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やっとの本公演だったけど…~『CHESS』

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遥か昔のレポがまだまだ続きます(駄目)。
星逢とマチソワでひっそり観ていた演目です。

コンサート版を経て、やっとこさの本編ミュージカル公演でしたな。

“『CHESS』~2015年10月7日(水)公演キャスト【ソワレ】”

フローレンス/安蘭 けい   スヴェトラーナ/AKANE LIV
アナトリー /石井 一孝   ウォルター  /戸井 勝海
アービター /田代 万里生  モロコフ   /ひの あらた
フレディ  /中川 晃教

★その他の皆様★
天野 朋子、池谷 京子、角川 裕明、高原 伸輔、田村 雄一、遠山 裕介、横関 咲栄、大野 幸人

2012年コンサート版キャスト・あらすじ&レポ⇒

やって来たのは、東京芸術劇場プレイハウス
席は2階C列16番。下手側です。

ロビーにはチェスのセットが。
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13年のコンサート版は観ておりませんが、ほとんどメインキャストは据え置きですね。
で、肝心の内容ですが

まぁまぁでした。

正直、コンサート版だけしかウケてない理由が分かりました(すみません・汗)。
歌とキャストは良いんですけどね……。

では、早速レポへ~。
ウロってますので、かなり軽めに……

★全体の感想★

セットは豪華という感じではないですが、かっちり組まれていました。
チェス盤のように正方形が幾つも合わさった無機質なデザインの二階建てのセットがメイン。
後方の壁?も正方形が合わさったデザインで、中にライトが仕込まれいてシーン毎に赤や青などに色を変えます。
オケは下手側の見える場所におりました。

キャストの衣装も白・黒・灰などのモノトーンで統一。
シーン毎に衣装の色が変わったりするので、役の立場によって変えているのかな?という感じでした。
劇中でも、フローレンスが「私達はチェスの駒だ」というような発言をするので、視覚的にもチェスの駒に見立てられているのかもしれません。
因みに子供を模した人形もチェス柄でした( ̄∀ ̄)

物語は、米ソ冷戦時代を舞台に、チェスの世界大会を通して絡み合う両国の思惑や、それに翻弄される人々の姿が描かれます。
コンサートを観た時は冷戦の話が中心だったので、「チェスあんまり関係ないじゃん」と思っていましたが、冷戦とチェス大会の関係性はコンサート版よりも詳しく描かれているので、「関係ないじゃん」の思いは消えました( ̄∀ ̄)

でも、それ以前にミュージカルとしては冴えない出来だなと思いました(すみません)。
どこが面白くないかと言われると、正直迷うというか、面白くなる要素が揃ってる割には不思議と退屈というか……(オイ)。
正に、冴えないの一言だなとく(´□`;)スイマセン
キャストも曲も良いし、ダンスシーンも良かったんですけどね。
元々この演目は、本公演は人気がないけど、コンサート版は人気があるという珍しい演目なんですが、本公演自体がそもそもコンサートっぽいんですよね。
本公演を観る事で物語の補完はできましたが、だからと言って面白いワケではないので、むしろすっきりしていたコンサート版の方が良かったなという印象でした。
ナンバーが認識できるようになった今となっては、改めてコンサート版を観てみたいです(今更)。

ナンバーはABBAの男性陣で、歌詞はティム・ライス
ポップス調の曲やヒップホップ調の曲もあり聴き易いです。
コンサート版の時は曲が全く覚えられませんでしたが、コルムさんやJOJサンが歌っていたアナトリーのナンバー『Anthem』は今回印象に残りました。スタンダードナンバー扱いだと思いますが、壮大な良曲です。
あとは、フローレンスが歌う『Nobody’s Side 』も、ミュージカル・ミーツ・シンフォニーで聴いていたので認識できました(笑)。

キャストは言うまでもなく高値安定。
歌ウマ揃いなので、それぞれの歌唱力を堪能できました。
ダンスもレベルが高かったですが、メラーノシーンのダンサーさんは何かちょっとおかしかったです(笑)。

ナンバーの良さを改めて堪能できましたが、そこまで面白い演目ではなかったので、もし再演があるならやっぱり人気のあるコンサート版が良いのではないかなと……。

では、お次はキャストさん感想へ↓
軽めに

フローレンス●安蘭けいサン
何だかんだ、やっぱり主役はフローレンスなんですかね。
コンサートで思ったのと同様、フレディとは恋人と言うよりかは、お姉サンと弟という感じなので(笑)、アナトリーとの組み合わせの方がしっくりきます。
胸の中に色んな葛藤がありながらも、自立心を感じる女性で、歌唱でそこを表現できるのは、演技派でもあり歌唱派でもあるトウコさんの強みですね。
前述の通り、以前『ミュージカル・ミーツ・シンフォニー』で歌っていた『Nobody's side』は認識はできましたが、思ったよりあっさりだなと(すみません)。
あの時は、平方くんと聖子ちゃんがコーラスに入っていたので、曲として厚みが違って当然なんですけどもね。
アナトリーと恋仲になった後、白いワンピースで嬉しそうな表情のシーンがありますが、不倫が文化となっている今となっては、微妙な気持ちですな(当時はまだ不倫流行の前でしたが・笑)。
国の思惑に翻弄されるフローレンスが「私達はチェスの駒」と言うシーンで、何となくチェスが物語に絡められた意味が分かりました。
モスクワやロサンゼルスのオリンピックに冷戦が及んだように、スポーツに限らず冷戦下の国際大会には政治利用があったのねと。
それを、分かりやすくチェスという競技に重ね合わせたのは上手いですよね。
だからと言って面白いワケではないのがこの演目の残念なところなんですが(すみません)、コンサート版を補完できたのは良かったです(トウコさん関係なくなった)。


アナトリー●石井一孝サン
カズさんの役はちょいちょい観てきましたが、コミカルな役か、シリアスに見せかけて何か変な役が多かった気がします(あくまで私が観てきた範囲の役です・笑)。
そう思うと、アナトリーはカズさんの面白い部分は封印した正統派として見応えがありますね。
コンサート版の時も言いましたが、終始難しい顔をした苦悩の多い、暗めの役柄です。
そんな役だからこそ、不倫ってめちゃくちゃ印象悪いんですけどね(笑)。
芸能界では今や不倫をすると叩かれまくりますが、ミュージカルでは不倫ってありがちですよね。
亡命したかったのは分かるにしても、やっぱりコンサート版同様に不倫した上に家族を置いていってしまったのは共感しかねるところでした。
スヴェトラーナが何だかんだ一番可哀想よね・・・・・・。
この演目といえばのスタンダードナンバー(多分)、『Anthem』は高音がしっかり出ていて非常に気持ちが良かった。
難曲だと思いますが、しっかり歌いこなしていましたし、歌詞がガツガツ伝わってきます。
トウコさんとのデュエットも力強くて素晴らしかった。


アービター●田代万里生くん
今回、やたらとインパクトがあったのはマリオくんでした。
メインキャストで唯一初参加の人ですね。

アービターはチェスを司るニュートラルな存在。要は審判なんですが( ̄∀ ̄)
だから、衣装は黒でも白でもなく、中間のグレー。
役の中でも異色な存在で、コンサート版でも浦井くんが全盛期の三原じゅん子みたいな髪型でインパクト絶大でした(そこ?)。
マテさんの衣装はネットの公演記事で観ましたが、髪も衣装もメイクもアシンメトリーのこれまたインパクト絶大なお姿。何のコスプレかっていう……(オイ)。
その印象が強かったので、マリオくんどうするんだ……と思っていましたが、グレーのスーツ姿で安心しました(笑)。
髪の毛もグレーでしたが、あれは白髪交じりなのか銀髪なのか、どっちなんですかね(どうでもいい)。

浦井くんのアービターは審判と言いつつも奇抜な格好だったので、チェスの精?の大野サン同様に本当にその場に存在するキャラなのかどうか、よく判らない時がありましたが(駄目)、マリオくんはちゃんと審判っぽいです。
尚且つ、冷静で真面目で無表情すぎて面白いという彼に合ったキャラ付けがされていて◎。
メガネをくいっと上げる仕草が漫画っぽくて、非常にキャラが立っていました。
あれですね、『坂本ですが?』の坂本くんみたい(分からない方すみません)。

『One Night in Bangkok』のシーンでは日傘と手袋とサングラスという、紫外線対策抜かりなしの格好で登場してウケました。
無表情でアイスを食べていたりと、コミカルなシーンもあったりします( ̄∀ ̄)
あと、どうでもいいですが、マリオくんって身体硬いですよね。
足を組む時の関節の硬さにややウケしてしまいました(オイ)。

コンサート版を観た時、唯一覚えていたのはアービターの“♪わたし~こそが審理だ~”だったのですが、それも改めて聴けて嬉しかった。


フレディ●中川晃教くん
フレディとアナトリーの関係って

『筋肉番付』における、池谷弟とケイン・コスギみたいなものでしょうか(例えが古い)。

亀田興毅と内藤大助みたいな(それも古い)。
分かりやすく、挑発する側とされる側という立ち位置が決まってますよね。
こうキャラが立ってると、チェス対決を見てても楽しいだろうな(何故かチェスの観客目線)。
キャラ付けも尊大でお調子者(?)なフレディと、暗めのアナトリーって如何にもお国柄を表しているような。
それはさておき、あっきーは緑メッシュのロン毛。1人だけ、歌い方から何から異色な存在でした。
コンサート版でも思いましたが、2幕最初で歌う『One Night in Bangkok』は一際ポップス調でヒップホップ要素もあってカッコいい。
このシーンは、モノトーンで統一された世界観の中で、数少ない鮮やかなシーンなので盛り上がりました。
後は、自分の内面を歌う『Someone Else’s Story』は普段のフレディの姿からは対象的なナンバーでキュンどころです。
難しそうな曲が多くても、自分のものにしている感じが一番強いのはあっきーですかね。
そのあたりはやっぱりさすがですな。

スヴェトラーナ●AKANE LIV&ウォルター●戸井勝海サン&モロコフ●ひのあらたサン
AKANEサン、黒いドレスがスレンダーな身体に合っていて素敵でした。
トウコさんとのデュエットも◎。

戸井サンひのサンは、私の観たコンサート版にはいなかった役柄ですね。
西と東で暗躍するお2人。
戸井サンはお得意の色気のある悪役?で嫌な感じだけどカッコイイ。
ひのサンと共に舞台のアクセントになっておりました。歌唱の安定感は言うまでもなし。


ウロですがこんなところで。

再演があるなら、またコンサート版が観たいなぁ。
現キャストに全く不満はありませんが、良曲揃いなのでキャストを入れ替えてのコンサートというのもいいかもしれません(本公演が観たいとは言わない)。

では、お付き合い頂いた方がいましたらどうもでした!

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