコちゃんと言えば、幕間のクコール劇場が見所。
初回観劇時は、紙吹雪掃除からの、スポンジを取り出して「スポンジ最高!」の流れでした。
これは、毎回やっていたような。
2回目は、売店で売っている飲み物“冷やしヴァンパイア”の宣伝( ̄∀ ̄)
しかも飲みかけを前列の人に渡したりというサービス(?)も飛び出しておりました。
3回目、公演日程が後半に差し掛かると、このコーナーにメインキャストが登場しがちというのが、TdVあるあるですが(謎)、11日は何と教授が登場してくれました( ̄□ ̄;)
クコちゃんというか、長い付き合いの駒田サンと禅サンの会話でしたが(笑)。
禅サンが「駒田一サンという方に届けて欲しい」という名目でプレゼント(入浴剤か何かだったかな?)を持って来て、そこ

から仲良しのオジサン2人の会話になっていました(笑)。
軽いトークショーみたいな感じで楽しい幕間でした。

駒田サン自体は初演から変わらず安定したお芝居でした(それだけかよ)←何回も観ているので、もはや言うことが……


☆その他の方々☆
伯爵の化身役の森山サン。新上サンの方は観られませんでした(涙)。
変わらずの、人間離れした動きとダンス。野性的かつ繊細。
ソロダンスの時の方が圧倒的にインパクトがあって好きですが、サラとアルの化身とのデュエットパートも見どころ。
自分の肉体は酷使していますが、当然ながら相手を乱暴に扱う事はなく、リフトもお見事。

その他、前述の通りヴァンパイアダンサーさん達の容赦のないダンスも素晴らしかった。
テリー(照井くん)も結構頑張って踊っとりました( ̄∀ ̄)


簡単ですがこんなところで。
まぁ、丁度1年前ぐらいのレポですからね。約1年遅れでお送りしています(とても駄目)。

でも、やっぱりこの演目は面白いですよね。
是非近いうちに再演して欲しいです。そうしないと、もう祐一郎サンも還暦ですからね……(汗)。

では、レポはこんなところで~。
お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

戦争のない世界なら何処へでも~『ベイビーさん~あるいは笑う曲馬団について~』

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はるか昔のレポです。
サカケン目当てに観て参りました。

“『ベイビーさん~あるいは笑う曲馬団について~』~2015年11月8日(日)公演キャスト【マチネ】”

内海少尉       /池田 純矢  タズマさん/木下 政治
少年(ボーズ)    /鈴木 勝吾  ママさん /林 希
ゾウさん、兵     /井澤 勇貴  チカラさん/坂元 健児 
玉          /入来 茉里  矢代大佐 /小須田 康人
ドードーさん、堂山中尉 /久保 酎吉  ピエロさん/松尾 貴史
カタカタさん、飯たきおババ/植本 潤
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昭和16年、日本が第二次世界大戦に突入しようとしている最中。軍隊の慰問の為に満州の新京に訪れているドードーさんという不思議な団長が率いるサーカス団に、盗みに入った少年がいた。
彼は孤児で空腹の為に芋を盗もうとしていたのだった。ママさんの提案の下、ボーズと呼ばれる少年は一週間以内に一輪車に乗れるようになれば、サーカス団に置いてもらえる事になった。
そこへやって来たのは、矢代大佐内海少尉。サーカス団出し物が適切かどうかを判断する為に兵士達を引き連れ視察に訪れたのだった。
敵性語を良しとせず、「曲馬団と名乗れ」と言い、食糧難の中で動物達が餌を食べる事も不謹慎だという大佐だったが、サーカス団の面々が見せたのは餌を食べない不思議な動物、ベイビーさんだった……。
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やって来たのは、Zeppブルーシアター六本木
席は10列39番。上手側の席です。

で、肝心の公演は

良かった!

メインキャストはイケメン系の子達だし、期待してなかったのですが、なかなか面白い舞台でした。
演出もG2だし手堅いところですね( ̄∀ ̄)

では、レポへ~。軽めに


★全体の感想★

セットはサーカスのテント内を模したものになっています。
後方は鉄パイプで組まれた工事現場の足場のようになっていて2階建て。
梯子もついていますが、身体能力の高いキャスト陣は、梯子を使わずくるっと鉄棒でもするように降りて来ます(説明下手ですいません)。

物語は、戦時中の満州国が舞台。そこを慰問するサーカス団とそれを検閲する軍人たち、そして謎の生物ベイビーさんを中心に進みます。
元の戯曲は中島らもサン作。自身の劇団、笑殺軍団リリパットアーミーで公演したものらしいです。
演出は、G2。中島らもサンがリリパットアーミー以外で唯一自分の戯曲を演出する事を許された方だそう( ゚Д゚)ホォ
戦時中の話なので、堅苦しい話なのかなと思いましたが、そんな事は全くなく、むしろコメディ色が強くて観易かったです。

サーカス団が出てくるので、キャスト陣はそれぞれ一芸を披露してくれます。
披露してない人もいましたけど(笑)一芸に関してはきっちり練習しているのが伝わってきて、ちゃんと観られるものになっていました。

謎の生物ベイビーさんですが、白くて大きなふわふわした謎の物体でした(笑)。
最初は、中に人が入っていて布をかぶせているのかな?と思いましたが、どう見ても足が見えなかったので、多分中に風船を入れてふわふわさせていたのだろうなと思います。
でも、明らかに自発的に動いているように見える時もあって、それはどういう仕掛けになっているのか気になりどころでした。
ベイビーさんは人によって見え方が違い、虎だという人もいれば馬だという人もいる、きっと自分が見たい物に見えるのだろうと思います。

ラストは、サーカステントが気球になって飛んで行くという少しファンタジーな幕引き。
と言っても、観ている間は気球になったというのがよく分からず、後に色んなサイトを回ってそうである事を知りました(駄目)。
というか、動物とか一杯いたんだけど気球で飛べるの?……という、ツッコミは野暮ですかね。

多分、物語には色々とメッセージ的なものがあったのだろうと思いますが、微妙に受け止めきれずに終わってしまいました(駄目)。
とはいえ、誰もが楽しめる舞台として作っているだろうと思うので、面白ければあまり考える必要はないのかもしれません……と、何となく中島らもサンの方針をwikiで見て思いました。

戦時中を舞台にしていても、どこか寓話的な部分があって、それを引き立てているのがサーカス団という設定やとベイビーさんの存在、ドードーさんの語る中原中也の詩、そしてラスト。
童話的な感覚で楽しむのも良いかもしれません。

キャストはそれぞれキャラが立っていて◎。
一部、もうちょっと違うキャスティングがいいかなぁと思った部分もありましたが、大方合っていました( ̄∀ ̄)

1時間30分という短いお芝居でしたが、さっくり楽しめ、どこか物悲しくて……個人的には良い舞台だったと思います。

ではお次は、キャストさん感想へ↓
忘却しとりますので軽めに(駄目)

★キャストさん感想★

内海少尉役の池田純矢くん、今回主演の若手2人は特撮系イケメン俳優サンなんですね。
所謂、融通の利かないガチガチの軍人で、サーカス団……戦時中は敵国の言葉である外来語が禁止だったので、タイトルの通り“曲馬団”と呼ばれていましたが、こちらにもあまり良い印象は持っていない様子でした。
こう、如何にも現代風のお顔立ちと体型なので、イマイチ軍服が似合っていないのですよね(すみません)。
何となく、中学生に上がりたての男の子が身体が大きくなるのを見据えて大き目の制服を着ているかのような違和感が(笑)。
姿勢が悪いのも軍服負けしている原因かもしれませんが、別にプロの軍人というワケではないのでそこは気にするところではないのかもしれません(そうですね)。
あと、何だかんだで曲馬団に協力する立場になるので、しっくりこない方が良かったのかも?
曲馬団の玉ちゃんとは、良い感じになり肉体関係も持ったらしい( ̄∀ ̄)ヒョー
手慣れた玉ちゃんに腰が引けている様子の彼が初々しくて可愛かったです。
最後のドタバタシーンでは、玉乗りも披露していました。
……今の流れで、ちょっと下ネタが思い浮かびそうになりましたが控えておきます(そうして下さい)。
因みに内海少尉には、ベイビーさんは熊に見えるらしいです(確か)。


ボーズ役の鈴木勝吾くん、曲馬団に紛れ込んでくる孤児少年。馬が好きで馬賊か曲馬団に入りたかったらしい。
一週間以内に一輪車に乗れるようになったら曲馬団に置いてもらえるという条件の下、練習に励みます。
元気が良くて、とても可愛らしい。
彼と曲馬団の面々とのやりとりも心温まります。
一輪車の練習に肩を貸すサカケンとの絡みもありましたが、アドリブっぽいやりとりでクスッとできます。
この2人の関係性もお互い素直じゃないところが良いのですよね( ̄∀ ̄)ツンデレ
ラストの会話、ドードーさんに「ボーズ何処へ行きたい」と問われた後の「戦争のない国なら何処へでも!」の言葉に胸を打たれました。


ゾウさん、兵役の井澤勇貴くん、元々は非常にイケメンさんなんですが、それが生かされないチェックジャケットと帽子という昔のお笑い芸人?みたいな衣装。
でも、顔が小さくスタイルが良いのでキャスト陣の中では見映えのする存在でした。
ダンスが上手なようで、ダンスシーンでは目立ちます。
後半の綱渡りシーンなど、曲馬団のMCも務めていましたが、お上手で驚きました。


玉役の入来茉里ちゃん、歌が上手いのは知っていましたが、身体能力も高く、何でもできる方なんですねぇ( ゚Д゚)ホォ
チカラさんとのアクロバティックな技も見どころの1つ。
着物とピンクのレギンスという衣装も可愛らしくて◎。
内海少尉との絡みでは、天真爛漫でコケティッシュな魅力を如何なく発揮して、堅物な彼を翻弄していました(笑)。
彼と玉のタンゴシーンは初々しく、ハニカミ必至( ̄∀ ̄)
後半、彼との肉体関係をほのめかす(というかハッキリ言ってましたが)発言をしていたのがウケました。
発展家サンめ!(誰?)


ドードーさん、堂山中尉役の久保酎吉サン、物語冒頭では軍人の堂山中尉として登場。その後は、黄色い鳥のコスプレ?をした曲馬団の団長“ドードーさん”として登場します。
堂山とかけた名前だとは思いますが、見た目も絶滅した鳥、ドードーっぽかったです。
彼は「ゆあーん、ゆよーん」という擬音語しか発しません。
ご存知の方は分かるかと思いますが、中原中也サンの詩『サーカス』の一節ですね。
話の展開を見ていれば分かりますが、ドードーさんは戦死したと思われていた堂山中尉。
手を失っていますが、擬音語以外もちゃんと喋れます( ̄∀ ̄)
かつての部下だった矢代大佐にビシッと説教するところはカッコ良かったです。
久保サンがこういうイロモノっぽい役をするのも驚きですが、コミカルなドードーさんとの演じ分けもお見事です。


カタカタさん、飯炊きオババ役の植本潤サンは、カタカタさんはかつては綱渡りの名手、今は骨がカタカタで綱渡りができなくなってしまっている曲馬団の団員。
飯炊きオババは気風の良いオバチャン役。まさかオバチャンとの二役とは(笑)。
カタカタさんは、最後の最後で見せ場があります。命綱はついてましたけどね( ̄∀ ̄)


タズマさん役の木下政治サンは、手品師。眼帯をつけたちょっと胡散臭い見た目の方。ジャケットもかわいい。
手品の腕も鮮やかで◎でした。
で、見た目通り(謎)実は……という設定( ̄∀ ̄)


ママさん役の林希サンは、気風の良い皆のお母サン。男前でカッコイイ。
曲芸シーンでは襖乗り(と言っていいのか何なのか)を披露。
タズマさん同様、彼女も実は……でした。


チカラさん役の坂元健児サンは、勿論今回のお目当て。サカケンの身体能力が生かされる役柄でした。
重ねた椅子の上での倒立、中華風?の武器を振り回したりと、『オーシャンズ11』の経験が生かされているような気が(笑)。
玉ちゃんを肩に立たせたりというコンビ芸も披露。
ちょっとプルプルしていたのでドキドキしましたが、ちゃんと成功しとりましたよ( ̄∀ ̄)
2階のセットから降りる時も、鉄棒を掴んでくるっと降りて来て、さりげなく筋力披露(笑)。
キャラも、気は優しくて力持ちというサカケン得意の役柄。
ボーズとの絡みでは、ほのぼのクスッとさせてくれます。
タズマさん、ママさんと同様、彼もまた……。まぁ、実は身を隠している馬賊って設定なんですけどね(言った)。
馬賊の衣装似合うな~。TSミュージカルみたいでした(笑)。


矢代大佐役の小須田康人サンは、内海の上司役。
冒頭で堂山と会話している彼はまだバカっぽい若者でしたが、現在は大佐になり、融通の利かない軍人になっておりました。
彼にはベイビーさんが虎に見えており、その肉を食べれば力を得られると信じ、内海に命令を下します。
人魚の肉食べれば不老不死なるとか、そういうのと同じような思想ですな。
しかし、実はドードーが堂山だと分かると、昔に戻り彼に説教されます。
シリアスな展開の真っ只中でしたが、再会した2人のやりとりはちょっとクスッとできました。
矢代大佐は、劇中では憎たらしい存在でしたが、根は変わってないのだなと分かるシーンでした。


ピエロ役の松尾貴史サン、見せ場は冒頭の語りシーンでした。
泥酔状態で管を巻いている老ピエロ。これが本当にお見事でした。
酔いの演技も上手いし、語りの内容も日によって違ったみたいですね。
私の観た日は当時マックで始まったばかりのサービス“おてごろマック”について「おてごろで当然なのに今更そこを売りにしてどうするんだ」(台詞不確か)みたいな事をを言っていて、思わず笑ってしまいました。
いやはや、その通り。
このピエロは、原作者のらもサンと知り合いという設定なようで、「この話を聞いてくれたのは、らも以外だと兄ちゃんだけ」というような事も言っていました。
らもサンが彼から聞いて書いたって設定なんすかね、金田一耕助方式ですな。
彼の語りが終わると、本編に話が移ります。本編は彼が若い頃の回想なんですかね。
松尾サン、『相棒』でも一歩引いたような役柄を演じて良い味を出していましたが、今回の役も冒頭からしっかり客席の心を掴むハマリ役でした。


レポはこんなところで!

最後まで観て、確かに今の時代に演じられる意義のある作品だったなと思いました。
若い役者陣を、脇の中堅~ベテランキャストがしっかり支えているのも良かったですね。
是非、時代を越えて再演を繰り返して欲しい作品です。

では、遥か昔のレポにお付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

倉持版、あべこべの星~『ブロッケンの妖怪』

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一年前のレポを垂れ流し中です( ̄∀ ̄)
倉持サン目当てで行って参りました。

“『ブロッケンの妖怪』~2015年11月12日(木)公演キャスト【ソワレ】”

打越 秋次郎 /竹中 直人   弓田 桃  /安藤 聖
黒柳 藤夫  /生瀬 勝久   泊 精三  /田口 浩正
日ノ原 小真代/佐々木 希   日ノ原 虹子/高橋 惠子
稲井 貴一  /大貫 勇輔

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浮気性でだらしない絵本作家の打越と、その担当編集の黒柳、そして打越の愛人のは、とある離れ小島にある洋館を訪れる。
霧の濃い日にその島で起こるブロッケン現象の取材目的の為だ。
洋館には、日ノ原家の女主人虹子と、その娘小真代、執事の稲井が暮らしており、生活必需品を送り届ける船頭のも出入りしていた。
どこか、妙な様子の日ノ原家を気にしつつも、ブロッケン現象を待つ打越達だったが、実はこの家にはとある秘密があり……。
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やって来たのはシアタークリエ
席は14列4番、下手側。

で、今回の舞台は

面白かった!

ヴィラ・グランデよりもコメディ色が強めで楽しかったです。

では、レポへ~。


★全体の感想★

セットは、日ノ原家の屋敷のリビング?が常駐。
後方には大きなガラス窓があり、外はスクリーンになっていて外の景色=湖が映し出されています。
スクリーンと窓の間には通路があって、そこをキャスト陣が行き来します。
上手側には上へと登る階段。下手側は手前に扉、更に奥側に出口があり、どれも出捌け口で使われていたかと。
目立つ大道具類はセンターにあるソファと机ぐらいですかね。
もう一方の日ノ原家のシーンになるとセットの左右が逆になります。

物語は、絵本作家の主人公とその恋人、そして編集者がブロッケン現象の取材の為にとある小島の屋敷に来るところから始まります。
タイトルは、ブロッケン現象の別名から来てるんですね。
恥ずかしながら、どんな現象かは全く知らず今回初めて知りました。勉強になりました(駄目)。
私が説明するまでもなく、ネットで画像を見れば分かると思いますが、山なんかでよく見かける(私自身は山で見かけた事はないけど)霧の中に虹の光輪が出る現象です。
今回の物語の中では、霧の中に日ノ原家の屋敷が映り、それに光輪がかかるシーンが出てきます。
そして、4年に一度、霧の中に映る屋敷が近づいてきてもう一つの日ノ原家が現れる……というちょっとファンタジーな展開になります。

前情報ではホラーっぽい要素を打ち出していて、更にポスターもちょっとそんな感じでしたが、実際はコメディ要素が大分強め。
もう一つの日ノ原家が出てくるところも、ホラーというかファンタジー。
ドラえもんの『あべこべの星』を思い起こさせるような設定で、もう一方の日ノ原家(日ノ原家B)は保守的で堅実なお金持ちな日ノ原家(日ノ原家A)よりも大分自由で身勝手な人達の集まり。
で、そのAとBの間には秘密があり……というのが物語の肝になります。

Bの世界には、日ノ原家だけでなく打越や黒柳も存在していて、やっぱり真逆のキャラ。
勿論AとBはご本人達が二役やる事になるのですが、映像や見切れを駆使して入れ替わっていて面白いです。
仕掛けが分かっているとはいえ唸らされますな。
ここは物語の見所の一つですね。

倉持サンは毎回役名にこだわりを感じますが、今回もそれぞれ色が入った名前になっていて、ブロッケン現象に不可欠な虹の7色を思わせます。

そして、今回の箱と主演陣と私の愛する(笑)脚本家の倉持裕サンと言えば、4年前の『ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~』ですよね。
あちらも面白かったですが、今回は更にコメディ要素が強めなので、会場からもかなり笑いが起こっていました。
入れ替わりの面白さでも笑いが起こっていましたが、キャスト陣の掛け合いや台詞の面白さでの笑いが主ですね。
やっぱり、倉持サンの台詞選びが好きだなぁと改めて( ̄∀ ̄)

キャスト陣は合っている役を与えられていたり、また倉持作品を分かっているキャストが選ばれていて安心して観ていられました。
掛け合いも面白い。
一部、かなり不満なキャストもおりましたが(すみません)、他のところでカバーはできていたので概ね良かったかと。

考えてみれば、4年に一度日ノ原家が現れるって設定は「オリンピック?」とか思っていたんですが、ヴィラ・グランデが4年前だったので、竹中・生瀬・倉持のこのプロジェクトの頻度ともかけているのかもしれませんね。
でも、4年に一度と言わず、もう少し高頻度で観たいですな( ̄∀ ̄)
3回目に期待。

では、お次はキャストさん感想へ↓

打越秋次郎●竹中直人サン
怠け者な絵本作家(笑)。
奥様がいるにも関わらず、桃という恋人を作ってしまったりと色々とだらしない感じの人でした。
おまけに小真代とも良い感じに……。

日ノ原家に来る事に全く乗り気でなく、ずっと帰りたがっていましたが、日ノ原家Bの登場には大興奮で先んじてB側に突入しておりました。
そこは一応絵本作家の創作意欲を刺激するところだったんですかね(多分違)。

そういえば、Bの屋敷が接近してくる時、皆が屋敷の接近に驚愕している中、船頭の船が屋敷に挟まれて泣いているのを見て

「船頭が泣いてる!」

と言ったのがめちゃくちゃウケました(説明下手ですんません)。
いや、こういうハズしの台詞ってよくある手法だと思うのですけど、タイミングが予想外すぎて思わず笑ってしまいました。
竹中サンの間がまた面白いのですよね。

そして、Bの打越。気が弱いのは同じなんですが、非常に真面目でしっかりと仕事をこなしていました。
Aの黒柳には「誰だお前!」と思いっきりツッコまれるぐらいに性格が違います(笑)。
ギャップが◎。
どちらも竹中サンの得意な方に役をもっていっているので演じ分けているというよりかは、どちらもよく見る竹中サンだなという感じです(褒め言葉)。

ヴィラ・グランデよりかはおとなしめかもしれませんが、生瀬サンとの掛け合いは前回以上に楽しめました。
掛け合いのテンポも心地よいので、相性が良いのだなと改めて。

黒柳藤夫●生瀬勝久サン
いやー、今更言うでもないですがお上手です。
ツッコミの切れ味が(そこ?)。

黒柳Aは真面目で、ふらふらしている打越に対して毎回厳しくも的確な指摘をしております。
でも、ウジウジ仕事をしない上に女にもだらしない打越に苦労をかけられっぱなし。
しかも、彼が大事に身に着けている時計は、以前打越の奥様から貰ったもの。
実は、結婚前から打越の奥様の事が好きだったんですよね。
でも、打越は愛人を作ったりして、全然奥様を大事にしない。
余計にイライラするのも分かりますな。

黒柳Bはちょっと出るのを引っ張ります。
打越Bの話でどんな人物なのか前情報が入るので、何となくどんな人か想像がつくのですが、出てきた瞬間はインパクトがデカすぎて会場爆笑でした。
Aの地味な服装とは違った全身黒づくめでサングラス、チェーンをじゃらつかせたチョイ悪(チョイ?)オヤジな出で立ち。
生瀬サン、無駄にスタイルが良い!(無駄言うな)

格好にあまりもギャップがあるので、一番早替えが大変そうでしたが、上手くやっとりました。すごいわ。

Bの彼は、Aの打越のハード版といった感じ。
ふらふらしていて全然奥様を大事にしません。
因みに、黒柳Bの奥様は、Aの世界での打越の奥様と同じ方です(確か)。

最終的に、黒柳AとBが入れ替わるラストになるのですが、それが判明する下りで件の時計が伏線になっているのが面白いです。
確かに黒柳AとBを入換えた方が打越とは性質的に合いそうな気もしますな。
でも、奥様に関してはAとBで性格が違うのだろうから、お互い愛し合えるのかちょっと気になるところですね。

日ノ原小真代●佐々木希ちゃん
読み方は、“さまよ”です。
『おぼっちゃまくん』思い出しますね( ̄∀ ̄)オジョウサマヨ←分からない方すみません。

個人的には、見た目に関してはとても好きです。
初舞台のようで(初舞台の方を入れるのが竹中方針らしいので前回の優様枠?)、勿論舞台で観るのは初めてですが……う~~ん(早速すみません)。
テレビで見てても、お芝居が上手いと思った事は一度もありませんが(コラ)、やっぱり舞台でも同じでした。
というか、舞台の方がより粗が分かるというか……。
佇まいがそもそも不慣れですよね。
決まった動きをしているだけに見えるのがちょっと痛い。
台詞回しも発声も他の人とは比べられるものではないので、キャストの中では唯一残念な存在でした。
役が美貌のお嬢様という設定なので、見た目やスタイルで補える部分は大いにあるのですけど、彼女を補っていたのはそれ以上に周りの人の上手さなので、初舞台とはいえ、芝居が初めてじゃない割には物足りなかったかなと(すみません・汗)。

小真代は小悪魔的な女性で、打越にも満更ではない態度を見せます。
母親や執事に対しても悪意のある様子。
最初は探り探り観ていましたが、日ノ原家Bの存在が明らかになると、彼女はBの方の小真代だったと分かります。
4年前にAと入れ替わっていたワケですね。
Bの方は、虹子Aに対して「お父様を殺したのは貴方」と言っていましたがその真相は後々分かります。

小真代Aは絵に描いたようなお嬢様。
自分は「汚れてしまった」みたいな発言をしているので、どんな悲惨な目に……とハラハラしていましたが、たくさんの男の人にお酒を注いだだけというのが分かり、ホッとするやら何やらでした。
それを聞いた時の稲井の反応もウケました。

そして、当の稲井とは良い仲だったらしく、非常に美男美女のカップルでした。

厳しい感想になってしまって好きな方は申し訳ございません(汗)。
いや、彼女が選ばれたのって竹中サンの趣味でしかないだろ!という感じだったのと(オイ)、案の定な結果だったので思わず色々言ってしまいましたく(´□`;)スイマセン

稲井貴一●大貫勇輔くん
大貫くんをクリエで観るのは全く不思議じゃないですが、ストレートで倉持脚本ともなると、非常に不思議です( ̄∀ ̄)
折角の身体能力生かせないなぁと思っていたら、何気にちょっとしたダンス(嵐に巻き込まれてくねくねしてただけですが)、立ち回り?みたいなのも観られました。

やっぱり、ダンサーさんのイメージが強いので、がっつりした芝居ってどうなのかな?と思っていましたが、これが非常にお上手。
いや、演技自体は正にクリエで観てるんですけど、ストレートのイメージはあまりなかったもので。

稲井Aは典型的な執事。
小真代に対してやたらとツンケンした態度だなと思っていましたが、後々に彼女がBだったからというのが分かってきます。
彼は小真代Aと恋愛関係だったのですよね。
稲井Bは真逆の乱暴な性格。小真代への愛から暴力的になっているみたいですが、ちょっと怖い。こちらも小真代Bとは恋愛関係にあったみたいです。

稲井Aは暴力的なBを観て、自分の中にもこんな暴力的な部分があるのではと悩んでいましたが、ちょっとコミカルな感じになっていて笑えました( ̄∀ ̄)

大貫くんは演じ分けも上手く、ダンスだけでなく芝居心もあるのねと今更ながらに感心でした。
台詞のある舞台でももっと観てみたい。

弓田桃●安藤聖サン
倉持サンの舞台では、『フランケンシュタイン』『審判員は来なかった』で拝見しとります。

非常にサバサバした気持ちの良い女性なのですが、打越の愛人だったりします。
金目当てでもなんでもなく、一途な様子で、何故打越なんかと……と不思議な思いでいっぱいでした(笑)。
彼女はBの世界には存在しておりません。
Bの打越は真面目なので、愛人など作りませんからね。
その疎外感から、Bの世界の住人になりすまそうとしたり、涙ぐましい行為が可愛らしくて笑えました。
最後は、船頭サンとフラグが立った(?)感じだったのでゲス不倫もひと段落つきそうで安心です(どんな立場?)←色んな不倫騒動を見て、敏感になっている。

泊精三●田口浩正サン
ヴィラ・グランデに続いての出演ですね。
日ノ原家への忠誠心に熱い船頭サン。
怒りっぽくて、色々こじらせてる感じに見えるのですが、どこか憎めないのは田口サンのお人柄かなと( ̄∀ ̄)
前述の通り、舟を潰された時の流れがめちゃくちゃウケました。
竹中サンの台詞でより笑えましたが、彼の泣いている姿だけでも十分笑えました。

桃に優しくされて、ちょっと恋愛フラグが立ってましたよね。
どうなったのか気になりどころです。

そういえば、船頭Bはおりませんでしたな。


日ノ原虹子●高橋惠子サン
サスペンスにありがちの謎めいたマダムです(笑)。
でも、天然っぽさもありキュート。
小真代Aのお母様だなという感じですね。
大物女優ですが、物凄く主張するワケでもなく、しっかり舞台を引き締めていたのが◎。

虹子と娘の小真代は険悪な状態。
小真代は「お父様を殺したのは貴方」みたいな意味深発言をしておりました。
その真相は、日ノ原家Aの旦那様はもう亡くなっていて、Bの方の旦那様を連れて行こうとする最中に湖に溺れて彼も亡くなってしまったから。
実は、虹子だけのせいではないのですが、彼女はずっと自責の念に駆られておりました。

虹子Bは舞台上には出てきませんが、話だけは出てきて、ブロッケン現象で洋館を観光地にしているので、その営業に行っているというオチでウケました(笑)。


軽めですが、こんなところで。

面白い企画だと思うので、是非もっと短いスパンで観たいです。
今だとオリンピック並の頻度ですからね……。

では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

去年、『OSKレビュー in Kyoto』と新喜劇を観たお話

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11月と言っても、去年の11月の話ですが……。

久々に京都に降り立ちました。
本当にもう中学校の頃の修学旅行以来かもしれません。
お目当ては勿論、牧名ことりサンの退団公演となった『レビューin Kyoto』を観る為( ̄∀ ̄)
そして、移動できる範囲なのでついでに兵庫で雪組の『銀二貫』を観ました。どちらも初日でした。

まぁ、去年の話なのですが……(大事なので2回言います)。

『銀二貫』は後にレポに書くとして、OSKレビューの方は、去年の『春のおどり』とさほど大差ない内容だったので、京都の観光の記録と共にかる~~くまとめてレポにしたいと思います。
今更お前……というのは、このブログでしてはいけないツッコミの1つです(他は何なのか)

まず、早朝の6時30分頃にバスで京都に到着。

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まさかの南座の目の前でした

近場に着くなとは思っていたけど、まさか目の前とは(笑)。
この時間に着いても何もする事はないので「丁度!」とは言えませんが……。
初日開幕前ですし、まだ何もない状態ですね。

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とりあえず、さっぱりしたかったので京都駅の目の前にある、京都タワーの大浴場へ。
同じく夜行バスから降りた人達でめちゃくちゃ混雑しとりました。

何しろ京都が久々だったので、ザ・観光地の

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伏見稲荷へ。

結構早い時間だったのですが、修学旅行生と外国の方でごった返しておりました。
雨が降ってたので、余計にしんどかったく(´□`;)

しかし、わざわざ宣伝ののぼりまで並んでいるとは、随分と観光地ナイズされとりますね。
何か商業感満載でありがたみがないような……(すいません・汗)。

とりあえず、有名な千本鳥居へ。

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ここもごった返していたので、結局すぐ出てしまいましたく(´□`;)
外国人観光客は想定してましたが、修学旅行生は予想外だった……いや、普通にシーズンですよね、そういえば。
普段旅行もあまり行かないもので、こういうところが浅はかですな。

OSKの初日は夕方からの公演で、それまでに時間があるので、実はもう一つ楽しみを用意しておりやした( ̄∀ ̄)

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祇園花月で初めての生・よしもと新喜劇!
結構年季の入った劇場なんですね。
因みに席は、い列の3番。2列目の上手です。
志木市のパルシティホール以来の日本語表記(笑)。

ちょこちょこブログで話を出す事もありますが、私は隠れ新喜劇ファンだったりします。
いや、隠れる必要はないのですけど、東京で新喜劇の話をしてもまず誰にも分からないので、ステルスするしかないってだけですが……(哀切)。
そもそも大阪では土曜の昼間放送ですが、東京ではマイナーチャンネルのTOKYO MXで深夜23:30の放送ですからね(ノД`)・゜・。
知名度がなくて当然です。
東京でもゴールデンで放映してた時期があるんですけど、東京の人の肌には合わなかったようで、すぐに終わってしまいました。
私も、当時は興味を示していない人間の1人でしたが、年をとったのかああいう同じ事の繰り返しが無性に面白く感じられて、

水戸黄門に喜ぶ老人状態。

やはり人間、途中どんなに目新しいものを求めても、最終的には壮大なマンネリズムに回帰するのだと思います。
今ほど『サザエさん』を愛しいと感じられる時期はありません。見てませんけど(オイ)。

……何か、変な話になりましたが(本当だよ)。
京都近辺在住でもなければ、やっぱり最初は、なんばグランド花月(NGK)に行くのが正しい道筋でしょうが、

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どうしても、初新喜劇は辻本組で迎えたかったのです。''

真剣に読んでいる方もいないとは思いますが、一応新喜劇を知らない東京近郊の方向けに話しますと、新喜劇は座長が5人います
これは、私も見始めてから知ったので、案外知らないという方は多いのではないでしょうか。
東京では、よく小藪千豊サン最年少座長だという話がバラエティで出たりしますが、代替わりをしているワケではなく、常に5人の座長がいて、約1週間毎に代わる代わる公演しています。
最近では、東京のサンシャイン劇場にもやや少ない人数で来てくれる事がありますね( ̄∀ ̄)
宝塚の地方公演みたいですな。

因みに座長サンは、内場勝則・辻本茂雄・小藪千豊・川畑泰史・すっちーの5名。
東京だと、ダントツで小藪サンが有名ですね。
最近はすっちーも乳首ドリルとかで東京の番組に出ている事もありますが(^^ゞ

その中でも、私が好きなのは辻本茂雄サン
以前、彼目当てで『つじたく』を観劇した事もありました( ̄∀ ̄)

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初観劇だったのでよく知らなかったのですが、漫才との2部構成なんですね( ゚Д゚)ホォ
テレビでは漫才パートはやりませんからね。
ブレブレで申し訳ありませんが、順番はこんな感じ。

この中ではダイアンが注目どころでした。
大阪では人気者ですが東京ではあまり知名度がありませんよねく(´□`;)
M-1ファイナリストだったんだけどなぁ……。
でも、最近は東京でもちょこちょこ見かけるようになりましたね。
喋り倒す津田サンと、低温ツッコミの西澤サンが面白い。

キム兄とか何するの……?と思っていたのですが、漫談でした。
すべらない話を生で聞いた感じですね( ̄∀ ̄)

で、お楽しみの新喜劇。
座長の辻本サンのお馴染みキャラ・茂造じいさんがめちゃくちゃしまくるお話です( ̄∀ ̄)
ここ2年ぐらい新喜劇に参加している、水玉れっぷう隊のアキさんが、最近の辻本サンお相手。今回は女性役です。

茂造が悪い事をする⇒アキ怒る⇒茂造「すいません!」⇒アキ「いいよぉ~」

というのが定番の流れ。
これが出た瞬間、手を叩いて喜んでしまいました(´∀`人)ワーイ!
アキさんは面白いだけでなく身体能力が素晴らしく、毎回ダンスを披露してくれます。
今回も、茂造が梅干しの種を飛ばす流れで素晴らしいダンス&ナイスキャッチを見せてくれました。
後にすっちーとの乳首ドリルコンビでお馴染みの、吉田裕サンも種飛ばしをしますが、茂造よりもランクダウンした梅干しを渡されます。
そこをツッコむと、
「梅干しを毎回食べていたせいで血圧が上がりまくったから、塩分の少ない上等な梅干しを用意してもらってる」
と言っていました。確かに塩分の過剰摂取だよね……。

そして、個人的に新喜劇と言えば!の珠代姉サンこと、島田珠代サンが観られたのもめちゃくちゃ嬉しかった。
末成由美サン「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃー」からの「これ言わないと湯婆婆に間違えられますねん」の流れが生で聞けたのも感動でした。

あとは、これまたおなじみの伊賀健二サンの横顔新幹線イジリ。これもやっと生で観られました。

普段は編集されているであろうアドリブの流れが聴けるのもライブの醍醐味ですな。

最後は、お客様を舞台に上げて新喜劇のコケを伝授(謎)するという企画があり、最後まで楽しめました。
今度は是非、本拠地のNGKにも行ってみたいと思います。

そして、新喜劇が終わり、まだ時間があったので、近くの八坂神社へ立ち寄りました。

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ここは、美肌に効果ありの美容水があるとの事で立ち寄ってみました。

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美容水があるのは、この美御前社
右側にちょろっと見えてますよね( ̄∀ ̄)
雨が降って既に濡れているというのに、思いっきり顔にぶっかけてきました。
1年経った今でも、ご利益はまだないです(愚か)。
お守りも買ったのに……ちゃんと金を出したのに(いやらしい)。

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時間があったのでウロウロしていると、南座の準備が進んでおりました。

適当にご飯などを食べて、遂にお目当てのOSK観劇。

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夜の南座。
提灯の写真をちゃんと撮らなかったのが悔やまれます(駄目)。


内装はこんな感じ

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基本的に大阪の松竹座と同じような感じですね。

内容は、前述の通りに去年の『春のおどり』と同様の和モノ&洋のオギーショー。
一応、キャストを改めて記しておきます( ̄∀ ̄)

“『OSKレビュー in Kyoto』~2015年11月18日(水)公演キャスト【ソワレ】”

高世 麻央  牧名 ことり
桐生 麻耶  折原 有佐
真麻 里都

悠浦 あやと、楊 琳、虹架 路万、恋羽 みう、白藤 麗華、愛瀬 光、舞美 りら、遥花 ここ、香月 蓮、和紗 くるみ、城月 れい、華月 奏、翼 和希、麗羅 リコ、実花 もも、千咲 えみ、星南 ゆり、かなめ 樹里、由萌 ななほ、美月 あんじゅ、穂香 めぐみ、栞 さな、桃葉 ひらり、すばる 未来、りつき 杏都、登堂 結斗、天輝 レオ、結菜 ほのり、成瀬 未斗、藍莉 かのん、壱弥 ゆう、朔矢 しゅう

特別専科:朝香 櫻子、緋波 亜希

席は、1階左三 4番。
下手の座敷席です。花道目の前!(´∀`人)キャー
この席のお陰もあって、より一層楽しめました。

内容に大幅な変化はなかったですが、季節的に秋仕様になったところと、牧名サン退団仕様だったところと、へらへら踊りに少し変更があったぐらいですかね。
色んな人がもう書いているとは思うので、私は簡単に『春のおどり』との相違点の感想を……。
因みに、主に変更があったのは1幕の和レビューで、2幕洋レビューはほぼ変更なしです。

構成の変更はこんな感じ

『春のおどり』
オープニング⇒浪花道頓堀⇒THE 殺陣⇒川祭り⇒浪速道頓堀⇒南地大和屋へらへら踊り⇒蝶⇒エピローグ

『OSKレビュー in Kyoto』
オープニング⇒太鼓持ち一八A南地大和屋へらへら踊りA太鼓持ち一八B⇒THE 殺陣⇒川祭り⇒太鼓持ち一八C南地大和屋へらへら踊りB⇒蝶⇒エピローグ


名称が変わった箇所を緑色にしてみました。
一応、変更箇所も含めて順を追って

●『オープニング』
「よいやさぁ~」はなかったです。
あと、桜の飾りだったところは秋仕様の紅葉飾りに( ̄∀ ̄)
娘役達が手に持っていた桜も紅葉になっていたと思います。
エピローグでは『春のおどり』同様に桜に変わります。

●『太鼓持ち一八A~C』
『春のおどり』では、安井道頓役だった緋波サンが、太鼓持ちの一八というキャラに変更。
花道ではなく、客席から軽くお客さんイジりをしつつの登場。
名前は変わりましたが、同一人物っぽい設定な気がします。
道頓サンが2回の登場だったのに対し、一八が3回登場だったのは構成自体が変わったからと、一八がへらへら踊りに加わる下りがあるからです。

●『南地大和屋へらへら踊りA』
2回あるのでこちらはA。順番が『THE 殺陣』の前になりました。
振付はほぼ同じですが、花道に退場はせず、皆で舞台上でぐるぐる回って幕~という流れでした。
Bもあるので、退場はしないワケですな。
三転倒立は、れいちゃんがかなり苦戦していて、大阪の時同様にハラハラするシーンでした(汗)。

●『THE 殺陣』
個人的に結構お気に入りのシーン( ̄∀ ̄)
トップ3の殺陣の違いを観るのが楽しいです。
この日は、里都くんが刀を鞘に収めるのに苦戦しとりましたく(´□`;)
あれって、女性だと余計に難しいですよね……。

●『川祭り』
座敷席に座って一番興奮したのはこのシーンでした。
花道を退場する高世サンの所作のカッコ良さにやられまくりでした。
こちらに視線も投げてくれて(´∀`人)キャー!
襟の正し方とか、本当に女性である事を忘れる程の粋な二枚目ぶり。

●『太鼓持ち一八C』~『南地大和屋へらへら踊りB』
一八サンの説明の後、彼も加えてのへらへら踊りの続編?となります。
一八サンは上手端で非常に楽しそうに踊っていました。
皆、同じ振付で踊っている筈なのですが、不思議と娘役はコミカルながらにも色気が際立って、男役が踊るとコミカルさとオッサンっぽさが際立つのですよ。
いや、オッサンっぽいのは緋波サンの役作りがそうだからかもしれませんが、まるで印象が違うのが面白いなと思いました。
これで退団だった牧名サンは抜群の美しさと色っぽさでした。おまけに表情もベテランの風格漂うコミカルさ(どんな?)。

へらへら踊り自体は大阪の大和屋が発祥のようですが、現在お茶屋遊びというと京都がイメージですよね。
道頓堀の記念もあるけど、京都公演も見据えた演目の選出だったんかなとちょっと思いました。
だから、東京には来なかったのかな……ブツブツ←恨み言

●『エピローグ』
ここも変更がありました。最後に、高世サンと牧名サンのデュエダンが用意されていました(ノД`)・゜・。
曲は『京都慕情』京都仕様&退団仕様の追加ですね。

確か、松竹座の時はあった「道頓堀開削400周年おめでとうございます」のコールは京都ではなかったと思います。
あと、不確かですがテーマソングの流れの時にあやとくんのソロだと認識していたところが、楊くんと交互に歌っていた記憶があります。
いや、松竹座のDVDはあるので確認はできるんですが、そもそも京都の記憶が曖昧なので変更箇所だと断言できません(駄目)。
あやとくんの声の調子が悪くてそうなったのか、はたまた特に変更点ではないのか……真相は闇の中です(本当に駄目)


変更箇所はこんな感じですかね。あとは、トップ就任の挨拶がなかったのも大きな違いかな。
2幕は前述の通りにほぼ変化ナシでした。
オープニングの牧名サンの男前ぶりが最後の良い思い出です(涙)←そこ?

でも、旅疲れと雨疲れの私には、オギーショーは結構重たかったなというのが正直な感想でした(コラ)。
いや、勿論楽しかったのですけども。
まだまだOSK初心者レベルの私には、明るいショーの方が肌に合ってたのかもしれません( ̄∀ ̄)


そして、そんな旅疲れの私はいそいそと兵庫の宝塚ホテルへ向かいました。
この時点では、まだ『銀二貫』のチケットが獲れておらず諦めていたのですが、何の因果かチケットが手に入ったので、次はそちらのレポをアップしたいと思います。
もう今年中に去年のレポすら終わるか否かが怪しいところですが、もう私は何も恐れません(誰と闘っているのか)

では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

和物の雪組の涙の人情劇~『銀二貫-梅が枝の花かんざし-』 by宝塚歌劇団・雪組

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前回に引き続きまして、新喜劇とOSKの後に観て来た宝塚演目です。
遥か昔のレポだけどね!(駄目)

“『銀二貫―梅が枝の花かんざし―』~2015年11月19日(木)公演キャスト【マチネ】”

松吉(彦坂鶴之輔)/月城 かなと   梅吉        /久城 あす
真帆(おてつ)  /有沙 瞳     お里        /愛 すみれ
和助       /華形 ひかる   亀吉        /真條 まから
善次郎      /英真 なおき   喜六        /煌羽 レオ
嘉平       /奏乃 はると   定七        /真地 佑果
彦坂数馬、半兵衛 /香綾 しずる   お市、鶴之輔(少年)/彩 みちる
お広       /桃花 ひな

★その他の皆様★
杏野 このみ、和城 るな、妃桜 ほのり、彩月 つくし、沙羅 アンナ、叶 ゆうり、夢乃花 舞、諏訪 さき、月華 雪乃、野々花 ひまり、希良々 うみ、星加 梨杏、眞ノ宮 るい、ゆめ 真音、美華 もなみ、麻斗 海伶
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武士の息子である彦坂鶴之輔は、仇討ちで目の前で父を殺され、自分も命を奪われかけたところ、通りがかった寒天問屋・井川屋の主人、和助に命を救われる。
銀二貫で鶴之輔の命を買った和助は、彼の名前を松吉と改めさせ、商人として育てる事にした。
なかなか寒天の良さを理解できない松吉は、小料理屋"真帆家"の娘真帆と出逢い、その父・嘉平の寒天料理を食べた事で開眼する。商人としての道を歩み始めた松吉だったが、町に大火事が迫り……。
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席は10列18番。どセンターでした。
何気に良席でちょっと驚きました(汗)。

バウは元より、宝塚演目の初日って初めてだったんですが、こう独特の雰囲気で何だか緊張してしまいました。
特に今回は、人気のれいこの初主演だったので客席の熱さも一際。
お陰でチケットも大苦戦でしたけども……(汗)。

それはともかく、舞台自体は

すごく良かった!

2015年の宝塚の中では上位演目でした。

では、早速レポへ~

★全体の感想★

和物ですし、キャパも小さいので特に派手なセットはなかったです。
今回の物語の中心となる寒天問屋のセットなどが中心。あとは書き割りなんかで場所やシーンはカバーしていました。
一番印象的だったのは冒頭の雪降る中の辻斬りシーンと、その後のソロ。
演出の方が同じ事もあって、ちょっと『心中・恋の大和路』を思い出しました( ̄∀ ̄)

物語は、親が仇討ちに合い、天涯孤独となってしまった少年と、それを助けた寒天問屋の主人を中心に繰り広げられる涙あり、笑いあり、淡い恋ありの人情劇。
原作は、高田郁先生の同名小説。
NHKでドラマ化もされましたよね。ウチの祖父が一生懸命見ておりました(笑)。
勿論、どちらも未見ですよ!(駄目)
ドラマの方は音月サンも出てたんですけどね……。

演出は大ベテランの谷正純サン、振り付けには、OSKの和物の振り付けでもお馴染みの山本友五郎サンも入っていました。

原作ファンの方がどう思ったかは分かりませんが……というか、物語の中心になる筈の和菓子作りの下りがバッサリ切られているので、もしかしたらファンの中には納得できない方もいるのではないかなと思いました。
『銀二貫』のドラマをチラッとしか見ていない私ですら、「え、そこやらないの?」と軽くツッコんだぐらいですので(すみません)。
真帆が練り羊羹作ったとか、松吉が琥珀寒作ったとかの情報が誰かの会話では出てくるんですが、開発秘話(謎)は潔いカットぶり。
でも、そこをカットした事で、短い時間で話がまとまったのは事実なので、個人的にそこは成功だったと思っています。

その代わり、今回初主演であるれいこちゃんのお披露目感や、客席への感謝等が盛り込まれているので、ファンには嬉しい部分だったのではないかなと。
バウ公演って、基本的に宝塚好きしか来ていないと思うので、そこはちょっと嬉しい要素として楽しみました( ̄∀ ̄)

途中『曽根崎心中』の人形劇が入るのですが、人形を人間が演じているのが面白かったです。
演じている2人もお上手でした。
あとは、1幕の町民の群舞が若手の公演らしい賑やかさと楽しさで個人的にお気に入りのシーンでした。

キャスト陣は、若手の中でも達者な人達が集まっている印象で、歌もお芝居も安定感があって◎。
それを更に専科陣が締めていて、人情劇の面白さに一役買っていました。

歌に関しては、本公演の方がちょっとアレなので(オイ)感動レベルの耳福ぶりでした。
ちらっと歌う子達も皆上手いです。多重唱?のところも、とても聴き応えがありました。

そういえば、このタイトルの"銀二貫"って、何の値段なのかな?と思っていたのですが、和助が松吉の命を救う為に差し出したお金の事だったんですね。
後に、再び彼を助ける為に差し出すお金も銀二貫。このタイトルが最後まで効いてくるので、上手くつけてあるなぁと思いました。まぁ、原作は前述の通り未見なんですけどね(駄目)。

谷サンもパンフで言ってたように、原作をバッサリしてしまった部分に関しては賛否あると思いますが、下級生の初主演舞台としては愛情と安定感のある出来栄えで素晴らしかったです。
できれば、再演して欲しいな~なんて思っているのですけども(^^ゞ
メインの移動が決まった今となっては夢物語ですな(ノД`)・゜・。
全ツレベルの完成度だっただけに、非常に残念。

では、お次はキャストさん感想へ↓

松吉(彦坂鶴之輔)●月城かなとサン
既に、月組の移動が決まってしまったれいこちゃんの最初で最後の雪組主演作ですね(ノД`)・゜・。
いや、またえりサン(壮)みたいに戻ってくる可能性もなきにしもあらずですが……。

それはさておき、
いやー、正直初主演、初日とは思えないほどの堂々たるお芝居で驚きました。
この安定感はお見事。
初っ端の雪舞う中でのソロからがっつり聴かせてくれます。言わずもがな、歌もお上手だし、何より気迫が感じられたのが◎。

仇討ちで父親を亡くした鶴之輔は、寒天問屋・井川屋の主人に助けられ、奉公の後、松吉と名前を変えて商人として生きていく事になります。
子供時代は丁稚の衣装なんですが、れいこちゃんガタイも良いし、貫禄あるし、姿勢良いし、全然似合わないんですよね~( ̄∀ ̄)←オイ
武士の子供であるっていうのは分かりやすかったので良かったと思いますが、ええものを観ました(笑)。

前述の『曽根崎心中』の人形劇シーン。
徳兵衛人形を演じるのは何を隠そう(隠してない)れいこちゃんです。
こちらは、彼女の美しさが大いに楽しめるシーンで、大満足。
勿論、人形としての佇まいも上手いです。

松吉は小料理屋『真帆家』娘、真帆と出会い、真帆の計らいで、父・嘉平の寒天料理を食べます。
そこで寒天の素晴らしさを知り、またここでの嘉平の言葉が後々の彼の道を決める事になります。
この2人の優しさに触れた松吉の様子は泣きどころです(ノД`)・゜・。

しかし、2人の小料理屋は火事になり、嘉平は死に、真帆も行方知れずになってしまいます。
この辺りは1幕最後のシーンなんですが、この時のれいこちゃんの佇まいが

めちゃくちゃえりサンに似ていて驚きました。

いや、彼女がえりサンに似ているというのはちょいちょい耳にしていたのですが、あまりピンときてなかったんですよね。
でも、この日やっと分かりましたよ(今更)。

2幕では、火事で行方知れずになった真帆と再会する事ができますが、父の嘉平は死に、彼女は顔にひどい火傷を負った上に、名前を変えて生きていました。
松吉は、嘉平が求めていた腰の強い糸寒天を作る約束を守るべく、寒天づくりに励みます。
なかなかくっつく事のできない主人公2人にヤキモキしつつ観ておりました(ノД`)・゜・。

最終的に、2人は祝言を挙げる事ができますが、その時に、ここまで来られたのは皆さまのお陰ですみたいな事を言って客席に向かって一礼するシーンがありました。
多分、拍手も起こっていたような(不確かですみません・汗)。
ここは、本人の初主演とリンクする演出でうるっときてしまいました。
紋付き袴姿も良く似合っておりました。

れいこちゃんは青天も似合うし、ガタイが良いので着物の着こなしも◎。
お芝居も丁寧で、歌唱と共に見事な安定感でした。
月組でどれだけ和物が回って来るかは判りませんが、是非また着物と青天姿も観たい!


真帆(おてつ)●有沙瞳サン
くらっちもバウ初ヒロインですね。

冒頭の真帆はまだお子様なんですが、限りなく年齢不詳。
そういえばドラマ版では、芦田愛菜ちゃんがやっていましたが、一体何歳設定なのか……。
それぐらい、ちょっと幼すぎな印象でしたく(´□`;)スミマセン
お転婆で底抜けに明るいので、その勢いがクスクス笑いに繋がる事もあって、それはそれで愛嬌があって良かったかもなと思いました。

火事に遭ってからは、娘を亡くしたお広に拾われ(?)おてつという別の名前で生きていました。
しかし、火傷の痕が残ってしまい……。
宝塚なので、ドラマ版等に比べると全然控え目な痕なんですけどね。
女性……特に、これぐらいの時代で火傷の痕が大きくあるとなると、肩身が狭いワケで、色々と辛い思いもしてきたであろう筈が、あまり幼少期と演技が変わらないのが気になりました(汗)。
幼いままなんですよね。
松吉が自分も小さかった頃に、彼女の愛嬌の良さや優しさに惹かれたのはとてもよく判るのですが、成長してからは丁稚の時代から落ち着きのある(笑)松吉が、何故彼女が好きなのがよく判らなくなってしまったので、もうちょっと年齢相応の落ち着きや、声が作れると良かったかなと。
お芝居はできる方だと思うので、余計に惜しかったです。

歌唱はほとんどありませんでしたが、お上手だったと思います。
多重唱シーンもキレイでした。

彼女も星組への移動が決まってしまったので、雪組で単独のヒロインを観られるのはこれで最後になりそうですね。
『ドン・ジュアン』はダブルヒロインでしたし。
この役は色々と加減が上手くいっていなかったところもありますが(すみません)、歌もお芝居もできる方だと思うので、星組でも良い役が回ってくると良いなと思います(ノД`)・゜・。


和助●華形ひかるサン
今回、舞台を支えてくれたのはみつるサンと、じゅんこサン(英真)の専科のお2人。
特に和助は、松吉の命を救い、新しい人生を与えてくれた恩人なので、最後まで物語に関わってきます。

前述の通り、和助は仇討ちで命を落としかけた鶴之輔を銀二貫で救います。
そして、彼を自分が営む寒天問屋・井川屋の丁稚にし、松吉という新たな名前を与え商人として育てていきます。

非常に人情に厚いご主人で、松吉を我が子のように愛情を注いで育てます。
みつるサンの優しい台詞回しや、温かいお芝居が非常に素晴らしく、端々で泣かせてくれます。
松吉の為に2回も銀二貫を差し出すとは、何という器の大きさ(ノД`)・゜・。
しかも、物語を観る限りは生涯未婚だったんですよね?
ドラマ版のこの役は津川雅彦サンが演じていたので、松吉と会った時点でもう結婚はないだろうという感じでしたが、みつるサンはそれなりに若く見えたので(実際は初老ぐらいかもしれませんが)、店と松吉の為に結婚をしなかったのかと思うと

オビ=ワンじゃないか!!(ノД`)・゜・。

と余計な一言が脳裏を過ってしまいました。
松吉がアナキンみたいに恩を仇で返すク●野郎じゃなくて本当に良かったです( ̄∀ ̄)←何の話?

歌唱はそこまで上手くない印象だったのですが(すみません)、今回はソロも安心して聴けました。

ちょっと難があるとすれば、善次郎より年上設定だったというところですかね。
そこはじゅんこサンとの学年差もかなりあるので、ちょっと難しかったかなと思いました。
老け役自体は上手かったし、経年の演技も良かったのですけどね(^^ゞ

でも、善次郎とのやりとりは長年の付き合いと信頼が感じられて◎。
2人との掛け合いは笑えるし、泣けるし、この2人の存在が人情劇としての面白さを底上げし、舞台をしっかり締めてくれていたなと思います。

善次郎との「ええ、買い物したなぁ」(だっけ?)の会話で最後ひと泣きさせてもらいました。


善次郎●英真なおきサン
今回の物語に、基本的に悪い人は出て来ませんが、彼はちょっとだけいけずです(笑)。
というのも、件の銀二貫は火事で焼失した大坂の天満宮を再建する為のお金で、信心深い彼としては、そのお金の代わりにやって来た松吉が気に入らないのは当然だったんですね。

和助が松吉を引き取ると言った時、それを聞いている時の苦々しい顔がめちゃくちゃ面白くて台詞のないところでも大注目(笑)。
松吉に対して厳しい事を言っていてもどこか愛嬌があって憎めず、クスッとできます。
そして、最初こそ松吉に冷たい彼でしたが、素直じゃないながらに徐々に彼の事を認めていきます。

前述の通り、みつるサンとのコンビネーションが見所。
生涯未婚の和助でしたが(善次郎も?)、彼が所謂女房役のような感じで、口うるさいながらに和助の事をサポートしています。
2人の年齢差に関してはツッコミどころではありましたが、善次郎が和助を信頼して尊敬しているのがよく判ったので、立場の違いは判り易かったなと思いました。

最後の2人の会話。
「ええ、買い物したなぁ」という和助に対し、「ほんまに安うて、ええ買い物でおました」と返事をする善次郎。
これがラストシーンになりますが、年老いた2人が松吉たちの祝言を感慨深く見つめているのがわかり、しみじみと泣けるシーンになっておりました。
時の流れがちゃんと感じられるのも良いですね。


梅吉●久城あすサン&お里●愛すみれサン、亀吉●真條まからサン
井川屋の3人。皆上手で物語の良いアクセントになっておりました。

あすくん、寒天問屋の丁稚の1人。彼も松吉と同じで武士の息子なんですよね。
確かに品のある佇まい。
松吉の先輩に当たるワケですが、優秀な後輩をいじめるような事は一切なく、しっかりと彼を支えます。
特に2幕は彼を想って歌うソロが清々しく感動的。後半の梅吉の畳みかけでかなり泣かされました(ノД`)・゜・。
松吉を見つめる姿に包容力すら感じますな。
そして忘れてはいけないのが、『曽根崎心中』シーンでの太夫役。
見た目もイケメンなんですが、その美声がたっぷり楽しめました。
あすくんは、歌も非常にお上手で、ソロを与えてくれた谷サンに感謝です(どういう立場?)。
本公演だとショーで辛うじて聴けるぐらいですもんねく(´□`;)


ありちゃん、井川屋の女衆サン。演技も歌も抜群の安定感。
お里と、梅吉・亀吉のトリオが面白く、3人のコミカルなやり取りが物語の軽快さを上げていて非常に◎。
彼女も『曽根崎心中』の太夫の1人ですが、こちらも素晴らしい歌声が楽しめました。


まからくん、ケイレブで退団が決まってしまったまからくん(ノД`)・゜・。まだ若くて有望だったのに本当に残念。
今回の亀吉は本当に面白く、物語の笑いどころを作ってくれています。
良く動くし、愛嬌があってアホっぽい(笑)。
梅吉同様、松吉を苛めたりもしない良い子ですが、基本的に何も気にしていない感じですかね( ̄∀ ̄)
松吉の祝言の時に、まだ丁稚の格好をしていたので「?」だったのですが、そこは自分で「まだ丁稚をやってる」だか何だかちゃんと言及していて、客席の笑いを誘っていました。
声も通るし、歌もお上手でした。
本公演で良い役で観ないまま終わってしまうのは本当に惜しいなぁ。


☆その他の方々☆
お広役のひなちゃんは、真帆を自分の娘と信じ込むワケありのお広も良かったですが、『曽根崎心中』のお初人形が印象的でした。れいこちゃんと共に本当にお人形のような美しさ。

嘉平役の奏乃サンは、真帆の父。短い出番ですが、松吉の人生に強い影響を与える人物として印象に残ります。
専科の方と言われても全く疑わないぐらい、安定感と貫録のあるお芝居が◎。
歌も上手い。

彦坂数馬、半兵衛役のがおりん(香綾)、冒頭で殺されてしまう松吉の父親役は斬られ方から既に上手い(笑)。さすが。


最後は、れいこちゃんから挨拶がありました。
凛々しい姿から一転、普段はちょっともっさりな喋り方でカワイイです。
当時、劇中で作られる琥珀寒が売られていたので、その宣伝もしていましたが、ちゃんと「月組サン観劇の際にも是非」と、大劇場で公演中だった月組の宣伝も兼ねていたのが面白かったです。
その後、奏乃サンと目を合わせて定位置に戻って行きました(笑)。
今となっては、その月組に行っちゃうんだもんな寂しい(ノД`)・゜・。

宝塚とは言えども、限りなくストレート演目に近い人情劇に仕上がっていて良かったです。
和物の雪組とはよく言いますが、下級生に至るまで、きっちり和物を作り上げていて、その名に恥じない出来栄えだったと思います。

何度も言うように、主演2人は他組に移動が決定してしまったので、再演の願いは叶わなさそうなのが唯一心残りでした。
東上の声は決して少なくはなかったと思うのですけどね。
また何かの形でこの作品の再演が実現してくれたら良いですけどね。
まぁ、何の形かはちっとも分かりませんが(オイ)


去年のレポが今年中にすら終わらなさそうな勢いですが、昔の事を思い出すのも良いなと思いつつレポを綴る事にします。
もう、年も年ですからね(幾つ?)。

では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

最初で最後~『ガイズ&ドールズ-GUYS&DOLLS-』 by宝塚歌劇団・星組

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既に退団したお二方のトップお披露目公演のレポを今更出します。

“『ガイズ&ドールズ―GUYS&DOLLS―』~2015年11月22日(日)公演キャスト【マチネ】”

スカイ・マスターソン/北翔 海莉   ジョーイ・ビルトモア/十碧 れいあ
サラ・ブラウン   /妃海 風    カートライト将軍  /万里 柚美
ネイサン・デトロイト/紅 ゆずる   アーヴァイト・アバーナシー   /天寿 光希
アデレイド     /礼 真琴    マーサ       /白妙 なつ
ブラニガン警部   /美稀 千種   タバサ       /紫 りら
ナイスリー・ナイスリー・ジョンソン /美城 れん   アガサ       /毬乃 ゆい
ベニー・サウスストリート    /七海 ひろき  カルヴィン     /瀬稀 ゆりと
ラスティ・チャーリー/麻央 侑季   クロスビー     /紫藤 りゅう
ハリー・ザ・ホース /壱城 あずさ  ミミ        /綺咲 愛里
ビッグ・ジュール  /十輝 いりす  司会者       /如月 蓮

★その他の皆様★
音波 みのり、大輝 真琴、愛水 せれ奈、妃白 ゆあ、輝咲 玲央、紫月 音寧、夢妃 杏瑠、夏樹 れい、珠華 ゆふ、空乃 みゆ、漣 レイラ、毬愛 まゆ、飛河 蘭、ひろ香 祐、真衣 ひなの、瀬央 ゆりあ、音咲 いつき、五條 まりな、白鳥 ゆりや、拓斗 れい、朝水 りょう、華鳥 礼良、桃堂 純、凰羽 みらい、彩葉 玲央、綾 凰華、澪乃 桜季、真彩 希帆、天華 えま、美都 くらら、天希 ほまれ、夕渚 りょう、湊 璃飛、美丘 安里、小桜 ほのか、天路 そら、遥斗 勇帆、蒼舞 咲歩、七星 美妃、天乃 きよら、隼 玲央、桜里 まお、天彩 峰里、希沙 薫、二條 華、極美 慎、きらり 杏、蓮月 りらん、朱紫 令真、煌 えりせ、碧海 さりお、颯香 凜、夕陽 真輝、彩園 ひな、麻倉 しずく、天翔 さくら、草薙 稀月、星蘭 ひとみ
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1948年頃のNY。賭博師のネイサンは、恋人のアデレイドとの婚約を保留にしながらギャンブルに夢中になっている。NY市警の厳しい取り締まりの中、今夜もクラップゲームを開こうとするが、賭場を借りる金がない。
そこへ、ラスベガスで一儲けしたスカイが帰って来る。ネイサンは賭場代を稼ぐ為、彼に自分が指名した女を一晩で口説き落とせるかどうかの賭けを持ち掛ける。スカイはそれに乗るが、ネイサンが指名した相手は、お堅い事で有名な救世軍のサラだった……。
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やって来たのは東京宝塚劇場
席は、2階14列52番。上手側ですね。宝塚友の会貸し切りの前楽でした。

映画化もされている有名演目ですが、観るのは初めてです。
で、演目自体は

なかなか良かった!

組、及びトップさんに合っている演目か否かは微妙なところでしたが……。

では、早速レポへ~。

★全体の感想★

和だった雪組とは一転、ネオン輝くニューヨークのセットが印象的でした。
最初の『GUYS & DOLLS』のロゴも虹色でキレイです↓

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遠いですけど……。

一本モノなのでセットも安っぽくなくて良いですね( ̄∀ ̄)

賭博師達はスーツ祭りで非常に眼福でした。
スーツの種類もカッコイイものから、チェック、迷彩と柄と色が豊富で楽しい。
娘役陣は特にHOT BOXの踊り子達の衣装がセクシーで、普段着衣装もカラフルで可愛かったです。

演目はブロードウェイミュージカル。宝塚では今まで月組が2回公演してきていますね。
外部では、93年に日生でトシちゃん&杜けあきサンが、2010年にはシアタークリエで内博貴くん&笹本玲奈ちゃんで公演しています。
楽曲も昔ながらの耳なじみの良いモノが多いし、コメディなのでお披露目としては楽しくて華やかで良かったと思います。
ご都合主義なラストも正にミュージカルって感じです( ̄∀ ̄)

でも、色々と気になる部分もあって、これがトップの方及び、組に合っている演目だったかなという事に関しては大分疑問符付でした(すみません・汗)。
冒頭の群舞というか、キャストがずらずらたくさん出て来るシーンですが、ここがまず心を惹かれなかったのですよ。
物凄く雑多でまとまりがなくて、いつまでこのシーンが続くんだろう……と、出鼻をくじかれたというか(本当にすみません)。
本当は物語が始まるワクワクしたシーンになるのが理想だと思うのですけども……。
全体的に群舞や人海戦術の部分はパワー不足というか、パワーが分散しているような印象でした。

あとはコメディの部分。
この部分は正に往年のミュージカルコメディなノリなので、あまり現代的になりすぎたりがっつり笑いを取りにいったりすると内容とマッチしなくなっちゃうんですよね。
もうちょっと台詞回しの軽妙さや間合いでサラッと笑いをとりにいった方がスマートなんじゃないかなと。
力が入りすぎていて疲れるなと思うところがしばしばありました(汗)。
その辺りは、もしかしたら星組の体育会系な部分と相性が良くなかったのかもしれません。

シーンの繋がりが希薄に感じられたり、往年のミュージカルの面白さを生かせなかったり、全体的にあまりタイトでない公演だったのはちょいとばかし残念でした。
それでも、演目の良さもあるし、キャストは個々で観れば魅力的だったのでそこで上手く持っていけた気がします。

件のキャスト陣はそれぞれ良かったですが、合っているようなそうでないような……という部分もありました(すみません)。
台詞が聞き取りにくい方が結構多いのも気になりました。
あと、全体的に随分歌唱力がアップしましたね。
これは、トップが替わったのも大きいですが(オイ)、他の方々のスキルアップも大いに関係があると思います。

とはいえ、本公演の前楽は始めてだったので楽しんだのですけどね( ̄∀ ̄)

では、お次はキャストさん感想へ↓

スカイ・マスターソン●北翔海莉サン
トップ就任おめでとうございます!と言いたいところですが、もう既に退団してしまったんですね(ノД`)・゜・。

登場時から非常にカッコ良くて驚きました。いや、上手いとは思っていたけどあんまりカッコイイとは思った事がなく……(心からすみません)。
というか、カッコイイ役柄で観た事がなかったからだと思いますが( ̄∀ ̄)

彼女は非常にオールマイティーな方ですが、やりすぎが玉にキズで、クサくなりすぎたりする事が結構あるんですよね(コラ)。
今回はどうかな?と思っていましたが、むしろ抑え気味(?)ですんなり観られました。
身のこなしも素敵だし、何より歌声が素晴らしい!第一声から心を掴まれました。
以前、『JIN-仁-』に出た時に、同期3人(音月・未涼)の中では一番声質が細いような気がしていたんですが、そんな事は一切感じなかったので、またあれから歌が上手くなったのかもしれません
トップマイクのお陰もありますでしょうが(余計)。

役柄はプレイボーイの賭博師。プレイボーイといっても軽薄さがなく、カッコイイ男の代名詞的な雰囲気なのは、やっぱり宝塚の方がやるからなのかなと。
いざ、男性キャストがやろうとするとヒモっぽいチャラ男になりかねないので、そこは上手いですよね。
貞淑な女性を騙した悪い奴に終始しなかったのも、娘役への包容力の賜物だと思います。

先に公演を観ていた知り合いの方が「みっちゃんは、ニューヨークというか江戸っぽかった」と言っていたのですが、

ちょっと分かる自分がおります(すみません)。
やりすぎ感はなかったものの、普段からの台詞回しのクセも手伝って、ややてやんでぇ口調に聴こえてしまった(笑)。
この辺りが、演目が合っていないと感じてしまう理由なのかもしれませんく(´□`;)スイマセン

見所は幾つかありますが、個人的に気に入っているのは1幕最後。
サラにフラれて、床を蹴ってから舞台後方に立ち去るシーン。
ここは問答無用で痺れどころでした。いやー、背中で語りますね。
あと、2幕の下水道での群舞がカッコ良くて、ダンスもキレがあって◎でした。
笑わせどころは、サラの妄想シーンで、洗濯物を干しつつ赤ちゃんをあやしているところ。
エプロン姿が妙に似合っていました( ̄∀ ̄)

相手役の風ちゃんとの組み合わせは良かったです。
教団支部でのやりとりもテンポが良くて、ソフト帽をふわっとデスクの上に乗せるワザ(?)もさりげなくやってたけど目測ピッタリで凄い。
お気に入りは、ハヴァナのシーンで酔って羽目を外している彼女を見つめる目線の優しさ。
もはやオカンだろぐらいな包容力(物凄く褒め言葉)。
若くて真っ直ぐな彼女を支えている図が見えたので心温まりました。

べにこサンとの組み合わせは、個人的にはまだあまりしっくり来ない感じですかね。
向いている方向が違うというか……。
その辺りはご本人達の持ち味が違うので仕方ない気もします。

プレイボーイも素敵でしたが、ラストの救世軍に入って太鼓叩いている姿が一番似合っていたと思います。
そもそも、賭博師っぽくないですからね。めちゃくちゃ堅実に生きていきそう←ただの本人のイメージ

とはいえ、彼女の上手さは疑いようがないので、やっぱり凄い人だなぁと思いました(読書感想文みたいな締めで申し訳ないですが)。

サラ・ブラウン●妃海風サン
こちらもトップ就任おめでとうと言いたいところが、既に退団してしまいましたね(ノД`)・゜・。

名前がサラで赤い服……というと、同時期にやっていた某演目を思い出したくなるところですが( ̄∀ ̄)モラルもルールも♪
そもそも無知なもので、“救世軍”って何ぞや状態(駄目)。
どうやら各地に支部があるようだし、

ライオンズクラブみたいなやつですか?

と思っていたのですが(何か違)、キリスト教のプロテスタントの団体なんですねぇ。
キリスト教なのは見れば分かりますけども。

お硬く真面目で、信心深い女性ですが、割と簡単にスカイと恋に落ちます。
いや、硬い女性だからこそ免疫がなくてあぁいう男性に惹かれてしまうのかもしれませんが( ̄∀ ̄)
出会った時の教団支部でのやりとりも真逆のキャラである2人の個性が出ていて良かった。
でも、歌唱はハーモニーも決まっていて◎

ハヴァナで羽目を外すところは前述の通りみっちゃんさんの包容力を煽るような(笑)可愛らしさで良かったです。
その後の、正気のシーンとの落差もなかなかでした。

風ちゃんは達者という感じの娘役ではないと思いますが、若々しくて真っ直ぐなお芝居で好感が持てました。
達者なみっちゃんさんに付いていこうとしているのも分かったので、トップコンビとしても関係が見えますね。
ただ、あまりしなやかな部分がないので、そこはちょっと弱みかもしれません(すみません)。

歌唱は安心して聴けました。歌に安定感のあるトップコンビでしたしね。
2幕後半のアデレイドとのデュエットも可愛いですね( ̄∀ ̄)

考えてみれば、当時、彼女を含めた娘役トップのうち3人が95期でしたよね。
他の2人(実咲・愛希)はとても優秀な娘役サンですし、風ちゃんもしっかりした良い娘役サンだなと思った終演後でした。

ネイサン・デトロイト●紅ゆずるサン
基本的に衣装はスーツですが、衣装持ちで派手な色&柄のスーツを何枚も着こなしておりました( ̄∀ ̄)
『太陽王』の時も派手な衣装を着こなしていましたが、こういう衣装を違和感なく着られてしまうのはべにこサンのキャラですかね。

彼は、イカサマギャンブラー達をを取り仕切るクラップシューター、スカイのお仲間です。
憎めないコミカルなクズっぷり(笑)。
いや、正直彼にギャンブラー達が取り仕切れるのかと心配になるような頼りなさもありますが、世渡りはそれなりに上手そうなので分かるような?
そうは言いつつも、色々とトラブルに巻き込まれておりましたが。

一時期よりも歌が聴けるようになったので、歌唱に関してはそこまでストレスはありませんでした。

ただ、ちょっとやりすぎだなと思う部分が結構あって、無駄打ちが多いんですよ。
いや、こういうのってさじ加減で、他の人が5回仕掛けたうち4回ぐらいの笑いを確実にとっているとしたら、べにこサンは30回仕掛けたうち4~5回ぐらいの笑いをとっているという印象なんですよね(すみません・汗)。
「これ面白いよ!」って過剰に説明されているようで、ここが物凄く惜しく感じられました。
そんなに説明しなくても、ミュージカルを観るお客サンは脳内補完が得意な筈なので(笑)、もうちょっと客席に委ねてもいいんじゃないかなと。
シリアスな芝居をしている時は、ちゃんとこちらに想像する余地を与えてくれているのに、コメディとなると張り切ってしまうのですかね(^^ゞ

個人的に笑ったシーンは、指を差すラスティーの指に、自分の指を合わせて「ビルルルルンッ」と言ったところでした。
流れの中でサラッとやってたのが面白かったし、ちょっと意味が分からなくて良かったです(笑)。

アデレイドとのカップルは可愛らしくて◎。
カップル役は初めてではないですし、ショーでも女役と男役で組んだりしてますもんね( ̄∀ ̄)
彼女の結婚妄想シーンでは、花に水をやる超家庭的なパパになっていてウケました。
絶対ないだろ!(笑)

前楽は、友の会の貸切だったので2人のアドリブが聴けました。
アデレイドがウエディングベールの入っている箱をネイサンに見せて
ア:「何が入っていると思う?」
ネ:「宝塚友の会で当たった最前列のペアチケットじゃないか?」
ア:「何組のなの?」
ネ:「星組!(キラーン)←幻聴」
みたいな流れでした。
これは日によって違ったのですかね。

みっちゃんサンとの組み合わせは、まだちょっとかなぁと思いましたが、チームワークが生まれたか否かに関しては、もう確認しようがありませんな……。

役自体が彼女に合っていたというよりかは、自分の得意な方に引き寄せたというのが正しいですかね。
それは、多分いつもの事だと思いますが、ちゃんと憎めないキャラになっていたので良かったです。
もうちょい、コメディ部分に緩急がつけばよりよかったなと思います(すみません)。


アデレイド●礼真琴サン
女性役でした。
ちえサマの退団公演も観ていますが、そこまで目立つ役ではなかったので、印象としては風共に続いてまた女性役だなぁという感じです( ̄∀ ̄)

クラブのスターダンサーさんで、出てきた瞬間からテンションの上がる可愛らしさ!
本来は男役なのに、他の娘役を圧倒するぐらいキュートなのは素晴らしい。
歌もダンスも芝居も三拍子だなぁと改めて実力を再確認致しました。

昔ながらのミュージカルなので、ナンバーもやや古い曲調なんですが、ことちゃんの歌い方はとても現代風で聴きやすかったです。
ちゃんと上手いんですけど、ミュージカルの堅苦しさのないポップな歌声で◎。

ネイサンの恋人で、14年も結婚を待たされているという設定なのですが、え、じゃあ何歳?とちょっとばかし気になりました。
何となく、あまり若い娘ではないような雰囲気は漂わせていましたが……30代前半とか?
20代後半だと中学生ぐらいの時にネイサンと既に結婚を考えていたって事になっちゃいますもんね、このロリコンギャンブラーが(唐突な罵倒)。
東宝では高橋由美子サンがやってたし、何ならサラよりかは年上?
そう思うと、ちょっと美魔女すぎな気も(笑)。
考えてみれば、サラ相手に包容力を見せていたような……。

前述の通り、ネイサンとのカップルは可愛らしかったです。
彼の事が大好きなのが伝わってくるのも◎。
普通に考えて、あんな胡散臭いネイサンのどこがいいのか分かりませんが(褒め言葉)、ちょっとおバカちゃんな彼女が選ぶ男性としては納得かも。

ちょっと気になったのは、クセのある台詞回しと常にしていたくしゃみのワザとらしさですかね。
ここは、むしろ可愛くて魅力的な部分だったと解釈している人が多いと思いますが、私はちょっと苦手でした(すみません・汗)。

でも、全体的には彼女の魅力が全面に出た役だったのでとても良かったです。
こんなカワイイおバカちゃんが、来年にはショーヴランになってるんだなぁ思うと宝塚って不思議ですな。

ナイスリー・ナイスリー・ジョンソン●美城れんサン&ベニー・サウスストリート●七海ひろきサン&ラスティ・チャーリー●麻央侑季サン
この方々は3人で一組……というかベニーとラスティーがコンビって感じでしたかね。
揃いで色違いのチェックスーツがめちゃくちゃ可愛かったです。

さやかサンは、3人の中ではやはり貫禄のお芝居。笑わせどころにハズレがなく、劇中の笑いどころのほとんどは彼女でした。
立ち姿だけだと、丸っこいのでマフィアの大ボスっぽいんですけどね(笑)。

かいくん、宙組から移動してきて初めての本公演でしたよね。
それをすっかり忘れていて、最初誰だかよく分からないまま観ていました(凄く駄目)。
ネイサンの仲間というよりかは子分的な役回りで可愛かったです。
ネイサンに流れで殴られた時の「何で…」の一言が笑えました。
かなり出番が少なかったし、ラスティーより目立ってなかったような……ちょっと残念。

まおくん、3人の中で一番背が高いので目が行きました。しかもメガネ男子。
非常に可愛らしかった( ̄∀ ̄)
前述の通り、ネイサンと指を合わせてビルルルンが面白かったです。
しかも、その後ベニーとも嬉しそうにそれをしていて密かな笑いどころでした。

ビッグ・ジュール●十輝いりすサン&ハリー・ザ・ホース●壱城あずさサン
まさこサン、登場時に拍手が!
拍手を煽る演出だったからというのもあったでしょうが、それも納得のオイシイ役柄でした。
白いコートとスーツ姿は文句なくカッコイイのですが、口を開くと「クラップやろうぜ!」
台詞はほぼこれだけです(笑)。
しかも、時と場を弁えずに言うので何かおかしな人になっていました( ̄∀ ̄)
手には自分と同じような格好をした小さなクマのぬいぐるみを持っており、ネイサンに(確か)握手させたりと相棒扱い。
出てくる度にハズレのない面白さで、登場が楽しみでした。

しーらんサン、ビッグ・ジュールの横にいるギャンブラー。右腕?みたいな感じですかね。
何気にクマの世話係を任されていて、預かった時は「おーよしよし」とあやしていて、返す時は「良い子にしてましたぜ」と、怖そうな人なのに頑なに設定を守ってあげてるのがウケました(笑)。
下水道のでの群舞では抜群のダンス力で目を引きます。
身体能力もさる事ながら、男臭いダンスが上手いですよね。

☆その他の方々☆
あとは、ジョーイ役のポコちゃん(十碧)がガタイも良くて素敵でしたかね。
台詞が聴き取りにくいのが少し残念でしたが(すみません)……。

アーヴァイド役のみっきーサン(天寿)は、優しく落ち着いた渋めの役柄でした。見た目が若かったので幾つぐらいの設定だったのかなとちょっと謎でした。
出番が少なかったのが本当に残念。


フィナーレはロケットから始まり、べにこサンとことちゃんのダンスの後、大階段からみっちゃんサンが登場しての男役の群舞、そしてトップ2人のデュエダンと続きます(多分)。
みっちゃんサンの包容力ぶりは、やはりオカン並でした(すごく褒めてます)。

パレード、エトワールは毬乃ゆいサン
この公演で退団された娘役サンですね。

シャンシャンは演目のロゴとサイコロが入っていたかな?

みっちゃんサンはお辞儀の時にナイアガラ返しをしておりました。
ヅカ歴の短い私はこれをやっているのって前トップのちえサマしか観た事がなかったので、ちょっとビックリでした。

昔ながらのミュージカルなのでハズレはないですが、役が少ない演目なので、下級生達に分がないのがちょっと残念だったかも。

一部の方しかレポできとりませんが、こんなところで!
去年のレポの負債に追われている……。
しかし、こうやって1年の間に星トップ2人は退団し、まさこサンもさやかサンももういなくなっちゃったんだよな……。
宝塚の流れは速いですな。

では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

舞台ほど素敵な仕事はない~『HEADS UP!』

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去年観た作品の中で個人的にトップだった演目を、今年の年末にレポります(とても駄目)。

“『HEADS UP!』~2015年11月23日(月)公演キャスト【マチネ】”

加賀美 賢治 /哀川 翔     滝 幸男  /芋洗坂係長
新藤 祐介  /相葉 裕樹    九条 六平 /上原 理生
久米 長一郎 /橋本 じゅん   朝倉 まき /MINAMI
本庄 まさこ /青木 さやか   立川 エリカ/井上 珠美
佐野 慎也  /入野 自由    児玉 哲也 /岡田 誠
真昼野 ひかる/大空 祐飛    海老沢 克美/川本 昭彦
熊川 義男  /中川 晃教    池田 桃子 /新良 エツ子
小山田 丈太郎/今 拓哉     飯塚 浩二 /陰山 泰

妹尾健、他/青柳 塁斗
松村ユキ、酒のミューズ、他/遠藤 瑠美子
飯坂さおり、回想での久米の妻、他/香月 彩里
小南祐子、回想のひかる、他/谷 須美子
四条あつし、他/福永 吉洋
望月健一郎、他/渡部 又吁

小幡 ゆり/大和田 美帆(声の出演)
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取り壊しが決まった栃木県にある古い劇場、黎明会館。
そこで、かの名作ミュージカル『ドルカンチェの馬』の公演が決まった。この公演は1000回目の公演で終了した筈だったが、主演俳優の小山田丈太郎たっての希望で1001回目にして本当に最後の公演が急遽行われる事になったのだ。
劇場雑用係の熊川は、この公演を待ち構えていた人間の1人だった。
そんな劇場に、海外で修行経験のある新人監督の新藤の他、スタッフ達が集まり着々と準備を進める。
なかなか、皆をまとめきれない新藤だが、そこへ敏腕舞台監督の加賀美が現われる。
彼にとっても、これが舞台監督として最後の仕事になるのだが……。
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やって来たのは、初見参

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KAAT神奈川芸術劇場

大きな劇場ですよね。

席は3階B5列3番。思いっきり下手側。
傾斜がキツめなので、高い席だとちょっと怖いですね。

で、今回の舞台自体は

凄く面白かった!

脚本の倉持サン目当てに観に行った演目ですが、前述の通り、去年観た中で文句なしに一番良かった演目です。

では、早速レポへ~。


★全体の感想★

バックステージものという事で、最初は素舞台の状態で始まります。
これが、本当に劇場の素舞台なのか、セットなのかは良く分かりません。
後方は搬入口になっていました。
本番が近づくにつれて、リノリウムが貼られ、砦のセットが出てきたりしますが、低予算設定なので結構ショボくて笑えました(笑)。
おまけに足りないセットを急ごしらえで作っているので、孔雀の絵が描かれた板だとか、今回の舞台となっている劇場黎明会館の看板を使っていてこちらに丸見え( ̄∀ ̄)
このセット類、後々面白い展開に繋がっていきます。

物語は新人舞台監督とベテラン舞台監督を中心に、一日限りの舞台『ドルガンチェの馬』を公演する為に人々が奔走する姿を描く群像劇。
原案・演出・作詞はラサール石井さん、脚本は私のお目当ての倉持裕サン
当時、同時期にシアタークリエで彼の脚本・演出の『ブロッケンの妖怪』も公演中で、倉持成分に事欠きませんでした(倉持成分って何?)。
普段小劇場で書いている彼のワールド全開という作品と違って、モロに商業用の脚本という感じなんですが、張り巡らされた伏線といい、笑わせる言い回しといい、上手く作ってあるなと思います。
劇中劇の『ドルガンチェの馬』に関しても、きっちり製作の裏設定が用意されていて、パンフを見て感心。
で、その劇中劇シーンは演出のトラブルや役者のミスで大変な事になったりと、爆笑の連続で楽しかったです。
難点なのは、再演を繰り返して大ヒットしているブロードウェイミュージカルにはあまり見えなかったところですかね、単純に面白くなさそうだった……(オイ)。

メインキャストの写真だけ見ると、ストレートっぽくも思えるんですが、ゴリゴリのミュージカルです( ̄∀ ̄)
特に冒頭はモロミュージカル的なダンスシーンと歌で始まります。
往年のミュージカルのオマージュなのかなぁと思われる部分もあって、冒頭のダンスシーンはちょっと『コーラスライン』っぽかったし、“♪ありのまま寒い”という歌詞は完全に『アナと雪の女王』だし(これは往年のミュージカルじゃないですが)、劇中劇の最中に靴が落ちてくるシーンは『CATS』、新藤が歌う“♪オレならできる”みたいな歌詞はちょっと『ウィキッド』を思い出しました。
そもそも、バックステージもの自体がブロードウェイミュージカルなんかでは定番ですもんね( ̄∀ ̄)

ミュージカルナンバーを作るのは玉麻尚一サン
TSミュージカルや、宝塚を観ているとよく拝見するお名前ですよね。
物凄く耳に残る感じではないですが、ポップな曲で聴き易いです。

キャスト陣は基本的に皆歌も聴けるし、それぞれ得意そうな役柄を任されていて◎。
大所帯ですが、皆に見せ場が用意されているのも愛情ある出来栄えで良かったです。

ラストは所謂“第四の壁”を越える演出も用意されていて、そこがまた感動させてくれるのですよね。
客席降りも多いので、1階席の方は楽しかったのではないかなと。

主に裏方を中心とした舞台愛に溢れた内容ですが、裏方の経験はなくとも、舞台の楽しさを知っている方なら共感ができて楽しめる作品だと思います。
思いっきり笑わせて、最後にはホロッとさせてくれて、正に文句無しのエンターテインメント作品でした。

因みに今回のタイトルである“HEADS UP”の意味ですが、「頭上に注意」みたいな意味らしいです。為になりました( ̄∀ ̄)

では、お次はキャストさん感想へ↓
軽めに

加賀美賢治●哀川翔サン
こちらも、舞台で観るのは初めて。登場はド派手に、搬入口からゼブラ柄のガウンだかタオルだかを羽織り、ライトを浴びつつ、スタンドマイクを持って現れます(でも歌わない)。
よく見たら、ゼブラ柄のそれには“SHOW AIKAWA”の文字が印刷されていて、多分ご本人のオフィシャルグッズなのだろうと思います( ̄∀ ̄)ゼブラーマン
というか、役名関係なくなってるし(笑)。

新藤をサポートする為に現れたベテラン舞台監督役。お芝居はいつもの哀川節で独特の声質と喋り方なので、キャストの中では一番台詞が聞き取りにくかったかも(すみません)。
気合の入っている大道具チームと違って、どちらかというと飄々とした雰囲気の方ですが、非常に優秀な舞監サン。
元妻のひかるとの関係も見どころ。
喧嘩しつつも、最後には王子様ばりのお姫様抱っこでサポート(謎)してみせたり、なかなかのキュンどころです。

新藤とのラストの会話はしみじみできて◎。
この日が実際に千秋楽だった事もあってか、終わっていく舞台の物悲しさを感じつつ、ほろりときてしまう場面でした。

新藤祐介●相葉裕樹くん
名前は2番目ですが、実質主役ですね。
いつも、嵐の方と名前がごっちゃになります(笑)。

テニスさんですよね。
そのテニスさんの実写映画版で見た事ある程度で、舞台で観るのは初めて。

不慣れな新人監督という役柄で、何気にブロードウェイで修行経験もあるとか。
低予算なお陰で制限が多い上、トラブル多発の中頑張りますが、ストレスで過呼吸になってしまったりと色々と頼りない(笑)。
過呼吸の芝居も派手で笑えた……というか、正直心配なレベルの取り乱しようでした( ̄∀ ̄)
役自体は相葉くんにとても合っていて、初々しくて可愛い。
歌はどうなのかな?と思っていましたが、声も良くて通るしなかなかお上手。
ハーモニーの一端を担うこともありましたが、こちらもキレイに決まっていて◎。

それぞれの見せ場が多い中、彼は正統派な受身主役キャラなので、登場していても良い意味であまり印象に残らないというか(すみません)、上手く主役に徹していたのだろうと思います。
運動神経も良さそうだったので、今度はもっと踊っている姿も見たいかも。

久米長一郎●橋本じゅんサン
元々不良だったという、ガラは悪いけど優秀な大道具サン。滝・九条と共に3バカ(オイ)っぽい感じです。
不良と言っても、もともとのじゅんサンのお人柄の良さもあるのか、あまり元不良には見えなかったかも(笑)。
笑わせどころにはハズレがなく、3人の息もピッタリ。
フォルムも三者三様で面白かったです。

優秀な大道具と言いつつも、急遽作ったセットは孔雀の絵や注意事項が丸出しの板でできていたり、屋根は竹ぼうき2本ぐらいで貧弱だし、微妙にデキる人達かどうか判断しづらかったような( ̄∀ ̄)
1幕最後の全員登場の『ワン・デイ・モア』っぽいシーン(笑)では、皆が舞台のめちゃくちゃぶりに頭を抱えている中、大道具3人は昼ご飯か何かの事を話し合っていて、地味にウケました( ̄∀ ̄)

2幕では、人手の少ない舞台に声だけの出演の筈でしたが、大道具のドアが壊れていて丸見え状態での芝居となってしまいました。
この下りで客席も大爆笑でした。

そんな彼ですが、昔は佐野が憧れていたヒーローショーの怪人役をやっていた事が判明。
ケチョンケチョンにやられるシーンが出てきて笑えます。
しかも、飲み歩いているうちに奥様の死に目に会えなかったりなど、何気に暗い過去が明かされます。

途中は大いに笑わせてくれましたが、死んでからも彼を見守っていた奥様の霊と共に客席から立ち去るシーンはカッコ良く、こちらもちょっとしんみりするところでした。

本庄まさこ●青木さやかサン
低予算の中、ほぼ全てを切り盛りするデキる女であろう本庄サン。
チャキチャキした雰囲気は青木サンとも合っていたし、出て来る度にキレ気味キャラなのも彼女のキャラが考慮されているのかも。
上手かったのは、キレてはいるけど嫌な人ではなくて真っ直ぐな人なのだろうなというのが分かったところですかね。
『ドルガンチェの馬』への思い入れが強く、小山田への敬意のある態度も好感が持てるところ。
終盤、彼が立ち去る時に優しく道を作ってあげるシーンが個人的にお気に入りです。

歌唱は哀川サンと共にまぁまぁでしたが(すみません)、及第点じゃないかなと。
そういえば、前『CATS』のディミータにチャレンジしてた事ありましたよね(実際の公演には出てないですが)。

佐野慎也●入野自由くん
コンサートでは拝見してますが、舞台で観るのは初めて。
アルバイトで大道具に参加しますが、最初は全くやる気なし。
でも、徐々に舞台作りの楽しさを知って一生懸命になっていく様は胸熱なところです。

何気にこの舞台の裏テーマ(裏ではないかな…)は新藤と佐野の成長にあるのかもしれません。
真っ直ぐで一生懸命な新藤と、ひねくれ気味で無気力な佐野、この2人のそれぞれの成長が眩しくも羨ましくも感じられるオバチャンな私です(何?)。

一応不良っぽい感じなのかもしれませんが、どう見ても素朴な容姿なので心底チャラい感じではなさそう。
何歳設定かは分かりませんが、メンタリティと行動から観ると高校生ぐらいに思えます。
いや、多分新藤ぐらいな年格好なんだと思いますが、入野くんが若く見えるという事で……(上手くまとまってない)。

歌もお上手で、ポップス歌唱寄りですかね。相葉くんとの相性も◎。

真昼野ひかる●大空祐飛サン
祐飛サンを退団後に観るのはこれで2度目。『ドルガンチェの馬』のヒロイン女優ですが、出てきた瞬間から大女優のオーラで、さすがトップだった方だなと感心。
とてもカッコ良かった。
スタイルも良いというか、立ち姿がキレイ。あと、去年よりも更に女性らしくなったような……。
歌もなかなかお上手でした。
哀川サンとは元夫婦役という事でお芝居の相性はどうなのかな?と思っていましたが、存外不自然さもなく口喧嘩シーンは慣れた者同士の空気があって◎。
前述の通り、『ドルガンチェの馬』公演中、ある筈の足場がなく落下しますが元旦那様にしっかりお姫様抱っこされていました。
2人の慌てず騒がずな様子も、元夫婦だった事を物語るようで良かったです。

熊川義男●中川晃教サン
今回の影の主役で狂言回し。
客席と舞台を繋ぐというか、第四の壁を突き破るような存在でした。
冒頭は客席からの彼の語りで始まります。
観客は、今回の舞台である栃木県の黎明会館の客席にいる~という体で話を進めます。
「神奈川に来たつもりが、栃木県に来ているんです」と微妙に現実を織り交ぜつつ語るあっきーの客席振りはなかなか達者。
MCは苦手そうなのにね(一言余計)。

基本的に新藤との会話シーンしか出てこない上、30年ぶりに黎明会館で行われる『ドルガンチェの馬』に興奮していましたが、果てしなく年齢不詳。
理由は後ほど明らかになります。まぁベタなオチではあるんですが、彼の存在を不自然に感じさせなかった展開はとても上手かったなと思います。

歌唱は他とは一線を画す上手さで、さすが。
特に高音域は彼の右に出る者はいないぐらいの突き抜け方でした。改めて凄いわ。
冒頭のダンスもなかなか上手かったです。
タップっぽい足捌きを披露するところもあり、音は多分SEでしょうが、カタチは結構決まっておりました。

伸び伸びお芝居をしているけど、微妙に気持ちの悪いテンションのキャラはあっきーお得意の路線だと思うし、劇中でちょっと浮いた存在だったのも、後の展開に生きているなと思いました。

彼が最後に突き破る第四の壁の展開は実に感動的で胸熱でした。

小山田丈太郎●今拓哉サン
今回、一番笑いをかっさらっていってたのが意外にも今サン。
いやー、あんなに面白い彼が観られるとは収穫でした( ̄∀ ̄)

『ドルガンチェの馬』の主演俳優で78歳。さすがにその年齢には無理がありましたが……。
1000回公演を達成したところで引退した筈でしたが、やり残した事があるらしく、無理矢理1001回目の1日限りの公演を開催します。
今回のドタバタのそもそもの発端ですが、実はラスト1を切望したのには深~いワケがあったりします。

お年がお年だけに、台詞が覚えられなかったり、言っている事がめちゃくちゃだったりとなかなかのボケっぷり。
ヒロインのひかるの事は前回ヒロインの“みさき”と間違えたり、お尻を触ったりと酷い(笑)。

いざ舞台が始まると、歌声は他の追随を許さない迫力で感心。
しかし、1幕最後、“♪ドルガンチェの馬”と歌うべきところで、佐野がうっかり照明に吊り下げていた靴が舞台に落下。
そこにピンスポが当たってしまい、歌詞は一転“♪ドルガンチェの靴”に!
振りつけも可愛らしくなってしまい、混乱のまま1幕終了。客席は爆笑でした(笑)。

2幕は既に舞台が終わった後から始まりますが、回想シーンで舞台でどんな大変な事が起こったかが出てきます。
その度に今サンはくるくる回ったりバレエのような動きをしたりと、無駄に高い身体能力を披露。いや、78歳!( ̄∀ ̄)
客席の心を鷲掴み状態でした。

回想で出てきたトラブルシーンは、台詞を忘れて兵士役の人に言わせた挙句に刺し殺したり、台詞のきっかけとなる雪が降らずに、ひたすら凍える演技をしていたり、3ページも台詞を飛ばしてまだスタンバイしていないキャストの名前を呼んでしまったり、最後の最後で急ごしらえのセットの黎明会館の看板が登場してしまってまたナンバーの歌詞が変わってしまったり……説明下手で申し訳ないですが、どれもハズレのない面白さ。
脚本の面白さもあるでしょうが、今サンのキャラに合った笑いのツボが用意されていて、それに上手く応えた彼も素晴らしい。

ラストは、バラシまでしっかり見学し、裏方の皆に感謝の言葉を述べます。
実は、30年前に黎明会館で公演する筈だった公演が火事で中止になってしまったという過去があり、丈太郎は最後の公演をどうしてもここでやりたいと願っていたのでした。
途中のコミカルな芝居もさる事ながら、締める時はしっかり締める今サンが素敵でした。
というか、本当はボケてないんじゃないかというぐらい最後はしっかりしていました(笑)。

滝幸男●芋洗坂係長サン&九条六平●上原理生くん
芋洗坂サン、こちらも大道具3バカの1人。
歌も上手ですが、ダンサーシーンが印象的。
後半には、マイコーっぽいダンスを披露するソロシーンもあり盛り上げてくれます。
ダンス後、入野くんに話しかけられましたが、まだ息が整っていなかったようで「ちょっと待って、ゆっくり行こう」と台詞は不確かですが、こんな感じの事を言って待ったをかけていて、会場の笑いを誘っておりました。

上原くん、腕は良いけどガラの悪い大道具3人組の1人。
今まで観た役柄とは違い、オラオラした兄ちゃんで新鮮でした。
でも、こういう役も演じられる引き出しはありそうですもんね。
乱暴そうだけど、どこか気の良さが感じられるのはご本人のお人柄ですかね。
頭につけているバンドにはジャック・スパロウのようなビーズ?の飾りがついていて、どことなく海賊っぽく、チェコ版『三銃士』のポルトスとかできそうだな~良さそうだな~とか雑念が生まれたりしました(笑)。
歌うと3バカの中ではダントツの美声と声の響きで圧倒します。
ソロがなかったのは残念。

☆その他の方々☆
海老沢役の川本サン、如何にも嫌味臭い演出家なんですが、最終的には皆に縛り上げられて物理的に酷い目に遭っていて笑えました。公演中に縛り上げられている姿が観られてしまったりと何気に哀れ。

飯塚役の陰山サン、照明のチーフさん。最初はピシッとしたクールな方かと思っていたのですが、実は高所恐怖症。
件の雪を降らすシーンで雪が引っかかってしまった為に、1人で高所に赴きます。
彼がクレーンで上がっていく際、皆が敬礼をしていて、どこの軍隊ですか状態になっておりました。
しかも、彼は恐怖のあまり気絶していて、なかなか雪が降らず、ずっと凍える演技をしている丈太郎がウケました(笑)。

朝倉役のMINAMIサン、最初はおとなしくて目立たず、あまり意見もさせてもらえない様子でしたが、後半は自分の意見を口にし、しっかり者ぶりを見せていました。彼女の成長も物語の密かな見所です。


この日は千秋楽だという事で、カテコでは演出のラサールさんも登場し、客席もとても盛り上がっておりました。
物語の中の千秋楽(というか1回だけの公演ですが)とも相まって、盛り上がりつつも感動のできる千秋楽となりました。

去年だけと言わず、ここ数年の中でも上位にくる演目でした( ̄∀ ̄)
倉持サンは以前公演した『空中ブランコ』もですが、こういうコメディテイストの商業演目の脚本も上手いので、是非また書いて欲しいなと密かに思っております。

では、今更なレポでしたがこんなところで。
お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

第10回 きらめく!梨ニー賞~作品賞・編~

皆様、笑ってはいけない科学博士はお楽しみでしょうか(やはり決めつけ)。
今年、無駄に続けて遂に10年目に突入した自己満足な賞、観劇総括・梨ニー賞をニヤニヤしなが発表しようかと思います(不快)。
もう、今年は話にならない事態に陥りまして、今年一年かけて去年のレポを書く、今年のレポ一本もなし。という、どうしてこうなった感極まりない展開です(自分のせい)。
そして去年のレポもあと数本残っていて、来年に突入しようとしています。うぉおおお……(心の叫び)
まぁ、もうごちゃごちゃ言うても仕方ないのでマイペースで更新していこうと思います……。

そんなしょうもない私の今年の観劇数は73公演44演目(+ライブ3回、ライブ中継2回)演目数が少ないのは、OSKや宝塚で同じ演目を何度も観ているからですね。特にOSK。
ライブ、ライブビューイング含めてもちょっと前年度より減りました。といっても大した減り方じゃないので金欠には変わりないですね……。

観劇数を稼いでいるのは主に宝塚とOSKですね、言うまでもなく。

では、早速作品賞から。
ストレートTOP5&ミュージカルTOP10という形で発表致します。
初見演目に限って選出しております

前述の通り、今年のレポは一本も上げてませんので、レポはナシですく(´□`;)

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No.1 『8月の家族たち』

ストレートの観劇数が少ないので、やはり偏った順位になりますが……。
映画化もされた有名戯曲の日本版ですね。
こちらは、音月桂サン目当てで観に行った演目ですが、想像以上に心に突き刺さる物語で、家族について改めて考えさせられる演目でした。

キャスト陣もそれぞれ上手くキャスティングされており、特に主演の麻実れいサン&秋山菜津子サンの熱演は素晴らしかった。
そして、件の音月サンは頭の軽い末娘の役。彼女の天真爛漫さや明るい笑顔が生きる役柄だけど、ちょっと最低な感じで(笑)新鮮でした。


No.2 『乱鶯』

毎年ランクインしている劇団☆新感線の演目。こちらは私の大好きな倉持裕サンが初めて新感線脚本を担当した演目。
迫力のある殺陣と大掛かりなセット、ケレン味満載の演出、豪華客演陣……という、近年主流だった新感線のスタイルとは一線を画す、硬派で渋いストレート演目でした。
演舞場の花道が生かせるようなアクション演目ではなかったので賛否ありそうですが、個人的には新感線の方々の演技の上手さを思い出せたので(笑)非常に貴重な機会でした( ̄∀ ̄)
勿論、それだけでなく物語としても面白く、NHKの時代劇のよう(笑)。観てる側の想像に委ねられるラストも好きでした。
同じく今年公演したクドカン脚本の『ヴァン・ヴァン・バーン』も良かったですが、個人的にはこちらの方が好みでした、

来年は新劇場での髑髏城再演も迫っているので、ザ・新感線な演目はそこで楽しめますかね( ̄∀ ̄)


N0.3 『ナイスガイ in ニューヨーク』

こちらは東宝演目ですね。もともとは、ニール・サイモン原作の戯曲。
上演台本と演出は、最近話題の福田雄一サン、主演はプリンス。
プリンスで東宝だし、ミュージカルかと思いきやほぼストレート演目でした。
StarSの中では、浦井くんに続いての福田演目出演になりましたが、アドリブも柔軟で役柄も合っていました。
何気に歌唱シーンが用意されてたのも、福田サン分かっているな~という感じです。
サイモンの作品なので、こ洒落た雰囲気もありつつ、福田サンの持ち味も加わり、現代人でも笑えるコメディになっていました。


No.4 『家族の基礎~大道寺家の人々~』

毎回偏っておりますが、倉持脚本の舞台です。
とある家族の軌跡を追った物語ですが、倉持サンのいつもの持ち味がありつつも、万人が笑えるコメディテイストの舞台になっていて◎でした。
舞台で初めて観る役者サン達も多くいましたが、どの方も役に上手くハマっていてストレスなく観られました。
衣装もセットも可愛く、視覚的にも楽しめました。


No.5 『ここはカナダじゃない』

こちらは、毎年お馴染みのMITAKA Next Selectionの演目で、オイスターズという劇団サンの公演でした。
中部国際空港からカナダに旅立ったと思った男性2人が、実はまた中部国際空港に戻ってしまっていたというお話。
1人は、戻って来た事を素直に認めているのですが、もう1人は頑なに戻って来た事を認めずに、名古屋をカナダと思い込みながら観光するのですが、これが本当に面白い。
滑稽で、でもちょっと切ない部分もあり、ラストは何だか成長物語のような体を成していて、清々しい着地になったのも面白かったです。
小細工のない剥き出しのセットも、淡々とした物語の面白さに一役買っておりました。


お次はミュージカルです↓
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No.1 『キンキーブーツ』(来日版)

今回は去年と違って迷ったのですが、観劇後の爽快感や楽しさを考慮してこちらにしました。
三浦春馬くんと小池徹平くんの日本版もありましたが、私が観たのは来日版です。
原作映画は未見ですが、こちらは、華やかで楽しい演目になっていました。
内容も、前向きになれるストーリーで思わずホロリとさせて頂きました。
ドラァグクィーン役の方々のパフォーマンスも素晴らしく、色々な方に観て頂きたい演目です。
日本版も再演があれば観てみたいなと思いました。

No.2 『レビュー 春のおどり/レビュー 夏のおどり』

こちらは、テッパンですね。本当は1位でもいいんですけど、正直毎年1位になりかねないのでこれでも控えめな順位です( ̄∀ ̄)
1幕は廓を舞台にした、全編一貫したストーリー性のあるレビュー。
2幕は迫力とスピード感あふれる洋レビュー。
OSKの持ち味が存分に楽しめる演目でした。
夏の方では念願の高世サンの東京でのお披露目も叶い、OSKの知名度も以前より上がったように感じられて、新参ファンとはいえ嬉しかったです。千秋楽はキャスト陣も涙涙でした(ノД`)・゜・。

N0.3 『1789―バスティーユの恋人たち―』

宝塚でも公演したフレンチミュージカルの東宝版です。
宝塚版はあまり好みじゃなかったので(すみません)、そこまで期待はしていなかったのですが、東宝版は非常に楽しかったです( ̄∀ ̄)
統率のとれていた月組の群舞とはまた違い、パワーに溢れた東宝アンサンブル陣の群舞も必見。
内容の不味さを一気に払拭する(コラ)パワフルさで素晴らしい。
TdVに続き、東宝の新たなお祭り演目として、是非再演を重ねて欲しい演目です。


No.4 『スカーレット・ピンパーネル』

こちらも、既に宝塚で2回公演し、来年再演も決まっている作品の梅芸版(?)ですね。
宝塚とは演出家が変わったという事で、お馴染みの『ひとかけらの勇気』は別タイトル、別歌詞になっていたので少し残念でしたが、それを差し引いても良演目である事を再確認。
ひとかけら以外も、ワイルドホーンのキャッチーでドラマチックな楽曲達も改めて良曲だなと思いました。
キャスト陣は主演2人以下、結束が感じられ、カンパニーとしてまとまって見えたのも演目の面白さに一役買っておりました。
誰もが楽しめる冒険活劇ですね。
唯一、公演期間が短い事が残念だったので、是非再演して欲しい。

No.5 『ドン・ジュアン』

宝塚観劇はほぼ雪組でしたが、その雪組演目の中でも、別箱のこちらが一番面白かったです。
フレンチミュージカルの日本版。私の感覚としてロミジュリ以外のフレンチミュージカルは地雷のイメージでしたが、こちらは成功演目だと思います( ̄∀ ̄)
上手くスタイリッシュさを残しつつも、宝塚の良さもあり、当時の雪組の勢いも相まってパワーのある作品になっていました。
主演のだいもんサン(望海)の魅力も存分に楽しめるので、だいもんファンの方々も満足だったのではないかなぁと勝手に思っております(笑)。

No.6 『ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~』

ポップアートアーティストとして有名なキース・ヘリングの生涯を追ったオフ・ブロードウェイミュージカルの日本版です。
劇団四季退団後、初のかっきー単独主演ミュージカル。
やっとの彼の主演作だと思ったのに、千秋楽を間近に控えてアキレス腱断裂の大怪我(ノД`)・゜・。
辛い千秋楽となってしまったので、切実に再演を願いたい演目です。
作品自体もスピード感のある演出と、聴き易いロック調のナンバーで非常に楽しめました。
『RENT』等のロックミュージカルが好きな人には楽しめる演目だと思います。

No.7 『紅に燃ゆる~真田幸村 紅蓮の奏乱~』『Crystal passion 2016~情熱の結晶~』『ROMEO&JULIET』

OSKの若手演目をここにまとめました(笑)。
いや、バラけさせてもよかったのですが、そうするとあまりにもOSKだらけになってしまうのでく(´□`;)
あ、『カンタレラ』は入ってません(余計な事を言うな)。

『紅に燃ゆる』は真田イヤーにピッタリの演目。大阪や他地方では上演されていた演目でしたが、やっと東上してくれました。
悠浦あやとくんを主演に据え、2.5次元演目として上手く仕上げていました。
少人数を上手くカバーした演出も◎。

『Crystal passion 2016』は、真麻里都くんを真ん中に据えたダンス演目。彼女の身体能力、ダンスのOSKの良さが存分に楽しめました。

そして、『ROMEO&JULIET』は、原作にほぼ忠実な展開と台詞回しの中に、OSKの持ち味であるダンス要素を入れた作品。
念願の楊琳くんが真ん中の公演です(ノД`)・゜・。

3本とも主演の持ち味を生かした公演になっていて満足でした( ̄∀ ̄)
そして、3本ともに出演している楊くんはとても偉大だと申しておきます(どんな立場?)。

No.8 『王家の紋章』

浦井くんの初めての帝劇単独初主演作。漫画原作の2.5次元系演目ですが、原作を知らない私としてはやや単調ながらも楽しめました( ̄∀ ̄)
既に再演も決まっていますが、是非観に行きたいなと思っています。
キャスト陣も概ね合っていて、メンフィスを演じた浦井くんは役作りも頑張っていたし、次回も期待しております。


No.9 『ジャージー・ボーイズ』
こちらも既に再演が決まった演目ですね。映画化もされたブロードウェイ演目の日本版です。
フォーシーズンズの既存曲を使ったジュークボックスミュージカルですが、彼らを知らない人達でも楽しめる演目になっています。
メインキャスト4人それぞれにスポットが当たるように作られているのも、愛情のある作りで良かったですね。
キャスティングもハマっており、歌唱も文句ナシでした( ̄∀ ̄)
1チームしか観られなかったので、次はもう1チームも観たいです。

No.10 『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』
韓国ミュージカルの日本版。出演者2人の少人数演目です。
ゴッホの絵を駆使した、プロジェクションマッピングが素晴らしく、技術の進歩に驚愕せずにはいられませんでした。
それだけでなく、キャスト2人のコンビネーションも◎で、最後はホロリと泣かせる仕上がり。
創作の部分もあるとは思いますが、ゴッホの事を良く知らない人にも楽しめるし、ちょっと勉強にもなりました( ̄∀ ̄)
再演しないかなぁ~。


最後の方は何か適当になっていますが、どれも素晴らしい演目でした。
ここにはランクインしていませんが、宝塚での再演も決まった『グランドホテル』も面白かったし、雪組の『私立探偵ケイレブ・ハント』も面白かったんですよね。
このあたりは、その日の気分で変わりますので、毎年ながら当てにならんランキングです( ̄∀ ̄)←駄目

では、年を越すと思いますが、俳優賞とまとめもじわじわアップしたいと思います。

第10回 きらめく!梨ニー賞~俳優賞・編~

皆様、あけましておめでとうございます!

三が日も過ぎまして少し余裕ができたので、前回に引き続き梨ニー賞の俳優賞を頼まれてもいないのに発表しようかと思います。

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歌劇に偏ります。

楊琳サン

今年の、私のOSK漬け(でもないけど)ぶりが窺えるようですが……。
『レビュー 春のおどり/夏のおどり』、『カンタレラ2016~愛と裏切りの毒薬~』、『紅に燃ゆる~真田幸村 紅蓮の奏乱~』『Crystal passion 2016~情熱の結晶~』、『ROMEO&JULIET』
で拝見。今回、初主演演目でも東上したので主演女優でも良かったのですが、個性派脇役的な立ち位置を上手く確立していたのが印象的だったのでこちらにしました。
また、今回の東上演目には全て参加していたというのも素晴らしい。体力あるよなぁ……。
特にクリパではほぼ出ずっぱり状態で脱帽。
男役として、より成長した姿を見られたので、今年も更に期待しております( ̄∀ ̄)



その他、印象に残った助演女優サンは……
『1789―バスティーユの恋人たち―』花總まりサン
フレンチミュージカルの歌唱も良かったです。
『エドウィン・ドルードの謎』壮一帆サン
退団後も男役が観られるとは(ノД`)・゜・。
『るろうに剣心』『ドン・ジュアン』『私立探偵ケイレブ・ハント/Greatest HITS!』彩風咲奈ちゃん
去年の末は彼女に目覚めました(笑)。
『家族の基礎~大道寺家の人々~』夏帆ちゃん
生意気で率直な娘ちゃんを好演。
『ジキル&ハイド』『王家の紋章』『マーダー・バラッド』濱田めぐみサン
安定。


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今回はお二方選んでみました。

麻実れいサン&秋山菜津子サン

『8月の家族たち』で拝見。初めてWで選出してみました( ̄∀ ̄)
ストレート演目で第1位に選んだ演目の主演のお2人です。
これって、W主演という解釈で良いと思うのですよね……。

とにかく、この2人の母娘の会話が面白く、そして緊迫感が凄まじい。
芝居巧者同士の掛け合いの上手さ、ぶつかり合うような演技対決が物語をぐいぐい引っ張ってくれました。
特に麻実サンありきの舞台だったと思います。いやー、素晴らしい。

その他、印象に残った主演女優サンは……
『るろうに剣心』『私立探偵ケイレブ・ハント/Greatest HITS!』『ローマの休日』早霧せいなサン
今年はとうとう退団(ノД`)・゜・。役に関してはどれもハズレなし。
『ドン・ジュアン』『るろうに剣心』『私立探偵ケイレブ・ハント/Greatest GITS!』望海風斗サン
主演はドン・ジュアンですね。本当、彼女の為にあるような演目でした。
『レビュー 春のおどり/夏のおどり』高世麻央サン
東上は本公演だけでしたね(ノД`)・゜・。東京お披露目おめでとうございます!
『王家の紋章』『DNA-SHARAKU』新妻聖子ちゃん
一応王家はヒロインですしね。テレビよりも舞台に出て欲しいです……
『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』森公美子サン
帝劇で主演を張れる数少ない宝塚以外の女優サンです。
『スウィート・チャリティ』知英ちゃん
文句ナシのキュートさ。



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まぁ、好きなので偏りますよね。

中川晃教くん

『ジャージー・ボーイズ』、『DNA-SHARAKKU』、『グランドホテル GREEN』、『マーダー・バラッド』で拝見。
ジャージー、グラホは主演ですけどね……グラホはW主演かな?
どれもメインキャストなのに、年間の仕事数が充実しとりますね。
あっきーは基本的にお芝居は変わらないのですが(コラ)、いつも真っ直ぐで一生懸命役を生きているので、ワンパターンだなと感じる事無く観られるのが凄いなと。歌唱は言うまでもなく毎回素晴らしいです( ̄∀ ̄)


その他、印象に残った助演男優サンは……
『DNA-SHARAKU』『TARO URASHIMA』『スウィート・チャリティ』『I Love Musical』坂元健児サン
好きと言い続けて、遂に10年目です(笑)。でも、今年はもうちょい仕事選んでね…(ボソ)
『スカーレット・ピンパーネル』『Mon STARS Concert~Returns~』石井一孝サン
ショーヴラン、とても良かった。是非ジャベールもやって下さい(笑)
『スカーレット・ピンパーネル』佐藤隆紀サン
ソロの迫力。
『ミス・サイゴン』パク・ソンファンさん
熱くて表現力豊かなジョン。



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色々おめでとう!という事で

浦井健治くん

『王家の紋章』、『KENJI URAI 15th Anniversary Concert~Wonderland~』で拝見。というか、2年連続ですね( ̄∀ ̄)
去年は、帝劇初主演が実現したという事で、おめでとうの意味を込めて、辺境のこのブログで密かにお祝いさせて頂きたいなと思いまして……く(´□`*)
それ以外も、15周年、そしてソロコンサートと、充実しておりましたよね。
王家は再演も決定していますし、デスノやビッグ・フィッシュなどの主演作も既に決定していますので今年もまた活躍に大期待。


その他、印象に残った主演男優サンは……
『スカーレット・ピンパーネル』『ジキル&ハイド』石丸幹二サン
スカピン再演希望!
『ナイスガイ in ニューヨーク』井上芳雄サン
去年唯一のプリンス出演作観劇。福田節もイケる
『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』生田斗真くん
初見。やっぱり実力派。
『エドウィン・ドルードの謎』『貴婦人の訪問』山口祐一郎サン
絶対何か違うんだけど、妙な説得力(笑)。


書ききれませんが、キリがないのでこんなところで( ̄∀ ̄)

こちらは、作品賞以上に私の好き嫌いが反映されているので、ワンパターンですな。
女性は歌劇方面に偏りがちですしね……く(´□`;)

では、お次はまとめの一言を。
お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

梨ニー賞・まとめの一言~2016年Ver.~

では、時間が経ちましたが、まとめの一言なぞを……。

作品賞の記事でも書きましたが、レポの遅れがいよいよ深刻で、1年以上前のレポを書いているという状態が続いております……(物凄く駄目)。
いや、この件に関してはレポをあげる度に言っているので、そろそろ言い飽きておりますがく(´□`;)←オイ
もう、このペースばっかりはどうしようもないので、しばらくはこんな感じで続けていくつもりです。
どうしようもなくなったら、順番は無視して、できたレポから公開にしようかなぁとかも考えています。
真剣に見ている人もいないだろうと思うので、そんなに順番にこだわらなくてもよい筈なんですが、妙に何かに抵抗している自分がおります(笑)。

そして、去年は気付いたらブログ開設11周年というゾロ目の年を迎えました。
まぁ、10周年程の感慨もなかったので、完全に気付いたら過ぎてました状態でしたが(オイ)。
今年は12年目に突入するという事で、ブログ開設時に赤ん坊だった子供が遂に中学生にあがろうかという年月をこの辺境の地で過ごすという予想外の事態に陥りました(笑)。
これからも、まぁボチボチと続けていこうかと思っていますので、もしお付き合い頂いている方がいましたら、緩く見守ってやって下さい。

振り返りですが、去年の観劇で大きかったのは、やっぱり宝塚とOSKですね。
しかし、宝塚はほぼ雪組に偏りました。雪組に関しても、もっと集中観劇したいぐらいだったのですが、本当に今の雪組はチケットが獲れない!
私が宝塚を観始めた頃は、全体的に空席が多かった気がするんですが、今はどの組も盛況ですねぇ。
でも、トップ退団公演以外も千秋楽ライブ中継をやってくれるようになったので、これは嬉しいですね( ̄∀ ̄)
しかし、それ以上観劇数が凄まじかったのはOSK
今まで東上してこなかったミュージカル系演目が軒並み東上し、三越劇場以外も博品館劇場という新たな箱を開拓してくれたので、東京住まいのOSK好きとしては充実した1年になりました(ノД`)・゜・。

あとは安定の東宝
エリザは一部キャストのお陰で頑張る気力もなく(コラコラ)見送りましたが、新作だった『1789―バスティーユの恋人たち―』、『王家の紋章』は良演目でした。
再演の『ミス・サイゴン』、『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』も、新たなキャストを加え充実した公演でした。
市村サンは本当にエンジニアを引退するのかどうか、密かに見守りたいと思います( ̄∀ ̄)
クリエの新作も良作揃いでしたね。

それでは、去年の初見参劇場のまとめ↓

東京国際フォーラム ホールA
明治座
紀伊國屋サザンシアター
ザムザ阿佐ヶ谷

ルミネtheよしもと
大宮ラクーンよしもと劇場

小劇場観劇もあまりなかったので、前の年に比べると少なめですね。

国際フォーラム ホールAは、浦井くんのライブで初めて行きましたが、大きいホールですね。
浦井くんがとても遠かったです(笑)。

明治座は、やっと行けましたね。演目的に縁がない事が多かったので( ̄∀ ̄)
言うまでもなく、花道がある劇場なので、いずれOSKにも使って頂きたい……(OSK脳)

何気にルミネtheよしもと、大宮ラクーンよしもと劇場などのお笑い系の劇場が入っておりますが、実は一昨年の年末から去年の年始にかけて

突然、博多大吉サンに大ハマリする。

という、予想外の事態が発生しまして、ハマったと自覚した数週間後には、既にルミネにいました(笑)。
いや、前から好きではあったんですけど、何故にこんなに突然……と自分でも未だに謎です。
正直すぐに飽きるんじゃないかと高を括っていたのですが、愛衰えずで、現在もほぼ月イチペースで劇場通いを続けています( ̄∀ ̄)
博多華丸・大吉は、コンビでもピンでも売れっ子なのに未だに劇場で漫才を続けていて偉いなぁと感心しつつ、大吉サンのM-1審査員の時の緊張ぶりに心臓を傷めつつ(何?)、順調に出費を増やしております(哀切)。

小劇場系では、以前から行きたいと思っていたザムザ阿佐ヶ谷紀伊國屋サザンシアターにやっと行けたのが嬉しかったですね。
ザムザは、ラピュタ阿佐ヶ谷の地下にある劇場ですが、この建物がまた趣があって素敵なんですよ(´∀`人)
サザンシアターは舞台が観易くて良い劇場ですね。
割と前方席での観劇だったので、今度はもうちょっと遠目の席にも座ってみたいです。


そして、今年の観劇で安定なのは変わらず宝塚とOSK
今年は遂にちぎみゆ退団(ノД`)・゜・。という事で、サヨナラ演目の『幕末太陽傳/Dramatic“S”!』はチケットが獲れるのか否かヒヤヒヤしております……。
とりあえず、プレサヨナラである『星逢一夜/Greatest HITS!』の中日劇場公演はチケットを確保しております。ショーはハロウィン&クリスマス仕様の部分は変わるでしょうから楽しみですね。
東京での本公演は1回だけですが、トッププレお披露目公演になるであろう全ツ、別箱演目がまだ発表になっていませんので気になりどころです。
まだ次期トップも発表になっとりませんが、だいもん(望海)&真彩だと思われますし、そうでなければビックリですが( ̄∀ ̄)
別箱はさきちゃんだよな、きっと。さきちゃん……!(去年から彼女に目覚めた人)
れいこちゃん(月城)&くらっち(有沙)が異動になってしまうのは本当に寂しいですが、あーさ(朝美)が来るのは楽しみです。
変わらず良い演目が回ってきてくれるとよいなぁ……。
他組では、たまきっサン(珠城)のお披露目、『グランドホテル』は去年梅芸版を観たので確保済みです。

OSKは、珍しく(笑)、松竹座と演舞場の公演が早めに発表になったので一安心。
今年も、演舞場でOSKが観られる!(´∀`人)
しかし、松竹座が6月、演舞場が9月と、演舞場に関しては春でも夏でもないのですが、何のおどりになるのでしょうか……。
とりあえずは、来月に迫った『真・桃太郎伝説 鬼の城~蒼煉の乱~』が気になります。
高世サン、博品館初登場ですね!高世サンも桐生サンもメイク似合ってるわ~。


東宝は帝劇で、『レ・ミゼラブル』『レディ・ベス』『王家の紋章』の大型演目の再演が決まっていますね。
とりあえず、このあたりは観そうですね。
気になる、じゅんテナとほのかマダム…(笑)。
ベスが再演するような演目かはさておき(コラコラ)、衣装は素晴らしかったもんなぁ。
王家は前回観劇と別キャストが狙い目ですかね。
新作は『Beautiful』、ちょっとどんな感じになるか読めない……。
『ロミオ&ジュリエット』はチケット確保済みですが、劇団小池のキャスティングには言いたい事も……(すみません)。
劇団小池といえば『グレート・ギャツビー』のキャスティングもなかなかですね。
もう、最近彼には毒しか出てこない……他の演出家はおらんのか……(新年から本当にすみません・汗)

あと帝劇以外で大きめな演目は、『紳士のための愛と殺人の手引き』、『ビッグ・フィッシュ』あたりですね。
紳士~は、かっきー&ウエンツどっちも大好きなのでどっちも観そうだわ。

クリエ演目は『キューティー・ブロンド』、『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』の新作が面白そうなのと、『ダディ・ロング・レッグズ』、『RENT』、『ジャージー・ボーイズ』などの再演モノも気になりますね。
この中では、キューティーとチャーリーはチケ確保済みです。

ホリプロ系では、観劇が迫っている『フランケンシュタイン』
あとは、『ビリー・エリオット』、『パレード』が新作では気になるところ。
ビリーとかダブルが極端すぎてどっち選んでいいか分からんですね。
パレードはサカケンが出ますしね( ̄∀ ̄)
再演モノは『デスノート』ですが……う~ん(何か言いたげ)。
オーブの来日公演は再演モノが多いですが、『ファインディング・ネバーランド』は映画版も観ているので観ようかどうか迷っております。

あと、梅芸系で『パジャマゲーム』。これ、日本ではやらんのかなとずっと思っていた演目だったので気になってるんですよね。しかも、みっちゃんサン(北翔)主演。うーむ、気になる……。

ストレートでは、新劇場での劇団☆新感線公演『髑髏城の七人』。花はチケ確保済みですが、鳥が気になる!未來くん!


まぁ、こんなところですかねぇ。
チケットは着々と手元に集まっているので、今年もぼちぼち観劇、ぼちぼちレポアップに励むとします( ̄∀ ̄)

相変わらず孤独死への道を辿っている私ですが(駄目)、皆様は1年良い年でありますように!
そして、良い公演に出会えますように!

それでは、今年もよろしくお願い致します。
お付き合いた方がいましたら、どうもでした!

星空、いい夢~15年『クレイジー・フォー・ユー』

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まだ終わらない2015年の遠い昔のレポです。
ちょっと久々の劇団四季です。

“『クレイジー・フォー・ユー』~2015年11月27日(金)公演キャスト【マチネ】”

ボビー・チャイルド  /萩原 隆匡    ムース       /佐久間 仁
ポリー・ベーカー   /岡村 美南    サム        /古賀 陶馬ワイス
ランク・ホーキンス  /志村 要     ミンゴ       /阿部 よしつぐ
アイリーン・ロス   /光川 愛     ビリー       /伊藤 綾祐
ベラ・ザングラー   /青羽 剛     パーキンス・カスタス/脇坂 真人
エベレット・ベーカー /松下 武史    ジュニア      /新庄 真一
ボビーの母      /平田 曜子    ピート       /三宅 克典
テス         /高倉 恵美    ジミー       /山下 純輝
ユージーン・フォーダー/中村 伝     ワイアット     /小野 功司
パトリシア・フォーダー/西田 有希    ハリー       /南 圭祐

パッツイー/相馬 杏奈
シーラ  /野田 彩恵子
ミッツィー/原田 美欧
スージー /長江 愛実
ルイーズ /坂本 すみれ
ベッツィー/佐藤 友里江
マギー  /塩入 彩音
ベラ   /小幡 朱里
エレイン /平錦 アンナ

前回(2011年)の観劇レポ⇒

やって来たのは、初見参。

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ルネこだいら大ホール

暗くて見えにくいですが、モロ公共の施設ですね( ̄∀ ̄)
席は、2G列7番。下手側です。

この日はTdVとマチソワで、上口ヘルの興奮冷めやらぬままに1時間程かけて小平まで移動しました。
我ながら無理なマチソワだったなと思いますが……(笑)。
でも、四季の中でもCFYは好きな演目だったし、本公演の方は観られなかったので全国公演版を無理やり予定に組み込んだんですよね。
考えてみれば、四季の全国公演って観た事なかったんですが、

めちゃくちゃ良かった!(ノД`)・゜・。

これは近年観た四季の中でも相当上位でした。
今まで物足りないと思っていた群舞も迫力があって大満足。
いや、四季でこんなにタイトな公演が観られるとは嬉しい誤算!(オイ)
ツアー仕様で、セットが少し簡素にはなっていたので寂しくはありましたが、そんな事はどうでもよくなるぐらい良公演でした。

では、早速レポへ~。
キャストさん感想だけ軽めに

ボビー・チャイルド●萩原隆匡サン
私がしばらく四季を観ない間に、ハギーは主演を張るぐらい出世したんですねぇ。
基本的に四季観劇は『CATS』が中心だったので、彼はコリコだとかギルバートだとかマンゴだかのヤンチャなイメージが強かったのですが、いつの間にやら育ちの良いお坊ちゃんに( ̄∀ ̄)

ボビーは、やっぱりボンボンでお花畑っぽい方がいいんじゃないかなぁと個人的には思うのですが、ハギーは前回観た松島サンと同様にしっかり者でした。
というか、遊びが少ないので必然的にそう見えてしまうという説もなきにしもあらずですが(オイ)。
まぁ、松島サンも、今回のハギーも私の観た当時はまだボビーデビューしてそんなに経っていない頃だったので今はまた印象が違うかもしれませんね(^^ゞ
でも、お花畑がいいというのは、明らかに先人の加藤サンや荒川サンのイメージがあるからなので、ハギーはハギーで、残念でちょっとナルシストっぽいイケメン(謎)という新たなキャラ?を開拓していたのは良かったのではないかなと(笑)。

元々、ダンサー枠の方だと思いますが、やっぱりダンスは凄いですね。
キレッキレでダイナミックで、遠目で観ていても圧倒されました。
舞台を大きく使ったダンスが観られるボビーのソロナンバー『Nice Work If You Can Get It』は本当にいつまでも観ていたくなるぐらい素晴らしかった。
でも、前回の松島サン同様にタップはもうちょっとかもしれません(すみません・汗)。
ここは加藤・荒川のベテラン勢の方が音がキレイに出ていたと思います。

加藤サン、荒川サンはタップ、松島サンはバレエ、ハギーはキレ、スピード、ダイナミックさにそれぞれ魅力があるダンサーさんだと思うので、普段OSKのダンスを好んで観ている私には、今回のハギーのダンスは非常に好みでした( ̄∀ ̄)

歌唱は、考えてみればあまり聴いた事がなかった気がしますが、こちらも響きのある声でお上手でビックリ。
というか、宝塚の観劇数が増えたせいで、どっちもできるとかミラクル!みたいな考えに知らない間にシフトしていた節がありますが、大体四季の人ってどっちもできてる人多いですからね……言うだけ失礼な気も……←宝塚の人にも失礼

今回の岡村ポリーとの組み合わせ、近年観た中では一番好きなカップルでした。
ハギーの残念なイケメンぶりもポリーの存在でより引き立っていましたしね(笑)。
デュエダンは言うまでもなくスピーディーで息が合っていて良かったです。

コメディのお芝居に関しては、やっぱり先人のお2人が間合いや言い回し的にも面白かったなと思いますが、このまま演じていけば、また2人とは違った面白さのボビーになりそうなので、次回の登板も期待しております。
2017年は特に予定は出ていないみたいなので、いつになるのかなぁ……。


ポリー・ベーカー●岡村美南サン
岡村サン、観るのは多分初めてだと思います。
個人的に、とても好きなポリーでした。
何より、コメディ部分にヘビーさが無かったのが良かったんですよね。
以前観た花代ちゃんや秋夢サンは、ちょっとコメディ部分が重たくて、それによって物語全体の軽快さが削がれるような気がしたのが本当に惜しかったんですよね。
でも、岡村サンはそういう事がなく、ちゃんとコメディのテンションを守りながらもガサツな(褒め言葉)なポリーを作り上げていて、非常に好印象でした。
気が強く、男前で、田舎娘っぽい育ちの悪さ(褒めてますって)というかお行儀の悪さがあるのですが、愛嬌もあるんですよね。
元の顔は美人の筈なのですが、垢抜けない雰囲気を出しているのも上手いなと思います。

元々歌の方っぽいのですが、ダンスも勿論お上手。
2人のキスの後のデュエダンは速くて楽しくて素敵。
歌唱も勿論、伸びやかな声で◎
『Someone to Watch Over Me』は男前から一転、ポリーの女性らしい部分が垣間見えました。
あと、スタイルいい!腰がとても細かった!(そこ?)

私の中でスタンダードなポリーは、やっぱり最初に観た樋口サン。
歌やダンスは勿論、コメディ部分も抜かりがなくて、おまけに存在感もあって笑顔も可愛くて、今でも忘れられないポリーです。
岡村サンは、今回その樋口サンに匹敵するぐらい素敵だなと思えたポリーでした(´∀`人)


ランク・ホーキンス●志村要サン&アイリーン・ロス●光川愛サン
志村サン、ランクは、4年前観た時と同じ志村サン。
変わらずに汚らしいオッサンでした(褒め言葉)。
4年前の時は、もっと憎たらしいだけだった気がしましたが、今回はちょっと憎めなさも増したような?
どちらにしても、アイリーンはどこがいいのか分かりませんが( ̄∀ ̄)

光川サン、アイリーンも、4年前から引き続きでした。
いやー、随分貫禄が増しましたね。
4年も経ってるので当然ですが、前回はまだまだ若いし、コミカルさも足らないなぁと思ったのですが、今回はどっしりとした余裕も感じられて◎。
適度に下品さがあったのも好印象。
ランクとの年齢差も前ほど気になりませんでした。
スタイルは変わらず抜群( ̄∀ ̄)


ベラ・ザングラー●青羽剛サン&テス●高倉恵美サン
青羽サン。近年観た中では一番面白いザングラーさんでした。
可愛くて憎めない( ̄∀ ̄)
面白かったのは、ポリーに「あの人、もういないのよ」と言われた後のUターンシーンですかね。
動きもコミカルで笑えました。
これって、他のザングラーさんはやっていなかったような?
四季喋りとはいえ(コラ)、お芝居もしっかりしているのはやっぱり青年座だったからなのかな?と思ったり。

高倉サン、前回、前々回はミッツィーで観ていましたが、今回はテスでした。
群舞では圧倒的に目が奪われる高倉サンなんですが、立ち姿から何から美しく存在感があり、目を惹きます。
スタイルも勿論抜群で、さすがはタントミール(笑)。
ザングラーさんが夢中になるのも分かる美しさですね。
良いお姉サン的なキャラもハマっていて◎。
いずれは、アイリーンでも観てみたいかも( ̄∀ ̄)

☆その他の方々☆
ミンゴ役のよしつぐサン、気付いたら四季に出とりました。久々に歌声も聴けたし、今まで観た中で一番イケメンなミンゴでした(笑)。

ピート役の三宅サン、以前観た時はえらく若く見えるなぁと驚愕しましたが、今回は古参の物知りみたいに見えて、時の流れを感じました(オイ)。勿論、可愛らしさも健在でしたが( ̄∀ ̄)


やっぱり、CFYは良い演目ですね。
今回も久々の再演だったので、次の再演はもうちょっと先ですかねぇ。
全国ツアーでもいいので、また近々再演して欲しいですね。

では、ぼんやりレポですがこんなところで。
お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

名古屋遠征をして星逢を観たお話

レポのアップがいつになるかは判りませんが(駄目)、ちぎみゆのプレさよなら公演を観に名古屋まで行ってきました( ̄∀ ̄)
軽く公演の感想を添えて無駄に撮った写真等を放出します、

名古屋って、他の場所に行く時の経由地として降りた事はあるんですけど、ちゃんと降り立ったのは多分初めてじゃないかな~。
胃の調子がすこぶる悪かったのですが、いつまた来るか分からん名古屋なので、とりあえず

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山ちゃんの手羽先とか

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矢場とんの味噌カツとか食べました( ̄∀ ̄)

どれも、東京に支店あるじゃんというツッコミはナシでお願いします。気分ですのでね!
本当は味噌煮込みうどんも食べたんですけど、それは写真に撮り損ねました。
一番名古屋っぽいメニューだったのに……(駄目)。
コメダでモーニングも食べましたが、これこそ東京に支店ありまくりなので特に写真には撮りませんでした。
色々食べたお陰で、胃の調子も悪いままです(本当に駄目)。

観光も色々しようかと思ったのですが、何しろ2日間で4回観るという強行スケジュールだったので、そんな時間もなく……。

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名古屋城の門のところだけ撮って来ました(何の為に?)

入ろうと思ったのですが、既に開演1時間前でゆっくりしている暇はなさそうだったので……。

そもそも、城にはあまり興味がないのですが。

いや、日本モノ観に来た奴が何言ってるんだって話ですけども(笑)。

でも、
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右下に指が入ってますな…
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テレビ塔は写真に収めました( ̄∀ ̄)
劇場に近いですからね。

等々、前置きはさておき、やって来たのは

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中日劇場

厳密に言うと中日ビルの外観です。ご存知の方には判ると思いますが、劇場はこちらの9階です。
来年にはなくなってしまう劇場に最後に行けて良かったです(ノД`)・゜・。

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元星組のどいサン(鶴美舞夕)が迎えてくれます( ̄∀ ̄)
どいサン、素顔はこんなに美人サンだったんですねぇ。

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観劇したのは勿論、雪組の『星逢一夜/Greatest HITS!』

いつも通りというか、私のいい加減な性格から、特に前情報を入れずに行ったのですが、結構改変が加わっていて驚きました。
と言っても、物凄く変わったワケではないのですが、そこを変えるとラストの印象が随分違うぞというレベル。
詳しくは遠い未来に書くレポに記しますが(いつになるのか…)、本公演に比べると救いのあるラストになっていると思います。
最初はちょっと驚いて物語を落とし込むまでに時間がかかりましたが、やっと最後の4回目で涙を流しました(理解するの遅い)。
“泣ける”という点に関しては、断然やりきれなさのあった前回なんですけど、今回の中日版は本公演を知っている人間には心に染みる出来だと思います。
演出の上田サンがどういう意図で改変したのかは私には分かりませんが、本公演で救いのなかった幼馴染3人に救いを与えたアナザーストーリー的な話だと思って観ると、こちらも救われた気分になれます、多分(笑)。
上田サンなりの愛情だったのかもしれませんね。

やや気になる点があるとすれば、キャスト陣も今の星逢を落とし込むのに時間がかかっているのでは?と感じたところですかね。
完全に主観ですが、本公演を観る限りでは、主演2人は劇中で何度も本当に涙を流したりしていて、日に日に消耗しているのが分かるぐらいに演じきった、役を生き抜いた演目だと思うのですよね。
それの解釈が変わるとなると、前回に引っ張られていて当然なんじゃないかなぁと。
多分、回数毎によくなる筈なので、最後の方にどうなっていたかも観たかったなぁと思いました。
いや、だって公演終盤はOSK公演がかぶってたんだよ……何でこうも雪組とOSKって公演日かぶるんだろうなぁ~(愚痴)。

しかし、改めてこの演目を観ると、せしこ(大湖)も、キング(蓮城)も、ゆきえちゃん(透水)も、れいくん(朝風)も、皆いなくなっちゃったんだなぁ~……と思って、何だか切なくなってしまいました。

『Greatest HITS!』は、翔くんのゴーストバスターズのシーンが名古屋&節分仕様になっていたのと、クリスマスメドレーがド派手なマンボになってました。
多分、名古屋だから派手にしとけというところだろうと思います(適当)。
ゴーストバスターズの翔くん、めちゃくちゃ可愛かったなぁ~。本公演でも可愛かったですけども( ̄∀ ̄)

『New Wave』で不在のれいこちゃん(月城)のパートは、がおりん(香綾)とカリちゃん(煌羽)で分け合った感じですかね。
なかなか本公演では聴く機会のないカリちゃんの歌声、貴重でございました。

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最終日に撮った中日劇場から見下ろす名古屋の街。

食べ物もおいしかったし、とても楽しい遠征でした。
次は、もうちぎみゆの退団公演なんだなぁ……。遠征までして全公演(『New Wave』やワークショップ以外)追いかけたのはちぎみゆ政権からなので、物凄く寂しいです(ノД`)・゜・。
というか、それよりチケットが獲れるかどうかだけが本当に気になって、いよいよ胃の調子悪いです(そこ?)
胃酸と胆汁が止まらない……。

とりあえず、

『哀しみのコルドバ』のレポを仕上げます(いつの公演だよ)

終わりませんな……。

では、こんなところで~

お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

去年、『OSKレビュー in Kyoto』と新喜劇を観たお話

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11月と言っても、去年の11月の話ですが……。

久々に京都に降り立ちました。
本当にもう中学校の頃の修学旅行以来かもしれません。
お目当ては勿論、牧名ことりサンの退団公演となった『レビューin Kyoto』を観る為( ̄∀ ̄)
そして、移動できる範囲なのでついでに兵庫で雪組の『銀二貫』を観ました。どちらも初日でした。

まぁ、去年の話なのですが……(大事なので2回言います)。

『銀二貫』は後にレポに書くとして、OSKレビューの方は、去年の『春のおどり』とさほど大差ない内容だったので、京都の観光の記録と共にかる~~くまとめてレポにしたいと思います。
今更お前……というのは、このブログでしてはいけないツッコミの1つです(他は何なのか)

まず、早朝の6時30分頃にバスで京都に到着。

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まさかの南座の目の前でした

近場に着くなとは思っていたけど、まさか目の前とは(笑)。
この時間に着いても何もする事はないので「丁度!」とは言えませんが……。
初日開幕前ですし、まだ何もない状態ですね。

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とりあえず、さっぱりしたかったので京都駅の目の前にある、京都タワーの大浴場へ。
同じく夜行バスから降りた人達でめちゃくちゃ混雑しとりました。

何しろ京都が久々だったので、ザ・観光地の

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伏見稲荷へ。

結構早い時間だったのですが、修学旅行生と外国の方でごった返しておりました。
雨が降ってたので、余計にしんどかったく(´□`;)

しかし、わざわざ宣伝ののぼりまで並んでいるとは、随分と観光地ナイズされとりますね。
何か商業感満載でありがたみがないような……(すいません・汗)。

とりあえず、有名な千本鳥居へ。

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ここもごった返していたので、結局すぐ出てしまいましたく(´□`;)
外国人観光客は想定してましたが、修学旅行生は予想外だった……いや、普通にシーズンですよね、そういえば。
普段旅行もあまり行かないもので、こういうところが浅はかですな。

OSKの初日は夕方からの公演で、それまでに時間があるので、実はもう一つ楽しみを用意しておりやした( ̄∀ ̄)

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祇園花月で初めての生・よしもと新喜劇!
結構年季の入った劇場なんですね。
因みに席は、い列の3番。2列目の上手です。
志木市のパルシティホール以来の日本語表記(笑)。

ちょこちょこブログで話を出す事もありますが、私は隠れ新喜劇ファンだったりします。
いや、隠れる必要はないのですけど、東京で新喜劇の話をしてもまず誰にも分からないので、ステルスするしかないってだけですが……(哀切)。
そもそも大阪では土曜の昼間放送ですが、東京ではマイナーチャンネルのTOKYO MXで深夜23:30の放送ですからね(ノД`)・゜・。
知名度がなくて当然です。
東京でもゴールデンで放映してた時期があるんですけど、東京の人の肌には合わなかったようで、すぐに終わってしまいました。
私も、当時は興味を示していない人間の1人でしたが、年をとったのかああいう同じ事の繰り返しが無性に面白く感じられて、

水戸黄門に喜ぶ老人状態。

やはり人間、途中どんなに目新しいものを求めても、最終的には壮大なマンネリズムに回帰するのだと思います。
今ほど『サザエさん』を愛しいと感じられる時期はありません。見てませんけど(オイ)。

……何か、変な話になりましたが(本当だよ)。
京都近辺在住でもなければ、やっぱり最初は、なんばグランド花月(NGK)に行くのが正しい道筋でしょうが、

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どうしても、初新喜劇は辻本組で迎えたかったのです。''

真剣に読んでいる方もいないとは思いますが、一応新喜劇を知らない東京近郊の方向けに話しますと、新喜劇は座長が5人います
これは、私も見始めてから知ったので、案外知らないという方は多いのではないでしょうか。
東京では、よく小藪千豊サン最年少座長だという話がバラエティで出たりしますが、代替わりをしているワケではなく、常に5人の座長がいて、約1週間毎に代わる代わる公演しています。
最近では、東京のサンシャイン劇場にもやや少ない人数で来てくれる事がありますね( ̄∀ ̄)
宝塚の地方公演みたいですな。

因みに座長サンは、内場勝則・辻本茂雄・小藪千豊・川畑泰史・すっちーの5名。
東京だと、ダントツで小藪サンが有名ですね。
最近はすっちーも乳首ドリルとかで東京の番組に出ている事もありますが(^^ゞ

その中でも、私が好きなのは辻本茂雄サン
以前、彼目当てで『つじたく』を観劇した事もありました( ̄∀ ̄)

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初観劇だったのでよく知らなかったのですが、漫才との2部構成なんですね( ゚Д゚)ホォ
テレビでは漫才パートはやりませんからね。
ブレブレで申し訳ありませんが、順番はこんな感じ。

この中ではダイアンが注目どころでした。
大阪では人気者ですが東京ではあまり知名度がありませんよねく(´□`;)
M-1ファイナリストだったんだけどなぁ……。
でも、最近は東京でもちょこちょこ見かけるようになりましたね。
喋り倒す津田サンと、低温ボケの西澤サンが面白い。

キム兄とか何するの……?と思っていたのですが、漫談でした。
すべらない話を生で聞いた感じですね( ̄∀ ̄)

で、お楽しみの新喜劇。
座長の辻本サンのお馴染みキャラ・茂造じいさんがめちゃくちゃしまくるお話です( ̄∀ ̄)
ここ2年ぐらい新喜劇に参加している、水玉れっぷう隊のアキさんが、最近の辻本サンお相手。今回は女性役です。

茂造が悪い事をする⇒アキ怒る⇒茂造「すいません!」⇒アキ「いいよぉ~」

というのが定番の流れ。
これが出た瞬間、手を叩いて喜んでしまいました(´∀`人)ワーイ!
アキさんは面白いだけでなく身体能力が素晴らしく、毎回ダンスを披露してくれます。
今回も、茂造が梅干しの種を飛ばす流れで素晴らしいダンス&ナイスキャッチを見せてくれました。
後にすっちーとの乳首ドリルコンビでお馴染みの、吉田裕サンも種飛ばしをしますが、茂造よりもランクダウンした梅干しを渡されます。
そこをツッコむと、
「梅干しを毎回食べていたせいで血圧が上がりまくったから、塩分の少ない上等な梅干しを用意してもらってる」
と言っていました。確かに塩分の過剰摂取だよね……。

そして、個人的に新喜劇と言えば!の珠代姉サンこと、島田珠代サンが観られたのもめちゃくちゃ嬉しかった。
末成由美サン「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃー」からの「これ言わないと湯婆婆に間違えられますねん」の流れが生で聞けたのも感動でした。

あとは、これまたおなじみの伊賀健二サンの横顔新幹線イジリ。これもやっと生で観られました。

普段は編集されているであろうアドリブの流れが聴けるのもライブの醍醐味ですな。

最後は、お客様を舞台に上げて新喜劇のコケを伝授(謎)するという企画があり、最後まで楽しめました。
今度は是非、本拠地のNGKにも行ってみたいと思います。

そして、新喜劇が終わり、まだ時間があったので、近くの八坂神社へ立ち寄りました。

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ここは、美肌に効果ありの美容水があるとの事で立ち寄ってみました。

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美容水があるのは、この美御前社
右側にちょろっと見えてますよね( ̄∀ ̄)
雨が降って既に濡れているというのに、思いっきり顔にぶっかけてきました。
1年経った今でも、ご利益はまだないです(愚か)。
お守りも買ったのに……ちゃんと金を出したのに(いやらしい)。

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時間があったのでウロウロしていると、南座の準備が進んでおりました。

適当にご飯などを食べて、遂にお目当てのOSK観劇。

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夜の南座。
提灯の写真をちゃんと撮らなかったのが悔やまれます(駄目)。


内装はこんな感じ

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基本的に大阪の松竹座と同じような感じですね。

内容は、前述の通りに去年の『春のおどり』と同様の和モノ&洋のオギーショー。
一応、キャストを改めて記しておきます( ̄∀ ̄)

“『OSKレビュー in Kyoto』~2015年11月18日(水)公演キャスト【ソワレ】”

高世 麻央  牧名 ことり
桐生 麻耶  折原 有佐
真麻 里都

悠浦 あやと、楊 琳、虹架 路万、恋羽 みう、白藤 麗華、愛瀬 光、舞美 りら、遥花 ここ、香月 蓮、和紗 くるみ、城月 れい、華月 奏、翼 和希、麗羅 リコ、実花 もも、千咲 えみ、星南 ゆり、かなめ 樹里、由萌 ななほ、美月 あんじゅ、穂香 めぐみ、栞 さな、桃葉 ひらり、すばる 未来、りつき 杏都、登堂 結斗、天輝 レオ、結菜 ほのり、成瀬 未斗、藍莉 かのん、壱弥 ゆう、朔矢 しゅう

特別専科:朝香 櫻子、緋波 亜希

席は、1階左三 4番。
下手の座敷席です。花道目の前!(´∀`人)キャー
この席のお陰もあって、より一層楽しめました。

内容に大幅な変化はなかったですが、季節的に秋仕様になったところと、牧名サン退団仕様だったところと、へらへら踊りに少し変更があったぐらいですかね。
色んな人がもう書いているとは思うので、私は簡単に『春のおどり』との相違点の感想を……。
因みに、主に変更があったのは1幕の和レビューで、2幕洋レビューはほぼ変更なしです。

構成の変更はこんな感じ

『春のおどり』
オープニング⇒浪花道頓堀⇒THE 殺陣⇒川祭り⇒浪速道頓堀⇒南地大和屋へらへら踊り⇒蝶⇒エピローグ

『OSKレビュー in Kyoto』
オープニング⇒太鼓持ち一八A南地大和屋へらへら踊りA太鼓持ち一八B⇒THE 殺陣⇒川祭り⇒太鼓持ち一八C南地大和屋へらへら踊りB⇒蝶⇒エピローグ


名称が変わった箇所を緑色にしてみました。
一応、変更箇所も含めて順を追って

●『オープニング』
「よいやさぁ~」はなかったです。
あと、桜の飾りだったところは秋仕様の紅葉飾りに( ̄∀ ̄)
娘役達が手に持っていた桜も紅葉になっていたと思います。
エピローグでは『春のおどり』同様に桜に変わります。

●『太鼓持ち一八A~C』
『春のおどり』では、安井道頓役だった緋波サンが、太鼓持ちの一八というキャラに変更。
花道ではなく、客席から軽くお客さんイジりをしつつの登場。
名前は変わりましたが、同一人物っぽい設定な気がします。
道頓サンが2回の登場だったのに対し、一八が3回登場だったのは構成自体が変わったからと、一八がへらへら踊りに加わる下りがあるからです。

●『南地大和屋へらへら踊りA』
2回あるのでこちらはA。順番が『THE 殺陣』の前になりました。
振付はほぼ同じですが、花道に退場はせず、皆で舞台上でぐるぐる回って幕~という流れでした。
Bもあるので、退場はしないワケですな。
三転倒立は、れいちゃんがかなり苦戦していて、大阪の時同様にハラハラするシーンでした(汗)。

●『THE 殺陣』
個人的に結構お気に入りのシーン( ̄∀ ̄)
トップ3の殺陣の違いを観るのが楽しいです。
この日は、里都くんが刀を鞘に収めるのに苦戦しとりましたく(´□`;)
あれって、女性だと余計に難しいですよね……。

●『川祭り』
座敷席に座って一番興奮したのはこのシーンでした。
花道を退場する高世サンの所作のカッコ良さにやられまくりでした。
こちらに視線も投げてくれて(´∀`人)キャー!
襟の正し方とか、本当に女性である事を忘れる程の粋な二枚目ぶり。

●『太鼓持ち一八C』~『南地大和屋へらへら踊りB』
一八サンの説明の後、彼も加えてのへらへら踊りの続編?となります。
一八サンは上手端で非常に楽しそうに踊っていました。
皆、同じ振付で踊っている筈なのですが、不思議と娘役はコミカルながらにも色気が際立って、男役が踊るとコミカルさとオッサンっぽさが際立つのですよ。
いや、オッサンっぽいのは緋波サンの役作りがそうだからかもしれませんが、まるで印象が違うのが面白いなと思いました。
これで退団だった牧名サンは抜群の美しさと色っぽさでした。おまけに表情もベテランの風格漂うコミカルさ(どんな?)。

へらへら踊り自体は大阪の大和屋が発祥のようですが、現在お茶屋遊びというと京都がイメージですよね。
道頓堀の記念もあるけど、京都公演も見据えた演目の選出だったんかなとちょっと思いました。
だから、東京には来なかったのかな……ブツブツ←恨み言

●『エピローグ』
ここも変更がありました。最後に、高世サンと牧名サンのデュエダンが用意されていました(ノД`)・゜・。
曲は『京都慕情』京都仕様&退団仕様の追加ですね。

確か、松竹座の時はあった「道頓堀開削400周年おめでとうございます」のコールは京都ではなかったと思います。
あと、不確かですがテーマソングの流れの時にあやとくんのソロだと認識していたところが、楊くんと交互に歌っていた記憶があります。
いや、松竹座のDVDはあるので確認はできるんですが、そもそも京都の記憶が曖昧なので変更箇所だと断言できません(駄目)。
あやとくんの声の調子が悪くてそうなったのか、はたまた特に変更点ではないのか……真相は闇の中です(本当に駄目)


変更箇所はこんな感じですかね。あとは、トップ就任の挨拶がなかったのも大きな違いかな。
2幕は前述の通りにほぼ変化ナシでした。
オープニングの牧名サンの男前ぶりが最後の良い思い出です(涙)←そこ?

でも、旅疲れと雨疲れの私には、オギーショーは結構重たかったなというのが正直な感想でした(コラ)。
いや、勿論楽しかったのですけども。
まだまだOSK初心者レベルの私には、明るいショーの方が肌に合ってたのかもしれません( ̄∀ ̄)


そして、そんな旅疲れの私はいそいそと兵庫の宝塚ホテルへ向かいました。
この時点では、まだ『銀二貫』のチケットが獲れておらず諦めていたのですが、何の因果かチケットが手に入ったので、次はそちらのレポをアップしたいと思います。
もう今年中に去年のレポすら終わるか否かが怪しいところですが、もう私は何も恐れません(誰と闘っているのか)

では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!
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