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昆虫大戦争~『The Love Bugs』 by地球ゴージャス

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去年のレポを細々とアップしていきます……。

城田と蘭寿サン目当てで観て参りました。

“『The Love Bugs』~2016年1月20日(水)公演キャスト【マチネ】”

スィンクルマン/城田 優    グザベロベ/マルシア
ティアラ   /蘭寿 とむ   おじさん /寺脇 康文
天娘     /大原 櫻子   シザーQ /岸谷 五朗
ブン太    /平間 壮一

アッチー   /池田 美佳   ツノタロウ    /岩崎 浩太郎
ゴーミネーター/小野 真一   シースルー    /碓井 菜央
トンガリボウ /原田 治    Bigeyes      /遠山 裕介
Bluewing   /小林 由佳   マッスル田ぞう  /飯田 一徳
ROGIE     /おごせ いくこ ダッシー     /横関 咲栄
バナナン   /丹羽 麻由美  Poker       /佐久間 雄生
ジャンピン  /大曽根 敬大  ギョロメン    /佐久間 夕貴
マじゃミ   /中村 百花   アジ丸      /富田 亜希
ガラシ    /猪塚 健太   Splash      /田口 恵那
メジャー   /風間 由次郎  ドッタバッタン  /西條 ひかり
ガッター2号  /神谷 直樹   アッブッブ    /青山 恵梨子
ローリングババ/大竹 尚    スマシン     /神谷 玲花
オトボ健   /上垣内 平   キッチリチョッキリ/矢内 康洋
ヒシガッタン /露口 洋暁
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私達の世界のすぐ隣には、誰も知らない小さな世界が存在する。
もちろん、私達にも見えてはいるけれど、それがこれ程までに魅力に満ちた不可思議な世界だとは誰も知らない。

ある夜。何かに引き込まれて群がる無数の影が揺らめく。
突如、大きなヘッドライトに照らされ現れしその正体は、奇想天外、奇抜な姿に彩られた凛々しき紳士淑女たち。
……そう、今夜は100年に一度…1000年に一度の特別な夜。
一族の予選を勝ち抜いた、種の誇りを背負った代表たちが集う、伝説の祭典が始まった。

誰もが憧れる孤高のスター、涙を知らぬ男殺しの美女、光り輝く気弱な少年、そして初めて大人の世界を知る唄と生きる少女。
怪しい振付師や世界を股にかけた謎の女、そして祭典の中目覚めてしまったひとつの魂まで加わって、カーニバルは大騒ぎ。
しかしその喧噪の中では、「宿命」に翻弄されるひとつの恋が密かに密かに芽生えていた…。

この物語は、人間の住む世界の隣の「小さな世界」から人間たちに向けて贈る、命と愛のお話です。
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時間が経ってあらすじがまとめきれなかったので、公式からお借り致しましたく(´□`;)ダメ

やって来たのは、赤坂ACTシアター
席は2階G列11番。下手側です。

久々にして2回目の地球ゴージャス、。
前回観劇は2010年の『X day』でした。
こちらは少数精鋭の舞台だったので、今回の大人数の舞台は楽しみにしておりました( ̄∀ ̄)

で、肝心の内容は

良かった!

物語はちょっと面食らう部分もありましたが……(すいません)。
エンターテインメントとしては正にゴージャスで楽しめました。

では、早速レポへ~

★全体の感想★

舞台はセンターが八百屋になっていて、その奥が出捌け口になっています(後にそれが墓だと判明。墓石部分が表れる)。
上手はバルコニーのような階段付きの2階建てになっていて、そこにも出捌け口が。
上手上からは階段が降りてきたりと結構大掛かりなセットに。
後方には虫食いのような穴が開いたデザインの壁が。昔行ったアーティストの父を持つ知り合いの家を思い出しました(どうでもいい思い出)。
2幕になると少し代わって八百屋部分が、かなり急斜面のセットになります。
確か階段もついていて、キャスト陣はそこをすべり台のように滑ったり、人によってはロープを使って降りてきたりと戦闘シーンの躍動感に一役買っておりました。

セットも作りこまれていましたが、そこに映し出されるプロジェクションマッピング的な映像も凝っていて良かったです。
2幕最初で紗幕に『The Love Bugs』のロゴが映し出されて、開演するとパーッと弾ける演出がオシャレ。
あと、変装している虫たちにルーペ型のセットを向けると本来の姿が映し出されるという演出もなかなか素敵。

衣装は山本寛斎氏が手がけていて、非常にカラフルでかわいいです。
和服と民族衣装が合わさったような細部まで凝ったデザインで、双眼鏡でマジマジ見たくなります( ̄∀ ̄)

物語は1000年に一度の祭典が行われるという虫の世界が舞台。
各一族の代表者達が集い、舞踏会が始まるが……という感じ。
1幕の展開はモロに『CATS』を思い出させるので、懐かしく観ていました(笑)。
少し、『コーラスライン』風味も入っております。

2幕はテイストがガラッと変わり、舞踏会を荒らす謎の昆虫達が現れ、それをきっかけに反戦、自然破壊への警鐘のメッセージが強くなります。
言いたい事は凄く分かるんですけど、これが唐突過ぎてやや面食らいました(すみません)。
2幕だけ急遽書き直したのかしらと感じるぐらい変わるので、もう少しスマートに入れた方が効果的なのではと思いました。
折角虫の世界を舞台にしているのに、わざわざ人間のキャラを出して、人間の世界の戦争を説明させたのも無理があったかなと。
もし描くなら、あくまで虫の世界の中で、メタファー的に描けば良かったんじゃないかなぁ。
あぁいう、ザ・エンターテインメントなノリで突然それが入ると説教臭く感じて敬遠しちゃう人も多そうですよね。
折角訴えかけたいテーマがあっても、逆効果になる伝え方では勿体ない。
いや、ストレートだからこそ良いって言われればそれまでなのですけどね。
しかも、自然破壊までテーマに入るので、2幕はちょっと詰め込みすぎだったかもしれません。

物語を盛り上げるナンバーの数々は、皆がそれぞれ得意そうな曲が宛てられています。
ポップス調でノリも良いので聴きやすいですね。
1幕最後の全員歌唱の曲は盛り上がります。
ダンスも適材適所で◎。
宛書も上手くいっていて、どのキャストも役にハマっていました。

ただ、全体的にちょっとテンションについていけない部分があり、サムいな~と感じてしまうところもチラホラ。
ここは趣味の問題だと思うので、ノリが合う人にはあまり気にならないところだと思います。
私ももうオバチャンですのでね……(哀切)。

私が以前一度だけ観た地球ゴージャス演目、『X day』は、少数精鋭でシンプルなセットの舞台でしたが、今回は大人数の華やかな舞台で満足しました。
前述の通り、2幕でメッセージ性の強い展開になりますが、どちらかと言うと歌って踊ってのエンターテインメントに特化した演目なので、何も考えずに観る方が楽しめるかもしれません。

では、お次はキャストさん感想へ↓
かなり軽めに

★キャストさん感想★

スィンクルマン役の城田優くん、今回のお目当ての1人。地球ゴージャスは初参加なんすね。
ナルシストでモテモテな昆虫界のカリスマ。でも女性が苦手で、ちょい残念なイケメン役でした( ̄∀ ̄)
見た目が完全に外来種なんですけど、どうやら国産っぽいです(笑)。
登場シーンが、トートを彷彿とさせる高所からでちょっと笑いました。意識しているんじゃないだろうか……。
歌唱に関しては良かったんですけど、ダンスはやっぱりちょっと物足りないですかね(すみません)。
相手は、大原櫻子ちゃんかと思いきや、蘭寿サンだったので(Wファントム!)、余計に目立っちゃいますよね、その辺りは(コラ)。
役柄がカマキリという事で、ラストは予測がつくんですが切ないですね(ノД`)・゜・。

残念なイケメンって、城田には合ってると思うのですが、何となく彼の駄目な部分が出ていたような気も……。
特に冒頭はキャラ作りの為に作っていた低音ボイスがワザとらしくてちょっと気になりました(すみません・汗)。
女性が苦手なので、ショルダーアタックで攻撃して撃退という最低な(笑)シーンが何度か出てきますが、基本的に素早く動くとボロが出るタイプの人ですよね(オイ)。
ショルダーアタックの動きが既にあまりサマになっていないので、どっしりしてた方が良かったんじゃないかなと。
まぁ、地球ゴージャス演目は運動量多めなので、そうもいかんとは思いますがく(´□`;)


ティアラ役の蘭寿とむサンは、城田同様カマキリ役。
男食いなんですが正に文字通り。カマキリの雌は交尾中に雄を食べてしまうという習性が、まま生かされた役柄ですな。
オーディション荒らしという面もあり、そのダイジェストシーンで様々なダンスを演じ分けるのですが、さすがのダンス力!
蘭寿サンが長期休養を発表した今となっては(涙)退団後に観た中で、一番ダンスを堪能できた演目だった気がします。
特に1幕最後のダンスシーンのソロパートでは、宝塚っぽい振付もあって涙が禁じ得ませんでした(嘘をつくな)。
歌唱は上手い方ではないと思いますが(コラ)、演歌っぽいナンバーが当てられていて、蘭寿サンの節回しにピッタリ。
ちゃんと得意そうなところを充ててくれてますね( ̄∀ ̄)

前述の通り、最終的に城田と良い感じになりますが、カマキリの習性上……という結末です。
城田とのカップルは結構良かったです。役が合ってた事もあり、少なくともプリンスとの組み合わせよりはしっくりきました(すみません)。


天娘役の大原櫻子ちゃん、舞台で観るのは初めてですね。
『リトル・ヴォイス』の主演も決定している彼女ですが、歌がパワフルでお上手です。
アイドル歌手っぽいイメージを持っていたので、冒頭でのカッコイイ歌声はちょっとビックリしました。
小柄だけどダンスも元気が良くて◎。
衣装の色味とか、丸っこいフォルム含めて、完全にテントウムシだろうと思ったんですが、実はイタドリハムシだという事が判明。自分の寿命が僅かだと知ります。
イタドリハムシの名前を初めて知ったので画像検索してみたら「あ、見た事ある虫!」となりました(笑)。
普通にテントウムシの仲間だと思っていた……(無知)。
でも、何だかんだで、実はホタルだと分かります。何だその『みにくいアヒルの子』みたいな設定はとツッコミましたが、フライングもあってホタル判明シーンは壮大でした(笑)。
何となく1幕でスィンクルマンと恋愛フラグが立ってたように見えたんですが、彼を好きになるのはシザーQで、ここもツッコミどころでした( ̄∀ ̄)

発声とかちょいちょい惜しい部分もあったと思いますが(すみません)、パワフルで可愛らしい女優サンで、また舞台で観てみたい方だなと思いました。


ブン太役の平間壮一くんは、カナブン役ですね。『RENT』でエンジェルやってる方ですよね、後に『ラディアント・ベイビー』でも観ましたが、身体能力が凄い!特に1幕のダンスは見せ場ですね。
長い袖の衣装でもダイナミックなダンスで◎。アクロバティックな動きも素晴らしい。
小さい身体なのにそれを感じさせない迫力ですね。
彼みたいに踊れるエンジェル、是非観たいなぁ……でも、今の演出の『RENT』は観たくないというジレンマ(コラ)。
キャラも可愛らしくてご本人のキャラに合っていたのではないかなと。
2幕では羽もがれたりと悲惨な事になっておりました(ノД`)・゜・。


グザベロベ役のマルシアさんは、図鑑には載ってない虫?だったかな。世界中を旅して来たらしい。
出るのはかなり引っ張って1幕の後半でした。
名前からしてアレなんですが、見た目も完全に『CATS』のグリザベラでした(笑)。
マルシアさんを観るのって、それこそ城田が主演だった『ファントム』以来ですね(;´Д`)オオゥ…3年も前
安定の存在感と迫力のある歌声で◎。サンバっぽい曲も充てられていたのでご本人のキャラが考慮されておりますね。


おじさん役の寺脇康文サン、おじさんって何だよって感じですが、名前の通りおじさんです(笑)。
というか、おじさんの幽霊ですね、腹巻とステテコで登場しますが、似合いますね~昭和のオヤジの格好が(褒め言葉)。
役自体は寺脇サンに合っていたんですが、この役の必然性はかなり謎。
彼が出て来た辺りから戦争の話に移行していきます。戦争の話については前述の通りです。
でも、やっぱり岸谷サンとキャッキャッしているのは面白くて最高なんですけどね( ̄∀ ̄)

シザーQ役の岸谷五朗サンはオネエの振付師。得意のタップも披露してくれます。
彼が虫たちに振付をしているシーンは完全に『コーラスライン』でした。岸谷サンのミュージカル愛が垣間見えますな(笑)。
前述の通り、天娘ちゃんのお相手役。と言っても、両想いという感じでもなかったですが(どっちだよ)。
正直、「オイおっさん…完全に娘でもおかしくない年の差だぞ……」とツッコミましたけども(すみません)。
でも、前述の通り寺脇サンとのイチャイチャ(語弊)は楽しかったです。


軽めですがこんなところで。
1幕のエンターテインメントに特化したところは良かったのですが、2幕は長いしちょいと疲れました(すみません)。
でも、地球ゴージャスはまた機会があれば観たいです( ̄∀ ̄)
何だかんだで楽しいですしね。

では、お付き合い頂いた方はどうもでした!

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